『セルフコンパッション』という言葉をご存知ですか
私、これ聞いてはいましたが
スルーしていました
心理や精神の世界では
日々新しい言葉が生まれて、新しい技法も生まれるので
追いつくのが大変なのと
どれもこれも似たり寄ったりなとこもあり全てを網羅するのは困難です
なので『また瞑想系の言葉かあ・・・』と思っていましたが
なんとはなく本屋で並べてあった本を手によってみたらば
それは『セルフコンパッション』の本でした
それが出会いというかご縁で
気乗りがしないまま読み始めてみましたが
割とおもしろい
なのでこの度は『セルフコンパッション』のお話
・・・クライアント様たちはこれをご自宅でやられてみると
介入との相乗効果で良い流れに乗りやすいかと存じます
興味があったらお知らせください
本題に戻りますがセルフコンパッションを用いた生活をすると
『自分自身を敵から味方にすることができる』というものです
私たちは日々『社会のルール』や『規律』から自分を律するように
追い立てられています
道の真ん中で叫ばないように
いきなり全速力で走り出さないように
面白い事を思い出しても道の真ん中でいきなり笑い出したらだめとか
カフェで隣の人が美味しそうなものを食べていたら頂戴と言ってはだめとか
排便が間に合わないからとその辺に漏らしてはダメだし
最近での一番のルールは『マスク』ですね
人に迷惑をかけないように 自分が罹らないように ウイルスを撒き散らす存在にはならないように
いつも顔を真顔に固定して
心の機微を表情に出さないようにして
きちんと転ばないように歩き
身なりも整えて
目線はキョロキョロせずに 真っ直ぐ前を見て
人から変と思われないように
私の住んでいるところはいわゆるオフィス街なので
それらの規律を守ってカツカツと歩く人たちの姿を眺めていると
不思議な感覚になります
この人たちにも
わがまま言ったり 泣き叫んだり 地団駄踏んだりすることっって
小さな頃にあったのだろうか
人はそれをよくここまで『慣らした』もんだと思う
これは私自身、自分も然りで
よく『普通』の溶け込むまでに自分自身のことを持ってきたものだ
と思うのだ
私はいわゆる発達障害で浮いていたので
自分を律するということがとても難しくて
目線はキョロキョロしちゃうし
身体は動き出しちゃうし
お葬式ではなぜか笑いだしたくなって結局爆笑しながら焼香する羽目になったり
とかく周りからは『しっかりしろ』と言われて育った
同級生からも『変わってる』と言われてきた
それを言われると本当に恥ずかしくて仕方なくて
一生懸命に笑われないように
周りを真似して 嫌われないようにして生きてきた
自分が一番目指してきたのは『普通』で
だから周りのことばを本当に鵜呑みにしてきました
指摘されたところは絶対に二度と言われないように直しました
だって言われると恥ずかしい感覚になるし
その恥ずかしい感覚は身体がカーッとなり 震えるくらいびっくりするので
二度とその言葉を言われないようにする
私が言われたことばの数々で
まに受けて
それを言われないように避けてきたことばは
『臭い』『気持ち悪い』『寄ってこないで』『あっち行って』『嫌い』
『ブス』『頭悪い』『変わってる』『ちゃんとしろ』
です
それを私は心に刻み込み、日々自分に強いるわけです
『そう言われたくないのなら きちんとしろ』と。
『セルフコンパッション』とは
自分にとって大事な人が困難な状況に陥った時
自分がどう声をかけるか どう振る舞うか ということをまず想像してもらいます
大切な相手ですから
『あなたが意気地無しで ケチで 誰にも助けてもらえない人間だからこんなことになったのよ』なんていうはずがないです
目の前にいて苦しんでいるのは
自分が大切に思っている相手ですから
励ましたり 慰さめたり 一緒に時間を共有したり 解決策を考えたりするはずです
食事を一緒にとってみたり
休息を進めるかもしれません
けども
それが自分相手だと
人はまるで自分が『敵』のような振る舞いを自分自身に対してし始めます
『意気地無し』『ダサい』『変』『誰もあんたのこと好きって言わないよ』
『ダラダラしている』『いつになったら動くんだ』『どうせ出来ない』
『大変なことから逃げがち』
『だからダメなんだ』『誰にも助けてもらえないよ』
等々 自分への罵詈雑言は ひどいわけです
それを他人に言えますか?という気づきが大事
自分になら、なんで人は簡単に自分を責めることばを言えるのでしょうか
まず
心の中は『表には出ない』という『密室』なのがポイント
なので何を思ってもとりあえず自分は『受け止めて』しまえるということがあります
私が何故『セルフコンパッション』に興味を持ったかというと
『解離性同一性障害』のなかの人格
・・特に自分自身を責める人格に対してのアプローチがしやすいという点にあります
解離性の人たちは必ずと言って良いほど
自分の中に『自分を責めて詰めてくる人格』を持ちます
それは耳元で日々ご本人を追い込みコントロールしてきます
大概は『親』がその人格の種を蒔いていて
その人格は育っていきます
けどもたまに重症の解離の方の中には
その『親自体』が入っている方がいます
もうね、本当にその親の姿は異形ですよ
獅子舞の頭がその方にかぶりついている姿や
寄生している虫(頭は親の顔ですね)だったりします
介入ではその虫とかを燃やしたりする方法をするのですが
それをすると実生活で本当に『虫』に見舞われたり
身体の下から虫が出てきたりもします
介入中はものすごい集中力を使います
ある一点の感覚だけを使うようにすると燃やせるようです
前は介入中に寝てしまうクライアント様がいた時見失うことも多かったのですが
それは『別の人格』がご本人を眠らせることで
『別の人格』を消さないように防御してくるのだともわかりました
しかしそれも追いかけることができるようになったので
ご本人が眠らされてしまっても大丈夫です
しかしなかなか敵もさるもので
今度は増殖してたりすることもあって私は悔しいわけです
なのでどうか何とか
カウンセリングとカウンセリングの間のご自身でできる対処法をと考えていたのですが
それは瞑想・・いわゆる光に包まれて〜〜見たいな意識で作り出す浅い瞑想ではなくて
身体の感覚から導き出す瞑想法を勧めているのもあります
毎日5分だけでもだいぶ感触が違ってきます
瞑想と
セルフコンパッションは『自分の敵は自分の内部にいる』と気づかせてくれるツールであります
それにまずは気づくだけで
自分の中に『寄生するもの』を認識できるようになり
その『寄生するもの』に嫌気をきちんと感じることが大事で
そうするとその『寄生しているもの』を距離が取れてきて
自分が一番自分に親切で温かく接することができるようになるのです
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