みなさま こんにちは
今年も残すところは今日のみになりまして
いかがお過ごしでいらっしゃるでしょうか
年末になりカウンセリングをご卒業された方々からメッセージをいただきありがとうございます
どの方もお元気で過ごしていらっしゃると書いてあり
なんだか、感無量です
カウンセリングは仕事内容として
『お困りのこと』を聞いて、それがトラウマ由来だとか、発達障害が関わるとか
人格障害の気があるとか、生き霊（周りからの念とか嫉妬とかですね）とか
それが結果で解離傾向にあるとか
鬱になったとか
とかくそのカウンセリングの時間は苦しいことの共有と言いますか
できないこと
やれないこと
困難なこと
苦しいこと
悲しいこと
惨めだったこと
怒り
殺意
虚しさ
などをどう昇華していくかを考えながら
その方の中に潜む、ご自身では如何ともし難いものと対峙して
なんとかそれと距離をとれるように介入も含めてカウンセリングをしていくのですが
大抵の方はじんわりと良くなられていきます
そのかたの中に沢山いる人格（パーツ）がそれぞれに癒されていくので
時間は多少かかるのです
劇的な変化はかえって危なかったりします
劇的な変化は催眠とか
洗脳とかか関わっているのでご注意いただきたい
そして明らかに人格の誰かが犠牲になったりするのでそれも気をつけていただけたらいいと思う
のでカウンセリングの変化は徐々にだけど確実に
その方の中で礎となっていくのだけれども
その変化の中で対人関係が怖くなくなったとか
仕事が楽しくなってきた
仲の良い人やパートナーができたとかの変化がもたらされます
そうすると対比としてカウンセリングの比重がその方の中で低くなってきます
それが回復なのです
周りの方々との協調がとれるようになり
楽しいと感じることが増えて
よく眠れて
よく食べられる
そうすると自分の存在が悩みにならなくなってきます
自分が無い・・というと語弊があるかもしれませんが
その場を楽しむことができ
今ここだけの瞬間を味わうことができるようになり
『自分』を疎ましく思わなくなる
そうすると『自分』にある意味こだわらなくなってくるのです
小さなころに不健全な養育を受けいていたり
愛情をかけられていなかったりすると
満たされない欲求から
『欠けた自分』というものをいつも感じざるを得なくなります
そうすると自分はなんでこんな存在なんだろう・・などをこだわって
考えてしまうようになるわけなのですが
カウンセリングを進めていくとそれが治癒されてきて
自分のことを考えなくなってきます
それはクライアント様たちによると寂しくもあるけれども
けど、かつての自分を懐かしく思うと・・とどのかたもおっしゃっていて
『悩んでいた時間がいい時間だった』とおっしゃる
または『あそこまで自分にこだわれていたカウンセリングという時間はもうおそらくこれからの人生には無い』ともおっしゃる
私も思うのです
カウンセリングではもちろん自分の中にある治したい部分とか
改善したいところとか
うまくいかないところとかが目につきやすいけれども
終わってみて
晴れて、トラウマが割と治癒されてくると
あの苦しかったトラウマにより悩んで涙していた時間が非常に懐かしく思い出されたりもするのです
自分にこだわって
一種懸命に感覚を言語化したり
記憶を辿ったり
色々な考え方を自分に取り入れてみたりなどのカウンセリングの時間は
ある意味
『自分を慈しむ時間』だったと思うのです
で、冒頭に戻るのですが
もちろんクライアント様たちは回復されると
こちらへはいらっしゃりません
そうすると、私の中では
クライアント様たちの涙の残像とか、苦しかったときの思い出ばかりが残って
元気なときはもうこちらへはいらっしゃらないから
その後はどう過ごしていらっしゃるかは想像でしかわからなくて寂しいなあと思っていたのが正直なところ。
だから年末にこうやって思い出していただいてご連絡があったりすると、少しホッとするのです
元気で生きていらっしゃるのだ
涙を流されていたあの時間は
今はもう懐かしく遠い、けど確実に自分を支えてくれている大切なパーツになっていのだなと思い出すことができるので年末もいいものですね
今年通われていただいた皆様、ありがとうございました
臨床でみなさまに気付かされることは多々あります
通われている方々それぞれを思い浮かべてブログをいつも書いています
どうぞより一層いい時間をカウンセリングで過ごしていただけるよう来年も精進して参ります
まだお会いしたことが無いかもしれないブログをお読みいただいている皆様もありがとうございます
そして今年一年、関わっていただいたすべての方々ありがとうございました
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