ささやかな声

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最近ブームなのは『神との契約を切ること』という介入です

そもそもの大いなる森羅万象に宿る神ではないですよ

カウンセリングで問題とするのは
『人工的に創り上げられた神』です

 

この『人工的に創り上げられた神』はそれぞれに『名前』があります

『人工的に創り上げた神』は言葉を介して増殖します

色々な民族が
色々な時代で

その神との契約を結び、そして支配されていきました

日本ももちろん例外ではなく
太陽とか、雨とか、嵐とか、雪とか、津波とか
そういったものに
『神の意思』が宿るとして
その神の意向をお伺いしていたけれども

 

さて
ではどうして人は神との契約を結ぶのか・・ということを考察していました

まず、どういった時に
『神』というものを意識し始めるのかという
個々人の中で神の概念が発生する時期なのだけれども

それは自分が『人と違う』ということを認識した時点で
人は
『なぜ、私はこうなのか??』と疑問を持ちます

それが一番最初の『神を呼び起こすワード』なのではと思われます

『問い』を持ってしまって
そして『答え』を求めた瞬間に神がムクリと姿を表すのではと考えています

『問い』はとても大切なものです

『問い』があるからこそ
人間は『自分を自分と認識できる』ものです

しかし
『問い』の力はとても強く、そして魔力を秘めているものです

人間は『問い』を持つこともできるけれども
それと同時に
『答え』も自分の中から湧き出でてくるものですが

『答え』は
そんなに劇的でもなく
荒ぶるものでもなく
実は素朴なものです

しかしその『答え』の声は
非常にかすかで、
当たり前のように在り続け

それが答えとは、気づきにくいものであったりします

だから
いつも『問い』だけが宙ぶらりんになっているかのように感じてしまいますが

実は
もう『答え』を人はそれぞれに『内包』しているのです

答えの存在に気づかないまま

 

人は
『問い』が自分の中から発生すると
他人の『答え』を採用してしまいがちになるのです

なぜなら『問い』を持ち続けることは苦しいからです

誰も答えてくれないのは
自分のことを『心もとないもの』と感じてしまいます

そうすると
人は
『人の答え』を当てにするようになってきます

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カウンセリングでは
わたしは『答え』とかを言いません

答えは『その人』の中にあるので

それと繋げるのが、わたしの仕事です

けど
人は自分の中の『答え』を軽んじたり、さもつまらないと思ってしまったりします

もっと劇的でドラマチックであって欲しいと思うのでしょうか

でも
実際はどの人の中の本当の『答えの声』は
ひどくささやかで素朴で純粋で、そして静かなものです
 

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