鬼の世界と 仏の世界

鬼の声

 

うちの先生の方針は『おにになるには 鬼を出さなければならない』

カウンセリングでも
鬼が出てしまえば 結構皆さま 正気に戻っていらっしゃる

 

しかし鬼は一体化していて
自分の声か 鬼の声か
ご本人もわからなくなっていることがほとんどなので
『お薬』となる言葉を入れていきます

そのお薬は
『解毒作用』もあるものもあれば
『癒し』の効果もあるものもあり
『熱冷まし』の効果もあるものもあり
『回復』の効果もあるものもあります

 

で、このたびは『解毒効果』についてのお話になりますが

鬼を出していく言葉を 刺激として入れた場合

クライアントさまからは
もんのすごい『反発』が出てきます

 

『悔しい!』『なんでこんなこと言われなくちゃならないの』
『もうやだ』『無駄』

 

これらが出てきた時は
もうピンポイントでお薬が効いている・・とみなします

 

 

おそらく今までこれらの『感情』は不快極まりなかったと思われます

なので
『悔しいという感情を感じない選択をすること』が最善の道だと
誤って信じてきてしまったことが
そもそもの鬼になってしまう道だったのです

 

悔しいとか
不快とか
苛立ちとかの気持ちは
身体の内部から湧き上がる感覚です

それは 何も刺激がない時には湧き上がらない感覚です

 

しかし何か刺激となる『世界の動き』が
頭に入ってくると
それが耐え難い感覚を想起させてしまうために
『不快』な感覚が出てきます

その耐え難い感覚を 一緒に見ていくことがカウンセリングになりますが

その耐え難い感覚の対局にある
『加害側にある自分』というものが鬼になります

 

例えば『失敗が怖い』というケースなのですが
何でこんなに失敗が怖いのかな・・と思うと
失敗をする人を責めている自分がいるのです

その時は 恐らく
頭の中で めちゃくちゃイライラして
ため息をつきまくっています

そんなことをしているから

いざ自分が失敗をしてしまった時に
『周りからイライラされてため息つかれてしまうかも・・恐怖!!』
という感覚になるのです

自分もイライラしているから
周りも自分に対してイライラしているに違いない、、とね

 

これは幼少期に端を発していますが
私も
母親に急かされて脅かされて育ってきて
その恐怖から逃れようと努力してきたが故に
一生懸命にその恐怖を感いいないように期待に応えて 乗り越えたら

自分が努力してきたのにも関わらず
努力していない人がいるなんて許せない・・!


鬼が心に棲まうようになってしまったという悲劇なのです

 

そしてここまで気づかれたら
自然にデトックスされていくはずです

 

昔『頭を使え!』と怒られたことがありましたが

その方は多分めちゃくちゃ頭を使って生きてこられたんでしょうね

私が感覚で生きているのが『楽をしているように感じられて』
イライラされてしまったのかもしれません

 

こういった場合は『平和的住み分け』が一番だと思うのです

そう、領地を侵さない

存在が『不快な感覚を想起させてしまう』のならば
いっそ距離を置くというのも安全な策であります

なぜなら怒っている人のほうが 圧倒的にダメージを負いやすいからです

 

 

そういえば今日 クライアントさまで
『正気でいてはならない』という信条が入ってしまっていた方がいまして

わかるなあと 見ておりました

殴られ 蹴られ 暴言を吐かれて育ったその方は

正気でいたら
精神が侵されていたよね・・

と仰っていました

 

先生も『トラウマを持っている人はある意味健全とも言える』と言っていました

なので
トラウマを消す・癒すということをしますが
それは割と普通の方は早く処置できます

 

それより大事なのは生きていくという感覚を取り戻す過程で

『心と感情を育てなおすこと』

箱庭で遊んだり
話をしたり
怒ったり
悲しんだり
愛しんだりするという 『関わり』の種が その方の中で

その方の善いものになったらいいなと思っています

 

 

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