花びらが舞う時間軸

いつも何気ない幻を見ることがあります

家に居る時も
外でなんとなく歩いている時にも

大抵は一人で居る時でですが

その幻は 
どこからか落ちてきた水滴が落ちる瞬間の音というか情景です

しかも少し緩やかな時間というか、スローモーションで

その時

あ 落ちて来た

と私は感じる訳なのですが

これがあると
別に時間軸みたいなのがそこにあると感じたりして
一人 しみじみとした感覚を味わうのですが

ハゴロモフーズでしたっけ
昔 そのような広告がテレビでなされていたなあなんてことも
セットで思い出します

頭のどこかに一瞬紛れ込んできた映像というか
感覚で
あ 雫が落ちた と思う訳なので 

そこで我にかえる感覚になります

日常の忙しない自分か
一瞬紛れ込んでくる幻みたいな断片か
どちらの感覚が私の『真の感覚』なのか毎回逡巡してしまいます

また季節が巡ってきて
春になって来ましたね 

この時期桜が咲いています

神楽坂のお堀沿いも華やかな彩りになり
たくさんの人たちが思い思いにその桜の下を歩いていたりして

そんな日常を見ると涙が出るくらいホッとしたりします

ピンクの洋服をこの日のためにコーディネートしたであろうご婦人たちや

桜の花に
少し気恥ずかしそうに携帯を向けて写真に収める若者だったり

桜の下を乳母車に乗せられて
あやされている小さな子供や

どの人にも
桜は『桜の時間の世界』に連れて行くのだなと思うのです

薄紅色の甘くて儚い時間をどの人も慈しんでいる様子を見ると
なんだかとても涙が出そうになります

日々 虐待やなんやらを聞いているせいでしょうか

どうか誰の上にも桜の時間のような
緩やかな花びらが舞うような刹那的な慈しみの時間があったらいいなと思うのです

カウンセリングでは
色々なかたがお見えになります

今世の虐待だけではなく

前世の戦争のトラウマだったりする時もあります

私はこの世界に来るまで
前世はあるかもしれないけど
自分では確かめようもないし
どうしようもないもんだと思っておりました

それが今では 
カウンセリングの手法を学ぶ中で
前世や過去生のトラウマでかなりの影響を受けている人が多いのだと知りました

結構な割合で過去生や前世をみなさま覚えていたりします

過去生では宇宙人だったとかもかなりあります

最初は私も度肝を抜きましたが
度肝も抜いていくと日常になるものなのですね

人間の時間は今生だけではなく 連続的であったりするのです

しかも未来生 未来世 なんかから影響を受けている方もいるのですよ

感覚の良い方は
未来の自分の感覚を今味わっていたりするケースもあるのです

今の選択が未来に影響するからでしょうね

未来から過去を振り返ったときに
なんらかの感覚を感じる訳なのですが

それが今の自分に繋がっている

いわゆる未来の自分からのメッセージ的なものを今の自分が受け取っていることも
多くみられます  

本当かどうかはわかりません 

でもそれを介入する療法をして
今生きている時の不調や苦しみが実際になくなっていくのを
目の当たりにして

そんなこともあるのだと学びました

精神科医のスーパーバイズは『理論は臨床からでる』と言います

実際のクライアントさまたちからのフィードバックで
理論の片鱗が少しずつ見えてくるのは
まるで何万ものピースからなるパズルをしているような気分になります

カウンセリングにおいて
クライアントさま達、
それぞれが無意識的にしている『時間』というものの取り扱いはとても大切です

人はそれぞれに『時間』を個人個人で取り扱いますが

『時間』の取り扱いは『魂』の取り扱いと似ている雰囲気があります

『時間』を持て余して取り扱いに困っている方は結構多いです

それはおそらく『魂』を以て余して
途方に暮れているような感じを受けます

自分の『魂』を感じるのが困難なので
『他人が生きている時間』を羨ましがり

『あの人みたいな時間の過ごし方をしたい』と苦しんでいる方は多いです

カウンセリングの終盤が禅問答みたいな様相になってくるのは
『自分の魂をどう取り扱うか』ということの焦点を当ててくるからです

虐待の負の遺産から逃れた後
自分を生きるためには
『自分の魂をどう慈しむか』が大事になってきます

他人に慈しんでもらうのでなく

『自分で自分を愛でる』という方向をカウンセリングでは目指していきます