影法師

耐え難い苦痛で解離人格を作り出す

毒親から長期にわたり激しい苦痛を受けたり

いじめなどの何度も衝撃的な体験をしたり
本人に耐え難い苦痛が起こると

一時避難シェルターとして解離が起こり
苦痛を引き受ける別の自我が形成されてしまいます 

その間の記憶や意識をその別の自我が引き受けて
もとの自我にはそれが引き継がれず
それぞれの自我が独立した記憶をもつようになることが発生の原因と考えられていますが

実際のカウンセリングから見る解離を持つ人の特徴

クライアント様たちを見ていて思うことがあります

解離を持つ人の特徴とも言いましょうか

 

まず
解離が起きると
ご本人は気づかない時がほとんどです

どこかしらかで違和感を感じつつも
『自分がコントロールきかない・・』といった感覚と言いますか

解離の治療が進むにつれて

解離の人格に信頼された人の前だと解離のもう一つの人格が出てきたりします

たいていは『危害を加えない人だ』とその人格が納得したりする人の前だと その人格は出てきます

けれども話しが通じる人格が出てくるとも限りません

大抵
ご本人が苦しんでいる解離の症状は
『怒りを受け止めてきた人格の悲しみ』が原因です 

いつも『怒りの処理』だけを担当させられている人格と言うのがあるのですよ

パートナーとうまくいかない理由の一つに解離がある

よくパートナーの前だと人格が変わってしまう・・という方がいますが
その人をよく見てみると
解離の中の人格が現れていたりする場合があります

自分を裏切らないように他人ををコントロールしたいという人格が
その人の中にあったりする場合が結構あります

『パートナーに裏切られたくない』
という思いは

原家族のときに親から裏切られたり
いじめを受けてきたりしての傷が原因で
その時の傷を癒すために
人格を作り上げているとも考えられます

なのでカウンセリングでは 
その『人格』の声に耳を傾ける必要があります

誰の声なのかというのを見分ける必要があります

ご本人は『自分』と思っていても
どこかしらで違和感は感じているはずなのです

 

重症になってくると人格から人格への移動が困難になってきます

本来の自由で解放的な自分はあまり外へ出てこなくなってしまい

怒りを担当させられてきた人格が表に出てきがちになってきたりします

 

また人格はもちろん一つとは限りません

複数あったりはもちろんですし
人格同士が牽制しあっているということもよく見られます

人間はそもそも超多重人格である

また
人間はそもそも超多重人格という説があります
Aさんの前の自分と
Bさんの前に自分は同じかと聞かれると
誰でも多少は違いますよね

相手によって少しニュアンスを使い分けたりします

解離というのはその自由なスイッチが動きが悪くなったという説もあります

例えていうならば
オートマチックの車での運転は自動で車がドライブやストップをかけてくれますが

解離の場合は
そのギアの動きがものすごく重いという説もあります

私がスーパーバイザーの精神科医から学んだのは
まずはその説でした

けれども
そして次第にそれだけではないと言う事も分かってくるのですが

まずはギアの動きがものすごく重いという事はよく見られるケースです

身体の関節が硬くなる

この場合のクライアント様としては
身体のどこかしらにものすごく硬いところがあります

関節ですが

解離の初歩段階は身体の関節に感覚を飛ばすということを
人間はするようです

 

例えば歯を食いしばる

悔しくてしんどくて仕方なくて
おそらく子供だったら 泣き叫んだり 癇癪を起こしたりして
脱感をするのでしょうが

少し知恵がついてきたり 教えられたりすると

癇癪を起こすことが『恥』だと学びます

しかし
悔しさや憤りなどはもちろん感じ続けますよね

その時に知らず知らずに歯軋りしたり
身体に力が入ったりする方は多いと思います

それが度を超えると解離への扉を開くことになります

外界への怒りや憎しみや憤りを
自分の身体で処理しようとする

自分の身体でその衝動を処理しようとするのです

大抵は関節を縮めたり 怒りの衝動をそこに溜め込んだりしますから

溜め込まれた関節は 
次第に硬く硬くなってきます

 

面白いことに
性の衝動を恥を思わされていたり
性的な虐待を受けて 怒りを感じている方の衝動というのは
股関節を縮めてそこに溜め込んでいたりします

叩かれたり 殴られたりなどの身体的な虐待は至る所の関節に
その痛みを溜め込ませれています

暴言を聞かされたりした方は肩や首に溜め込まされていたりします

虐待を目撃したなどの目から入ってくるものは
歯軋りに現れたりします

エネルギー療法でしていること

『何をしてるのですか』と介入をすると言われるのですが

私がしていることは
クライアントさまたちのその関節や身体に溜まっている澱みというか
衝動を感じて掃除をしているような感じです

 

不思議なことにこの衝動というのは
誰かに『感じられている』と少しずつ昇華されていくようです

なので肩に溜まった怒り・・とか
腰に溜まった澱み・・とかを

その方、ご本人が感じた怒りとか憎しみとかの瞬間と 
同じ瞬間を
私も一緒に感じているわけです

なので私も介入中は解離をした時と同じ感覚を味わう為
突き上げるような感覚を感じる時があります

『憎悪』や『嫌悪』はなかなか身体にきます

 

またその関節に溜まった衝動が成長して『妖怪』みたいな人格になってしまって
それが『恨みがすごいです』みたいな場合は

妖怪とお話しすることもあります

大抵は話しが通じないくらい怒り狂っています

けどたまに話しができたりするのですよ 笑

衝動や怒りは『消す』のではなく『昇華』させよ

しかし
関節に溜まった、その衝動というか。怒りと言いますか
人格は適切なお付き合いが必要です

決して『消す』と考えてはなりません

『昇華』と考えていただきたいなと思うのです

昇華とは…

1. 
固体が液体になることなしに、直接気体になること。
2. 
ある状態から、更に高度な状態へ飛躍すること。

という意味がありますが

まさに気体に変化と言いますか
溜まっていた澱みが気体となって昇っていく時は感動します

それがまさに
さらに高度な状態に変化するのです

なので妖怪から 
守り神的な存在になっていくのですよ

 

手塚治虫さんの『どろろ』の話しを昔ブログで書いたと思うのですが

主人公は
妖怪の手とか足とか目玉とかを切り落ちしていきますが
すると自分の手や足や目玉も落ちて
(これが内観に当たりますね)

そして新しい自分の目玉や手や足が生えてきます

よくクライアントさまが『足の軸がしっかりしてきた』と言いますが
自分の身体へ戻すようにしているのです

   

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