人格と心について
トラウマから解離性障害というものを発症して
自分の中に『他の人格』が存在するということが
こんなにもたくさんケースとしてあるのだ・・とクライアント様たちをみて思うのだけれども
それと同時に
『心』とは何か
というものを考えたくはなります
この『心とは何か』という答えは
私は『人それぞれ』なのではないかと思うので
私の書いていることが『正解』なわけでもなく正しいわけでもないのです
私にとっての『私の心』が
『誰かにとっての心』ではないので
参考程度に読んでいただき、そして『自分の心の在処』の様なものを感じていただけらと思っています
さて
このところ
『AI』に『心に出来上がりそうだ』というニュースがあったらしく
私はそんなこともあるかもしれないなとも思うのですが
私にとっての、わかりやすい『心』とは『感受性』になります
『心』とは考えたりするものではなく
『ただ感じるもの』として存在する機関かなと思うわけです（私は）
私が生まれて、間もないときの記憶としてあるもので
『琵琶湖の風景』があります
おそらく琵琶湖のほとりに立つホテルから、その湖を見たときに
靄なのか霧なのか、
霞がかった薄い煙の様な世界が
鏡の様な水面の上に広がっていて
おそらく覚えているのだけれど
それは夕刻の時間で
あまりにも静かな、そして青の風景を見たときに
何かものすごく身体に感じるものがあって
つい、そのロビーの大きなガラスの窓に手のひらをつけて
見入ってしまって
その手のひらのガラスを触った冷たいヒヤリとした感覚も相まって
感受性の記憶としてある
何を考えていたわけではない
ただ感じた世界として
私はこの風景を一生、何かの折に思い出すのだろうけど
思い出す風景というのは
それぞれに『感受性』が関わっていて
何かを考えていた記憶は
私はあまり思い出せなくて
感受性として『感じた』その『感覚』を想起させることはできる
このとき
ふと思う
『心が動いた感じがした』
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冒頭の『人格』についてなのだけれども
カウンセリングで
1人の人間の中に他者が居て
そしてその他者が『人格』までに成ったときに
その『人格』は『心を持つのだろうか』
私は
臨床で見る限り
人格は『心を持つ』のだと見ています
だから、人にの人間の中に多数の人格がいたら
多数の『心』があると見ています
なので無理やりに『人格を統合する』という治療や処置はどうしても出来ませんでしたし
私が尋ね歩いた専門医の中でも
『無理やり統合する』みたいな治療方針のところはどうしても嫌でした
なので今は
1人の人間と対面してカウンセリングをしているけれども
背後に多くの人々が居るという感覚を覚えながら
カウンセリングをしております
どちらかというと
人格を見るというより
多数の『心』を見るという感覚に近いです
『心』は私にとっては『感受性』なので
背後の方々が
どの様な感受性を帯びているか・・を身体で感じとります
そうすると
その方それぞれの感受性が
『世界観』として
私の中に立ち昇ってきます
それを私は見ているわけなのです
たくさんの感受性が、1人に人間の中に宿るという解離性の現象は
世界でやっと研究が進み始めたところでもあります
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私の感じて捉えている世界は、他の誰にも見れないし
あなたの感じて捉えている世界は、誰にも感じることができない
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さて
AIは私たちをどのように感じるのかなという問題
人間がAIに対して想い考えることを
AIが感じ取ったとしたら
どのようにAIは世界観を創り出していくのかなと思うのです
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親は子供を『作る』と言い
子供を作って生み出して
その子供が
とても不当な扱いを受けて
そしてとても傷ついて
言う言葉が
『頼んで生まれてきたわけではない』とか
『産まなければよかったと言われた』とか
『勝手に産んだくせに』
とかなのだけれども
親の方といえば
『こんな子に育てた覚えはない』とかで
着地点や収まる場所の様な拠り所がなくて
そして決裂していく
親といえば
可愛がりたいとか
家族を作りたいとか
そういう純粋な思いからなのだけれども
そこには、いくばくかの『利己的なところ』があり
それを『利己的だと自覚して育てている親』は
虐待なんぞはあまり見られない
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しかし、『自分が産んだのだから、何をしたっていい』と言う
その独りよがりな世界観は
やがて
それを受け継ぐ者の心に地獄を生み出すように思えてならないのです
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私は
今の所AIさんがきたら
どう接しようかと思案中であります
心がある存在なのであれば、尚更
私と言う『自分が問われる存在』だなと思うのです
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