何をその手に掴んだのか

家父長制というものが女性のヒステリー(ヒステリーとは)の原因だったと
100年前にフロイトは臨床から導き出したのに

自身が家父長制に則った、それこそ
学会で論文が認められるか否かのときだったので

家父長制の影響・・という『因果』から目を背けて

自ら家父長制の世界に
どっぷり身を置くとなったフロイト

しかし その後も
精神的な病理を突き止めるべく
そして
その病理を食い止めるべく
沢山の精神科医が声を出してきました

でも中々、世界は変わらない

人間の半数は女性だというのに
この『家父長制』という言葉すら浸透しない

今に至り
果たして家父長制はどういう扱いになったか?というところなのだけれども
依然、『家父長制』は健在であります

それは何故なのか

ずっと考えてきました

家父長制とは一体なんなのか

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家父長制をWikiで調べてみると
『主に男性が支配的で特権的な地位を占める社会システムのことである。』とあります

うーむ
これだけではとても分かりにくい

ではそもそも
なんで男性がそんな特権を得るようになったのか

男性が外の敵と戦って
得たいと思っているものは色々ありますが

それには『所有』という概念が大きく関わっているような気がします

出世したいとか
名誉とかもそうですが

この『所有』という考え方は
人生における幸福度(満足度とか安心感)にも関わるとみています

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私はこの『所有』という感覚が不思議でなりませんでした

この地球上にポッと生まれて
何かを『自分のものだ!』と主張する

最初は『おもちゃ』を自分のものだと主張することから始まるのでしょうか

そこから人は
幾つになっても、何歳になっても

人より多く所有する

という事に心血を注ぎます

けれども結局、所有はしきれずに
人間は生命なので死に至ります

死ぬときに所有できるものなど、何もない

けれども人は
何かをめちゃくちゃ所有したがる

土地だとか
お金だとか
人だとか
子供だとか
美貌だとか
若さだとか

所有っていうのは『循環を止める行為』かもなあと思い始めてから
私は何か、大事なことが隠れているような気がして
ずっとそれを探っていました

『所有』の概念はいつ生まれたのか

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概念というのは『考え方』とか『世界の捉え方』とかですが

所有の概念を採用しなかった民族というのがおります
インディアンやアイヌ民族、縄文人なんかもそうだと言えるらしいです

 

彼らの共通点は
『『所有』できるものなどない』

と考えていること

『すべては授かり物だ』

という考え方をしているということです

『世界🌏は授かり物』なのです

 

授けてくれた存在が
もちろん世界(もしくは宇宙)の所有者なので

インディアンや縄文人、アイヌ人などは
その『授けてくれた人』を『神』と位置付けるようになりました

『世界🌏は神のもので、そして神自身が世界だ』という答えに辿り着いてから
彼らは独自の文化を発展させてきましたが

その礎となるものは
『世界との調和』です

要は『人間も循環の一部である』ということを
魂み刻み込んで生きるということを神と誓ったのです

だから人間自身も神でもあるけれども
自分の周り(例えば他人とか、自然とか、動物とか、天気とか)
そういうものにも『神性』を見出せるような文化を発展させてきました

それは他人も自分も繋がっていて
そして
他人を傷つけることは自分をも傷つけることで

他人を所有することは
自分も何かに支配されることだということ

だから 『原点』として
『授けてくれる存在は、一神教ではなく
全てに神性を見出せる、全てが神であり、そして自分もその一部である』という
概念を採用し

それはめでたくも
調和をもたらしていたのだけれども

 

ある日

一方で海の果てから
自然を壊すことをなんとも思わない『自称神』が
『所有の悪魔』とともにやってきました

『所有』が目的だからと
黒い爪と牙を剥き出しにしてやってきたのだ

その『所有の悪魔』は瞬く間に
色々な人間の心をも巣喰い

そしてその基盤となるべく『家父長制』を船として
どんどんとその勢力を広げていくのです

『シハイスルコトハ イイコトダ』
『ワレコソ カミ』

『発展』と『繁栄』だけを目的とすると
世界は先細りになります

循環にこそ『神性』は宿るので
必ず『還る』ようにしていくシステムを採用した方がいいのだけれども

人間の命は100年が限界なので

みんな『所有の悪魔』に心を喰われてしまうと
自分のことしか考えないので

喰い散らかして終わりです

輪は閉じずに
開いたまま

あとには何が遺るのか

   

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