桜の 花びらが 舞う先

皇居のお堀のあたりの桜が
徐々に

わたあめ のような
ふわふわの 薄桃色が ふくらんできていて

風がふくと
そんな ふわふわが ちぎれて
はらはら と消えていくのを見るときに

ああ
今ここ って こんな感覚なのかな

と思ったりもします

 

こんにちは

春は 風も 香りをふくんで
そこいらを 匂わせるから

私の身体は もう フル稼働であります

 

五感を感じる季節

筋肉は 陽の光で ゆるみ ほぐれ

色彩づいてくる 新緑やら 花やらに
眼は奪われ

味覚はといいますと

なんだか 霞を食べたかのような
実体がないものを
食べているような お腹がいっぱいのような

そんな『春』って 言葉に表されるものを
五感で感じながら
歩いておりますと

日本人だからでしょうか

桜を見ると 不思議な感覚になるのです

物哀しいような 憐れな感覚

 

そんなことを思いながら

日本人にとって
『桜』とは

色々な催眠が入っている言葉だなぁと
感じるのです

 

私の周りでは 結構
『桜って 怖い』って方も 多い

桜が咲いている季節は
出会いと 別れの 丁度のタイミングでもあり

なんとなく

胸にせまる 落ち着かなさを彩る 花なのかなと

桜を見上げると

 

1年のうちで
たった10日程の 儚い花びらが はらはらと舞い

日本人の アイデンティティとしての

季節と時間の流れを 愛でる感覚が

『桜』に集約されているようで

 

嗚呼
桜を見ると
何故こんな気持ちになるのかと思うと

かつて
桜を見上げて

なにか 空を仰いだ 誰か が

あんなに愛おしんだ時間

に 繋がってしまう
…からなのかもしれませんね

今年の桜は 悠久の流れ を
感じる色をしています

乙原

 

 

 

 

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