昭和の親

苦しそうだなと思う

どなたも物凄く苦しそうな雰囲気を出される

それは、いわゆる共依存で育たれた方々です

子供は生まれた時は勿論、無力で何もできない状態なので
必ず親に依存をして生きます

・・・この目の前にいる『親』は自分を決して裏切らない
・・・目の前の、この親は自分を受け入れてくれる
・・・目の前にいる、この親はいつでも揺るぎない存在だ 

それらの感情を味わうことにより
心の中に親との橋が出来上がり
それがやがて『愛着』として形成されて

子供は徐々に外の世界に出ていけるようになります

いわば『安全基地』をこころの中に抱けるようになり
いつでもここに戻ってこれる
と言うような『土台』『基盤』が出来上がるわけです

ここまでは良い

『問題』はそこからです

子供がいざ『外の世界』に出ていこうとすると
親の方で『ストップ』をかけることがるのです 

・・・こんな危ない世界は私が自分の子供を導いてあげなくてはならない・・・

と親が、子供が外の世界を味わいに行くことを阻止するのです

このケース、非常に多いです

親は自分の元から子供が自立するのを防ぎたいがために
子供をもっともっと『依存』させる方向に導いていきます

『あなたにはまだ早い』とか
『あなたは女の子なんだから 早い時間に帰るものだ』とか
『勉強さえやっていればいいのよ』とか

そう
時代なのか、世代の考え方なのか

勉強さえやらせておけば・・と言う親が多いのも特徴

なぜ、こんな親が増えたのかと言うと
おそらく自分の元に置いておきたいのでしょうね

親自身が成し得なかった成果を
子供の頑張りで味わったりもできるでしょうし

子供を育てた『採算』を取りたい親もいるでしょう 

何より『自分の老後』を見据えている親も多く
自分の面倒を見てもらおうと言う親

自分が頑張って育てたのだから
自分が衰えてきたら 子供が面倒を見て当たり前と言う親は多い

私の世代でも
私の子供が幼稚園の頃
ママ友たちの会話で

『女の子でいいよね〜なんだかんだ将来戻ってきて面倒見てくれるじゃん』
『男の子なんかさあ、嫁に取られたら戻ってこないもの』

とか
『嫁がきたら、私 いじめちゃいそう〜〜』

なんていう会話が繰り広げられて
実際ゾッとした記憶があります

私の世代でさえ、それがあるのだから
私の親世代はもっとそれが強かったと思う

親が子供を『所有物』のように思っている

なので『自立』を阻み
生きる力を奪う子育てをするのです

だけれども『いい学校に入る』とか『いい就職をする』とか
『孫の顔を見る』など

自分が社会的に味わいたいイベントも
子供にやらせようとするので

そんな親に育てられた子供は
『何のために生きているのかわからない』と言った感覚を抱きやすいです

こういった親に育てられた子供は
規範意識が強く 忍耐強く 総じて良い子が多いです

人を助け合う意識など
道徳心があります

けれどもどうしても『一人で人生を切り開く力』がもぎ取られているので
肝心なところでヘニャリとなってしまいがちです

みなさま『羽をもぎ取られたような感覚だ』とおっしゃる

挑戦する力をもぎ取られているのですね

そして大抵『良い方』なので
搾取されやすいと言った側面もあります

親からは『世間を知らないで良いのよ』と言った育てられ方をしているので
どうしても『世間』に触れた時にダメージを負ってしまいます

世間って割とシビアだし まだまだ弱肉強食の部分もあるので

蝶よ花よ・・と育てられた子供は
喰われてしまいがちです

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対して親が子供を依存させないで『突き放して育てられた子』もいます

叩かれる
暴言を吐かれる
ものを壊される
ご飯を作ってもらえない
休ませてもらえない

など
子供の目から見ても『こりゃ、大変だな』と思う親に育てられた子供は
親と早い時期から距離をとり始めます

安全基地としての心の安定はないのですが
一緒にいると『自分が壊れてしまう』と言う親に育てられた子供は
早い時期から親を見限ります

なのでなんとかして自分を奮い立たせ
生きる道を模索し始めます

そして大抵その『親から離れなければならない』というパワーは
強迫的なエネルギーとなり
自分を追い立ててくるので

結果『生きる力』がものすごく強い人間に育ってしまいます

けども心の中は
トラウマだらけで

そのトラウマはやがて『自分が安心な場所』にたどり着いた時に
疼き出し 暴れ出したりします

どちらの系統の親も、子供をしんどくさせる親ですね

ただ前者の親に育てられた子供は『静』の気を纏い
物静かで落ち着いた方になることが多く

後者の親に育てられた子供は『動』の気を纏い
エネルギッシュで活動的な方になりがちです

けど
『静』の方こそ心の中にものすごく情熱的なものを大切に持っていたり

『動』の方こそ
しんとした静けさを求めていたりします

現れ方が反対なのですよ

『動』の方には瞑想やマインドフルネスを日常に取り入れていただき
カウンセリングの介入との相乗効果を狙っています

『静』のかたは、とかく『体験』をたくさんしていただきたいです

たくさん色々なことをまずは『感じて良いのだ』と言う体験をしていただく
そして無意味な道徳心(これって、親からの呪だったりするのですよ)
を捨てていただく

道徳心ってもちろん大事なものですが

ものすごく自分にダメ出しをするものでもあります

昭和の時代の道徳心って結構、洗脳ちっくで恐怖で人を縛るものがあります

友達は多い方が良いとか
多数決とか
学歴社会だとか
若い方が良いとか
謙遜するのが美徳だとか
良いものを持つのが良いとか
勝ち負けとか
美醜とか 

これらのロープでがんじがらめにされていたら
そりゃ動きづらいですよね

   

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