なにを食べたら『それ』は満たされますか

拒食症の患者は身体を触れられるのを嫌がる傾向があります。

また自分の身体を
きちんと脳が把握するのが難しい方が多いです

また味覚が乏しい方も多く
噛むことが苦手な方も割といらっしゃいます

そして何より『人との食事が苦手』

人と喋りながら食事をするとなると
緊張したり、力が入ってしまったりして
食事どころではないというのが現状だったりして

食事が億劫になっていたりします

けど、一人でいる時には
ものすごく口寂しい感じになってしまい
何かを飲み込みたいという感覚が出てきてしまいがちです

また異食症と言って
『氷をガリガリ食べるのがやめられない』
とか
『布を噛んでしまう』
『自分の身体を食べてしまう』

など『食材』ではないものを食べようとしてしまう行動もあります

・・私は小学校の頃は
自分の皮膚を食べるのがやめられなくて
手のひらの皮を剥きまくっていたのを思い出します

なんであんなに食べていたのかわかりませんが
爪切りを持ち歩いて 手のひらを剥いていたなあ・・と懐かしくなります

あの時期、私は中学受験の何年間で
叩かれまくって勉強させられていたので多分限界だったのでしょうね

人間が選びたくなくても『してしまう行動』っていうのを
『依存行動』と言いますが
その行動様式を選ぶことで精神状態がとりあえずは『安定したように感じられる』
ということに気づくことはとても大事です

とりあえずの空虚なところを『その行動』で埋められたけども
なんか
また底なしになってしまうようだ・・

と感じたら『依存行動』だなあと自分で見分けがつきます

『依存行動』は悪いわけではなく
とりあえずの『避難経路』として存在もするので
自分でしっかり『道順』を把握することが大事です

『あーーこのまま これしたらちょっとやばいかもな』とか
少し思えたら
限界までいかないで
ほかの違う『依存先』で誤魔化すことができます

本当はその大元となる
『恐怖感』や『空虚感』を治療していくのがいいのですが
時間が多少かかるのが正直なところです

なので、回復の道としましては
いかに『給水ポイント』をたくさん作っておくか、というのが
とても大事になります

あとは『休息ポイント』も。

早く最短に治療するのは治療者の仕事ですが
クライアントご本人は『休むこと』が何よりの薬です

とかく今のクライアント様たちを見ても、皆様
『休めない病』

休み方がわからない

『うさぎと亀』のウサギさん🐰のように
ぐーぐー寝たら
誰か(亀のように努力してる人たち)に追い抜かされて寝首をかかれる
という『脅迫』を日々感じて生きてこられているかたがほとんどです

休んでも生きていいんだ

って思えたらいいのですけどね

10数年前までは
『24時間戦えますか』がビジネスマンの標語ぽかったりした時もあったよね・・

あれ、病むよね・・

パワハラ甚だしいよね・・

すごい時代だったよね・・

あの時代に、私は思春期でそれなりの青春時代だったりもして
だから『働くことこそが人生なんだ』みたいな人がたくさんいて

それはそれでいいのだけれども

どこか空転した歯車的な風景を感じてしまいます

沼にハマった車が
ものすごくエンジン蒸して
沼から出ようとするのだけれども

タイヤが空転してしまっているような、そんな感じ

そのうちガソリンも無くなって
とうとう沼から どうやって出ようか

やはり人の力で うんとこしょ どっこいしょ と
持ち上げるしかないよね・・が今の時代なのかもしれないです

結局 人は人の力の及ぶ範囲で生きるのが自然なのかもなあ と
思うところではあります

なので
人が人を癒す という原点の温かさに気づいているかたも
今の時代、多そうだなと思っています