自然と対話する女性

『自然』を支配・コントロールしたいという欲求

今から何万年前に人は空を見上げました

星を見て
月を見て

空の動きにある一定の規則正しさがあると見出しました

雲の動きは弛まなく変化するけれど
その雲もある一定の法則性に則って動いていると見出しました

人は『自然』が畏怖の対象でした

いつ飲み込まれるかわからないものを自然は
いつもそこに内包し在り続けました

なので人はいつも『畏怖』という感覚を持て余し
この感覚をどうにかコントロールしたいと思っていました

ある一定の法則を見出し 氾濫する河を静定し

ある一定の法則から導き出される数式をもとに
暗闇と寒さとひもじさを 遠のけました

『シャーマニズム』と女性

元々そんな『自然』と対話する人たちを『シャーマニズム』と言い

日本ではその役割は多くは『女性』が為すものでした

自然と取引をし
自然から『言葉』を引き出し
自然に『畏敬』を伝え 共存を促す役目でした

それが日本の『占い』の起源

『陰陽道』と男性

それとは別に発展していった『占い』というものもありました

『陰陽道』とかです

陰陽師は自然と対話するというより
どうすれば『人の動きを統制することができるようになるか』ということを
希求していった人たちでした

病いの治癒を祈祷し
都がどう発展するかと場所を占い
権力争いでどちらに味方するかと『時の運』を読むことが目的でした

これはどちらかといえば『男性』が多く就いた職業

ちょっとの違いですが
実は大きな違いがあると思っています

女性は『自然と対話』するようになり
男性は『人の力と対話する』するようになる

占い師になりたい

最近、『占い』というテーマをカウンセリングにお持ちになる方々が多いのは
面白いところ

『私、占い師になります!』ということになり

お伺いしてみると
『人の動きを統制する職業』として『占い師』を選ばれるので
それでは頑張ってくださいと
ご卒業されていくのだが また戻ってくる

なんで戻ってきたのか聞いてみると

『結局 人をコントロールしたい自分と人に気がついて嫌気が差してしまった』と仰る

そう仰る方はみんな女性でいらっしゃいますが

おそらく思っていたものとは違うものを『占いに持ち込まれてしまう』から
疲れてしまうのだとお見受けします

『どうすれば結婚できますか』
『どうすれば儲けられますか』
『どうすればやりたいことだけやって生きていけますか』

というものが『占い』では持ち込まれやすい案件であり

それは結局『人生を支配したい』という感覚だからです

やりたいことだけをやって生きられる人ばかりでは成り立たない

私は実は『人はみんなやりたいことだけをやって生きられる人ばかりでは成り立たない』と
思っている人です

例えば絵描きとか
音楽家とか

そういうほのぼのした『やりたいこと』だけの人間がいればいいのですが
実際は違うと見ています

生まれながらにして
『人より上に立ちたい人』もいて
『人を搾取したい人』もいます

生まれながらにして・・です

そういう人たちと共存していく『人間社会』はなかなかにハードです

『人が恐怖の顔をするのが快感で仕方ない』という人もおりました

生まれながらですから仕方ありません

今、必要なのは

そのような人間社会で必要なのは『受け入れる力』と
『哀しみあう力』だと思っています

人がゆえんの『不幸』は必ず生じます

誰かに喜びがあると
誰かに哀しみが生じたりもします

人類で初めての殺人は嫉妬による兄弟間の殺人でした

愛されなかった方が
愛された方を殺してしまう 

それが人間です

願わくば
殺したいぐらいの哀しみを持った人に
一緒に泣ける様な人が多くなったら社会は少し生きやすくなるのではと思っています

その『哀しみ』に寄り添えるのが本当の『占い』であり『祈り』だと思っています

人を『殺したくなってしまうことが癒し』というものを持っているひとに

『困ったねえ、あなたの癒しは成就しにくいねえ』と
寄り添えるくらいの人が増えたらいと思っています

それは遥か昔
自然に存在していた厳しさと荘厳さと暗さを受け入れ 
対話したかつての『シャーマニズムの女性』たちの感覚に近いものではと思っています

   

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