欲望取り扱い

自己愛ってのは なかなか 扱いが難しいのです

ただ 自己愛って なんだろう?
という、疑問も湧いてきますよね

 

フロイトなどは 自己愛は『ちょっと無理。。』と
いう扱いでした

フロイトによる『自己愛』の定義は
『対象関係の欠如』という問題で 不適切なものとして捉えており

その流れを汲んだ その後の心理学者達も
あまり ポジティブな構造を そこに見いだすような事をしてきませんでした

 

唯一 コフートが
自己愛は 自己愛でも『成熟した自己愛』ってのが
あるんじゃあないか
という 構造を提唱し

自己愛は 適切な成長により
成熟しうるものだと いう流れもあります

 

が、
なかなか 自己愛が成熟してる人ってのは
会ったことがない

ただ
『目下、熟成中❗️』の ノウハウは
私達は レシピとして 持っています

それは カウンセリングで
適切に成長させていくのですが

そのレシピは なかなか コツが難しい

体得するまで やり甲斐があるものとなります

 

先ずは 素材の見極め
『自分の欲望ってのを 見極める』
って事が大切

あの哲学者プラトン も
『自分が持っていないもの
自分がそうでないもの
自分に欠けているもの
それこそが 欲望と愛の対象になる』

って言っていて
ギリシャのあの時代の哲学者って 凄い

欲望の本質を 『自分に欠けたもの』
すなわち
『私、それ 持ってない!!』と意識した瞬間
欲望を感じるのだと 言う

 

確かに
小さい頃 周りの優しい母親達をみて
自分の母親と比べ
『自分には優しい母親がいない』という欠如と
喪失感と絶望感って言ったら 物凄かった

恐らく
周りの近所の母親達も
自分の母親と同じように 血走って キレまくっていたら

『優しい母親』を見ずに済んで
それに恋焦がれたり 泣いたりしなかったんではないかとも 想像出来る

 

要は 比べる対象があると
欲望を感じやすい という事なのだ

欲望ってのは 手に入れたりする事で
一応のおさまり を感じられるので

人は躍起になり
自分の欲望と戦うことになります

 

私だったら まずは
『生まれを嘆く』ことにより
欲望を感じることになります

 

こんな親に生まれなかったら

 

そして 想像の中で
『優しい母親に育まれた自分』を作り出し
そことのギャップに苦しむわけです

実際 現に 生身の 母親も生きて関わってくるわけだから

戦いの場
つまり 自分の欲望をおさめたいがために

母親を 『良い母親』にしようという働きかけを
したりしますが
微塵になり終わります 笑

 

そして 余計に 欲望を募らせていくとともに
沢山の感情や経験値も生まれてくるのですね

経験値はやがて
『自己防衛』として 発動する事が可能です

 

 

話は戻り
自分の欲望は
『欠如した対象』つまり
『自分に無いもの』に向かいますが

それが どうにもならない と 人は悟ると
別の形で そこに対する欲望を
おさめようとし始めます

それが 衝動 ともいえます

 

他の人で埋めたり
何か違うものに 打ち込んでみたり
自分を変革してみたり

その応用は 人それぞれ 千差万別です

 

その応用方法が
実は 他人から搾取されやすい事柄になります

欲望につけ込み
そこを おさめる と見せかけて
肥大させていく

化粧品
健康器具
英才教育

全てがそうだと言っているわけではなく

表裏一体のところにあるので
難しいところです

『これをやれば 成功しますよ』
『こうすれば 幸せ』

などは
欲望につけ込みかねない商法になります

だから 欲望を理解している人ってのは
本当に成功しがち

それが悪いわけではないですが

ただなぁ
欲望を利用されて ぼろぼろになった人を
たくさん見てきて

いたたまれないのです

痛そうで、しかたない

 

だから 自己防衛として
自分の欲望を まずは 知っていく事ってのは
いの1番 に 知ってほしいです

 

搾取されやすいところですから。

 

 

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