男根母の境界線

 

『親との関わり方』はその後の人生にも 深く影響してくるなあと思う

 

親が『境界線』を超えてくる人だと
子供は『自分』がなにを感じているのか
『自分がなにを考えてじているのか』

があやふやになりがちになってきます

 

境界線というのは
自己と他人 と 識別出来る、自分なりの砦や
線引きみたいなものです

子どもを産んだばかりの母親は
その線引きは あまり しないですよね

24時体制で 包み込むように 庇護します

大体の 哺乳類は
初めは そうやって 境界線を引かないで
育てあげる事で
『群れの意味』や 『社会にでる前に まずは
クッションの役割』をするように

母親にプログラミングされている場合が多いです

だから 母親も
『過敏』になるようにプログラミングされているし

身体は 『次世代の養育』をしやすいように
変化していきます

 

だからこそ
母親が 子どもに対する感覚は
膜のように、張り巡らされていて
つきまといやすい

その膜に 庇護されて 育っていくと

『親の目線』を自分の感覚として
自分に棲まわせるようになります

だから いつも親と一心同体のように

『親がそう言ってたから』
『親がそう振舞っていたから』

と 親の眼がある感じです、心の中に。

 

たくさんのクライアントさまを見てきて
一体 どんな親だったのだろうかと想像を巡らせたりするのだが

かなり操作的な人間だったのかなと感じたりもします

『親の眼』を心に棲まわせるようになるかというと
まず とても身体が重くなります

いつも肩にのし掛かられているような感覚です

そして頭痛がひどい方も多い

身体は悲鳴を正直にあげて『生命維持』のために訴えてくるもんだから
大変なこっちゃなのです

親の目からも強迫されて
自分の身体も悲鳴をあげて・・

と、そこで みんなとても苦しくなってしまうのです

 

解決策としては
『親の眼』があると、きちんと認知すること

それとともに
自分はその親の眼と対抗するために
どんな方法をとってきたかを把握すること

対抗手段として『ずるいやり方』を選択せざるを得なかった方々もいまして
そういう方々は 『罪悪感』も持っているから
余計に苦しさが増している生活を送っていたりします

例えば親から虐められて
足蹴にされて育ってきていたが

その現実を直視すると『愛されていない自分』を認めざるを得ないので

親と同一化する方法をえ選び
他人を足蹴にすることで なんとか生き延びるようにしている・・と言った方々です

ご本人も『これは不快なことだ』と理解しているからこそ

自分が選ばざるを得なかった方法を悔やんでいたりして

余計にこんがらがったりします

 

たまーに うちにくるクライアントさまとして
要望が『ファリックウーマン』を目指している方がたきたりします

『男根がある女性』つまり 『完璧なる女性』を求めてくる ということでしょうか

私からすると
『男根がある女性で なんでそれが 完璧なんだ!?』と思うわけですが

これはれっきとした精神分析学でもあります

つまり『他人とコミュニケーションとるための器官』を
自分で『物足りない・・・』と思うと

そこを満たす行動を人間は取り始める という理論です

もちろん それがスタンダードな理論ではありませんが

例えば『着飾る』『いい車に乗る』『パートナーを複数持ちたがる』
なども ファリックを求めていると
考える精神分析もあります

足りないものを 無意識に自覚し
補うわけですね

女性も その 足りないものを 自覚し
補うようになっていくのを ファリックウーマンと
言うわけですが

ファリックマザー、なんて言葉もあります
…これは
『男根母』といい

ファリックマザーとは…

自分の子どもを自分のファルスとしている女性のことです。
子どもに子ども自身の人生を歩ませることなく、自分の自己実現の道具として育てているような母親です。

精神分析的には、このような女性は自分が男根を持っていないという事実を否認しているケースなどが考えられます。

たとえば、わかりやすい例として、自分自身の学歴的な上昇志向を実現するために、子どもの尻をたたいて「お受験」などさせている母親などがこれにあたります

日本トラウマサバイバーズユニオンのhpより引用

ただ、これ
ファリック(完璧)を求めている方々
多い気がします

自己完結したいからと

自己肯定感が欲しいがために
右往左往するのは とても苦しいよなぁと
見ていて 感じたりします

 

じゃあ どうすれば いいかというお話なのですが

出来ない部分を 認めてしまう事!
につきます

 

要は 諦め
要は きちんと絶望する

 

そのプロセスが苦しいから
人は ファリックだか なんだかを
求め始め

そのファリックが手に入るときに
魂売ったり

ファリックを手にしたら
魂を また切り売りして
ファリックを維持し続けて。。

と、消耗の人生になります

 

『無いものは、無い』
と、きちんと絶望し 諦めるというのは
実は 希望に繋がるカウンセリングでもあるのです

 

で、
そんな 男根母に育てられた子どもは
もちろん
母親の一部、男根になるわけですから

もちろん 境界なんて 感じられなくて
苦しいわけなのです

だから
『私の一部!』と
しがみついてくる母親の側にいると

自分が 侵されるわけです

 

 

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