弱くさせられている

『動けない』

 

動けないという方には特徴があります

それは両極端の思考のパターンを頭の中に交互に繰り返すということです

それをよくクライエント様は
『アクセルとブレーキを両方で踏んでいるようだ』と表現されることが多いです

 

私も実はこれがあるのですが
それはいつもブログで書いている『絵が描きたい』というやつですね

絵なんて好きに書けばいいじゃんと思うのですが

『絵を描きたい』と思うと同時に
『絵が怖い』『絵がしんどい』『絵が描けない』

などという思考が湧いてくるのです

私はブレーキとアクセル・・という感じより
むしろ絵を描きたいという欲求を
どこからか煙が湧いてきて見せないようにさせられている感じがあります

この煙の正体はなんなのかという。今回はそんなお話

 

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ある方は『働きたい』と言いながら
でもおっしゃることといえば『やる気がしない』『今日は寒い』と言って
動く選択を自分で止めているように周りから捉えられてしまうということがあります

なので周囲からは
『甘えている』とか『気合いがたりない』などと言われるのですが

でもこれは一体どうしたら良いのでしょうか

 

これにはまず
『間違った学習をしてしまった』ということを認識する必要があります

『自分が身が乗らないこと』をいえば『なんとかなる』
という学習をどこかしらで獲得してしまったということがまず第一

生育の中で
誰かしらが
そういう『言い訳』を使って上手くいっているのを目撃したか

もしくは自分が『気分が乗らない理由』をいうことで
相手がその決断を受け入れたか

 

おそらく私が見ているケースのほとんどは
『誰かがその決断を受け入れた』という経験を持っている方が多い気がします

ただその決断を受け入れた方にも
全く別の思惑があるのですけれども。

受け入れた方の思惑は『この子を外に出したくない』とかですね

『思い通りに自分の身の回りの置いておきたい』とかの
表には出ない裏の欲求があるのですが

その思惑と合致して
そしてそれが自分の中に取り込まれてしまったのかもしれないなあと思ってみています

 

例えば先の『働きたくない』という方は

家族が『働かせたくない』という思惑を持っていて

『外に出たい』とか『自由にしたい』という子供の欲求を囲い込むと言いますか
いつも自分の監視下に置くということを目的としていることが多いです

 

この周囲の思惑の根源的なものは
『自由にしたら不安』というものが多いです

 

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このお困りのご本人の中に
実はいくつかの『パーツ』的なものがありまして

その親なり周囲なりの思惑を敏感に感じ取ってそれと迎合して
『失敗は避けなければならない』とかもあって

でも『自由にしてみたい』という本来の欲求もあって

でもそのどちらにも挟まれた状態で
選べないから
決断を先延ばしにするということでなんとか
その場を凌いでいるという時があります

 

このアクセルとブレーキの仕組みは
自分自身ではなかなか気づきにくいというのが特徴でもあります

アクセルの方は
一応、意識上の『欲求』として認識しやすいですが

一方の『ブレーキ』の方は
無意識の奥の方にしまいこまれていて
なかなかわかりづらいのです

 

カウンセリングの中で
介入しますが
この介入は『無意識の奥』に潜り込んでいくということをします

ご本人がしんどくて直視できない場合は
こちらが少し覗かせてもらったりもします

少しだけ扉の覗き窓から見る・・みたいなことをします

でも扉は🚪、ご本人の了解をなしに開けることはできないので

カウンセリングの『意識上でのやり取り』で
扉を開けるか、否かについて
ゆっくり話を聞いていく必要があります

 

ユングも言っていましたが
無意識というのはひどく混沌とした秩序のない世界です

時間も場所の概念すら
ひどく曖昧で
並びも不明確です

そして、人と人との無意識の根っこのようなものは
繋がっていて
お互いにやり取りをしているところでもあります

その根っこのやり取りの部分で
ひどく他人から侵食されていたり

その侵食してくる相手が、侵入を目的としている場合には
切り離しが必要だなあという場合もあります

しかし、切り離したら死んでしまうかも・・みたいな
支配的な恐怖を根っこから流し込まれていたりもするので
厄介なものです

 

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また『動けない』という方は
女性に多いのですが

男性から『男尊女卑』的な支配を受けていることもよく見受けられます

この男尊女卑は
一見、わかりやすいようですが

実はものすごくわかりづらいのです

女性の欲求などを
男性側もよく承知しているので

女性の欲求などを蔑むような支配をしてくるのです

例えば容姿などの評価もそれに当たります

 

介入中に男性側からの声が聞こえてくることがよくあるのですが
耳を塞ぎたくなるくらいのことを言っています

その蔑む言葉を
無意識下で女性は受け取っているのに
でも女性側も、あえて聞こうとしないのです

たまに、それを言語化して
お伝えしても、
女性側も信じたくなくて否定するということをします

 

具体的な例に戻りますが
容姿が評価の基準となってしまうのは
男性より女性の方が多いのです

なぜなら、女性の容姿は
男性の庇護的欲求を刺激するからです

男性も庇護するには、それ相応の労力が必要なので
慈善事業とはいきません

女性が自分の家族となり
自分が養うのであれば
自分の欲求を満たしてくれる存在ではないとダメだ
・・という条件を持つ人はいます

なので、その男性の欲求を満たすべく
女性は頑張るのですが

でも女性の欲求は『男性から庇護されて生きること』
と父親に
最初から植え付けられてしまうと

なんだかおかしな感覚を持つようになります

 

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ブログで説明するのが難しいのですが

カウンセリングを進めて介入をしていくと
ほとんどの女性の方たちが

『自分の中にはマゾ的な感覚があって、これが非常に気持ち悪い』
とおっしゃいます

男性から構われたり
可愛がられたりすると
なんだかおかしな感覚になってしまう

そして、実はそんな自分がなんだか気持ち悪くて
居心地が悪いんです

とおっしゃるのです

 

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やっとここまで来た!!とばかりに
その催眠を解放する介入をすると

女性の皆様たちは
まるで100年の眠りから覚めたかのような表情で

『なんだ、あれ!気持ちわる!!』と言われるのです

壁ドンとか
頭ポンポンとかで
なんで喜んでたのか・・自分がさっぱり分からない

可愛がられる自分というものに
酔ってたみたいだ

とおっしゃるのです

そして、そこから目覚めた女性たちは
脇目もふらずに
ゴーイングマイウェイになられます

 

さて、そういう私も
同じような道を辿りました

なぜだか、あの頃は
女性の生きる道というのは
男性に認められてなんぼだ・・と思っておりましたし

男性と共存していくということは
男性に迎合して
男性から認められることだと思っておりました

しかし目が覚めて
こうなってみると

そこだけではない道があるとわかります

 

男性は男性で
それは素晴らしい側面もあるけれども

でも不健康で歪なところもあり

男性の世界観で生きていくという道でもいいけれども

でも男性の世界観ってのは
どちらかというと見栄っ張りになりがちなんだよなあ・・

ドラえもんの中に出てくる、ジャイアンのお母さんとか
絶対に女として認めない みたいな雰囲気が
男性社会にはあるよなあ・・

しずかちゃんみたいな存在を
何歳になっても追い求めているようなところがあるから

女性たちは
それこそ頑張って
しずかちゃんみたいになろうとするのだけれども

でも一生、しずかちゃんでいることって
難しいよなあ・・

 

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カウンセリングを進めていくと
それこそ皆様
しずかちゃんみたいな、お淑やかさみたいなものが
割と消え去ります

反対にジャンヌダルクみたいな強さを
いきなり持ち始めるのがまた面白いところ。

ものすごいスピードで社会でバリバリ革命を起こし始める
ようになるから
こちらとしてもびっくり仰天するのだけれども

そんな顛末を見ていると

やはり、女性は
多少弱くさせられているところがあるよね・・と思うのです

   

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