母親なんだけど男性

ファリックマザーという言葉をどこかで聞いたことはありますでしょうか

 

私は最初にこれを教えてもらったのは
スーパーバイザーからなのですが
すごく気分が悪くなったのを覚えています

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この言葉のもとは

Phallus(ファルス)
* ギリシャ語で「ふくらんだもの」のこと。
* ファルス (性) – 男性の性器、男根を意味する言葉。特に勃起した状態を指す。

 

そして
ファリックとは

1. 特に生殖力の具像化としての陰茎に関して 
特に生殖力の具像化としての陰茎に関して。
* a phallic cult(男根崇拝のカルト)
* phallic worshi(男根崇拝)
2. 陰茎に似た、または陰茎の resembling or being a phallus. 
陰茎に似た、または陰茎の。
* a phallic symbo(男根象徴)
* phallic eroticism(男根のエロチシズム)

などの意味があります

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・・でなんで母親は女性なのにファリックなの?

そもそもファリックマザーって何?

というところなのだけれども

ファリックマザーとはそのままその通り、ペニスがついた母親です

男根がついた母親ということですが

なんと子供を自分のファリックとしている母親のことを言います

精神分析的には
この母親は自分に男根がついていないことを否認し
そして自分自身の子供を自己実現の道具として育てているというような母親だと言います

精神分析にも色々な流派があれど
どの流派が正しいとかではなく

その概念を取り入れて
事態を見てみると、新たな側面が見えてくると思うのですが

このファリックマザーという概念は
一般的にはあまり知られていないのではと思います

 

例としてよく上がるのは
『お受験をさせる母親』です
(自分の自己実現と上昇志向のために子供を使うなどとよく本には書いてありますが)

そもそものペニスやファリックって
そんなに見せびらかしたいものなのか・・?
上昇志向などに関わっているものなのか・・?

などと

私は女性だからか思ってしまうのだけれども。

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この辺りの
その精神分析みたいなものって言うのは
正直ピンとこないところがあります

ただ、私の師匠となった精神科医の先生も、 採用と言いますか、用いていた概念なので

『ふーん そういった捉え方もあるのかあ』
なんて思って見ていたし

それらの概念を(とりあえず)用いてのカウンセリングをしてきたのだけれども

なんだか
うーん?なのであります

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私の父親はもちろんPがあったけど
それを、私は羨んでいたのか?

私にはそれが無いからと
自分を『不完全』だと思ったことはあったのか

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むしろ私の中で
Pは軽蔑の対象でした

そんなもん、ぶら下げて邪魔なこった

と思っていたし

年頃になってからは
もうとにかく軽蔑しかない

脳内がPに支配されてんじゃないかと思うような男しかいなかったから
(父親も含めて)

結婚しても安心できないのは勿論

自分の足で生きていかなくてはと
何十年も(離婚いつでもできるようにと)準備してきました

 

子供たちにも
いつ親離れ子離れして、手放してもいいようにと
その時その時に
教えられることは全て教えてきました

自分を楽しくする方法
悲観的にならない方法
自分のご機嫌の取り方
不安との付き合いかた
人との関わり合いかた
日々の暮らしの中でのささやかな喜びの種の見つけかた

 

年齢を経るにつれて教えることは変わってくるけれども

生きていくとは
苦しいことだから
せめて
卑屈にならないようにと

自分の人生にささやかで美しい魔法をかけられるくらいの

いつ自分が死んでも
たくましく生きていけるようにと

準備を怠ってこなかった

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それくらいPをもつ人間というものを信じてこなかった

いわゆる男性不信であります

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ファリックマザーというと
必然的に私は
私の母親を思い出します

母親は
それはもう髪の毛はベリーショートで
和田ア◯コみたいな風貌で
体格も似ていて
性格も似ている (人をど突くとことか)

 

母親は自分の夫のことをどう思っていたのかなと
ふと考えることがあります

何か悩みを相談するということを夫にできたのだろうか

夫である
私の父親は
私から見ても、気難しくシャイで
なんだかイマイチ頼りきれないというか
変にナルシストでもあったし

外面ばかりを気にする男だったから

人を支配することなんて全くできない男で
社長になっても威張れなくて
フラストレーションを溜めている人でした

生き様としては、ひどく窮屈なのではと思っていました

そんな夫を横目に見ながら
母親は着々と、夫より男らしい女性になっていきました

そんな父と母のパワーバランスを見て育った私は

『他人に自分の人生を任せては危ない』と学んでしまったところがあります

そんな自分は
もしかしたらファリックを求めていたのだろうか・・・?

うーむ・・ですね

むしろファリックマザーを目指していたのは
私の母親だった気がします

 

実際
クライエント様のお母様と
クライエント様を切り離す時に

その母親にPが生えている時があります

   

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