どろろん

「トラウマの回復とは「どろろ」だよ」

…と 会って間もない頃にスーパーバイズから
きいたのです

その時は
まだ 私は

トラウマってさ
よく聞くように
玉ねぎの皮向いてけば 辛い思い出に
ぶちあたって
…まぁ ちょっと泣いたりして
終わるっしょ

と 一般的な 捉え方をしておりました

だから
記憶に無い とかも

いや うっすら 在るよね

みたいな 意識できる範囲での
嫌な思い出を こねくり返し 引っ張り出し

それに浸り
泣いたりして
トラウマを治療した感覚になって
おりましたが

違ったー!!!

トラウマってば 本当に
意識できる範囲内には 無いのです

無意識に食い込んでいるのが
トラウマ

 

だから クライアント様で

「考えられる事は全てやってきたが
いまいち おかしい」

というのは 当然のお話

 

では どうやって トラウマから回復していく
かといいますと

脳内の言葉には 一切 耳を貸さない

「どうせ」「私なんか」

これらは 妖怪の言葉であります

問題は 思考したときに
妖怪の言葉しか 出てこないところを
手がかりに

悪魔やら 妖怪やらを
退治していくのです

また
身体も 妖怪さんに乗っ取られている場合が
ほとんどであります

だから お酒やら タバコやら
他人に承認されることで

自分というものを 認識し続けていかないと
不安で仕方なくなる

それが 「酔い」であり

「酔い」は 妖怪が ダブルバインドで
起こさせている場合が殆どですから

トラウマ治療は

何十もの 鎧やらを
引っぺがし

付け替えられていた 妖怪の顔を潰し

ご自分の 綺麗な素の顔を
取り戻していきます

 

手も 足も 付け替えられていたりするので
丁寧に みていきます

ああ
忘れてはならないのが

女性は 生殖器が 歪められている場合が
多々あります

私も そうでありました

女性としての部分が
自分の女性性を 感じるものではなく

異性に対しての「対価」のように
変幻しており

出し惜しみしたりすることで
自分の価値を 上げたり下げたりするように

まるで 「物質」のように
扱っていた 私の身体の 一部分

それに気付かない自分の感覚も
妖怪になっていたのですよ

 

という感じで

トラウマ治療は
「どろろ」 なのであります

多少の痛みは 伴いますが
何回か パターンを繰り返し

皆さま 自分で 妖怪に気付かれていきます

そして
妖怪退治が 案外 楽しくなって
こられる方がほとんどです

自分を取り戻していくという感覚の
素晴らしさを 感じるからだと思います

 

そして カウンセラーに相談せずとも

自分で
トラウマ すなわち 実体を掴まなくても

生きていく力を
身につけていかれる方がほとんどです

どんどん カウンセリングの間隔が空き

それと共に
逞しく 美しくなっていく皆さまから

「こんなことが出来た」
「これが足枷とわかった」
「支配の仕組みがわかった」

と お声をいただきながら

いつも
風を感じております

乙原

 

 

 

 

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