身体って 休まない

この間 身体を眺めていて
穴があくくらい 眺めていて

自分で不思議な感覚にもなるのだが

思い出すと

私は いつの間にか
胎児として 母親の胎内に宿り

重力を感じることもなく
お腹もすかず

薄ぼんやりした 光と音の中に
まどろむ時間の中で

ぷわり ぷわり としながら

ある日 その時は来たのだと思うのです

何か おかしな危機感の中
ぐいぐいと圧力を感じ 身体を押されて
揉まれて 引きちぎられながら
回転をして

螺旋をえがき
ぐるんと 生まれ落ちた世界で

初めて 生まれるということをした
あなたは 身体に 何を感じるでしょうか

まず 身体の重みを 身体で感じる

まるで 深海からあがった魚のように
皮膚も 外気に触れるのは初めてで

スゥスゥする感覚を 肌に感じたでしょうか

心許なく 初めて
包むものが無くなり

身体が 広がってしまうような感覚もあり

まだ (自分)と(世界)の境界線の概念さえ
ないときに

初めて感じる その肌の感覚は
あなたに 初めて (世界から分離された個体)を
感じさせるものだったのではないかと思うのです

突き刺すような 眩しさを感じると共に
自動的に 身体は 瞼を閉じるなどの動作をし

あなたは 初めて 自分の瞼 を知り

それが 動くような感覚をも知る

そうやって 世界と自分との境界線が
出来上がるにつれ

どこからともなく
不快感らしきものを感じた途端に

自分から弾けんばかりのエネルギーを感じる

泣いているのだ

自動で

あなたは 息を吐き 息を吸い

身体の中にある いかんともし難い感覚を
なんとかするために

自分以外の ぼんやりと 輪郭のない世界に

わぁわぁ と
身体を震わせ 空気を振動させ

楽器のように身体を使いながら

さぁ 何かを知らしめん! とばかりに
泣くのだ

泣くことにより あなたは 泣くことを知る

人間は最初にあるのは
自動の無意識の感覚なのだ

なんて 素晴らしいのだと私は 思う

生まれてきて
すぐに
意思をもち さぁ 死のう
なんてする自動的な感覚は無いのだ

生きようとするのだ

だから 生まれたのだ

生きるために 生まれてきたのだ

水中で 息を止めたら 苦しくなるのも
お知らせに過ぎないのだ

生きられなくなるよ との
サイレンみたいなもの

ご飯をかっ込み過ぎたら
むせるのも

食べ過ぎたら お腹を下すのも

変なものを 食したら 吐くという身体の感覚も

ストーブの前で
ぼんやり 灯を眺めることも

星を眺めて 自分と いつかの世界に
想いを馳せるのも

生きているからこその感覚

身体が 生きようとするからの感覚

 

幾ばくかの 時間と
自分に触れるものを感じながら

体内に 初めて (空腹)という感覚を感じて
また 泣き

そのあと 幾ばくかの時間というものに
たゆたいながら

体内を通る感覚を感じ
排便を感じる

全て 自動で 為し得ていく
(自分の身体)に

翻弄され 引っ張られながらも

たまに 感じる 自分以外の

温かい 暖かい 何かに
包まれ生き延びてきたんだと

 

生きている(感覚)を
自分は いま どう感じているなかと
思い出してみると

とんと忘れていたりして

さも 当たり前のように 酷使していたりするんだけれども

身体の自動メカニズムは
生き延びるプログラムを 一瞬でも休まずに
施行していて

寝る前に のんだ 温かいお茶だって
起きるまでに 身体を自動で 運ばれたりして

まぁ忙しなく 動く 身体よ!

働きものさん!


愛おしくなってしまうのだ

ちなみに 私の好きな 身体のメカニズムは
(お腹がなる)という 事

グー グー と

腹が鳴るのは 可愛らしく
身体が 訴えかけているようで
誰の音を聴いても にこにこしてしまう

おならだって
涎だって
まばたき だって
痒みだって
痛みだって
眠気だって
動悸だって

知らしめてくれる 身体からの感覚

それを 私の身体の感覚で 感じとり
探るのが カウンセリングになります

意識ではわからないものを 感じる

カウンセリング中は
(?)が クライアント様に 沢山 浮かぶのを
見ながら

けれども クライアント様の 身体の声に
耳を傾けております

 

 

Instagramはじめました
カウンセリングルームの様子を
よかったらご覧ください

 

↓TOPページへ戻る↓ユークリッド・カウンセリング
ご予約・お問い合わせ等はこちら