時限爆弾

ある作家さんが言っていたのだけど

 

とてつもない事件を引き起こした集団がいて
それぞれに弁護士がつく

そして裁判になり

焦点は『事件の全貌の解明』とか
『被害者の感情とどう向き合うか』とか
『なぜそんな事件を引き起こしてしまったのか』とか
なのだけれども

ある1人の容疑者だけは綿密に打ち合わせをして
裁判の際に
大泣きして身悶えして
自分の身の上話をして

そしてその結果、その容疑者は無期懲役になり

他の容疑者たちは死刑になった
というお話

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実際のところは分からない

裁判官の人たちも、まさか情にほだされた訳ではないと思う

しかし
そのたった1人だけが無期懲役になり
他の数名は死刑という、その差は 一体なんだったのだろうか

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私が、その裁判の記録を読んで感じた限りで述べると

『自分の意志でやったことではない』という趣旨の発言をしていて
不思議な感覚になる

 

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いつもそうすると、なぜか『時限爆弾』のようなものが頭に浮かぶ

 

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私のカウンセリングはもちろんトラウマ治療で
そして大概のクライアント様たちは『毒親』に育てられていて

その結果『解離性障害』になっていたり
『摂食障害』や『人格障害』を拗らせて苦しんでいたり
原因不明の頭痛や
体の痛みや
息苦しさや
声が出せないとか
人と喋れないとか
いまだに自分が何を考えているか分からないとか

とかく、『過酷な状況で育てられたゆえの影響』が著しいのだけれども

 

そのトラウマ治療の中でも
大事な局面というのがあって

それは
『どう現在の親と向き合うか』
というところなのです

 

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私のところに何ケースか『いわゆる毒親だった親』と『 その親に育てられた子』
という2人が訪れることがあります

暴力を振るって育ててしまった

暴力を振るわれて育てられてしまった

その二つのケースは
水と油のように、まじわることがないような雰囲気があります

 

そして
親ごさんの方は、とかくいつも涙を流して悔いておられる

『どうか私のようにならないように、子供をカウンセリングしてください』
と言い残していくのだけれども

子供さんの方は、親のその『心のうち』は知るはずもなく
ずっと恨んでいます

どちらのこともカウンセリングで見て
そして介入するのだけれども

 

ふと、この親と子は
いつの日か和解したりするのだろうかと考えてしまう

親ごさんは、ずっと謝っているのだけれども
どうやら子供が怒っているのは
そこでは無いらしくて

それがお互いに疎通しないのです

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子供の方が怒っているのは
『人のせいにするな』といういことと
『自分がしたくせに被害者ヅラするな』ということを
ひどく怒っているのです

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なるほどなあと思う自分がいます

人が反省するとはどういうことなのか、と私はいつも考えているので
フムフムとなります

では、と思うのです

『自分が悪かった!』と
心底思った時
どうなるのだろう

思いっきり悔いて、悔やんで、身悶えして、許しを乞う

ということはどういうことなのだろう

そしてその後、人はどうなるのだろう

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禅の老子様はいいます

 

『反省するとは忘れることだ』

 

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毒親だった母親が、自分の行いを忘れていたら・・・?

加害者だった母親にとって
そんなに都合のいいことはない

けど
子供はずっと覚えている
それをどう処理したらいいのか

ということをずっと模索しているのだ

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ふと、時限爆弾が浮かぶのです

 

誰かがそれをしっかり受け止めた時に
その人の腕の中で
それが爆破する時が浮かびます

それが自分の腕の中にある時に爆破すると
人は、心底
自分に絶望するようです

悲しみと慟哭が聞こえるようです

けれども
誰かの腕の中で、それは必ず爆破するようになっていて

人はそれを
自分の上で破裂させたく無いから

他人に投げます

自分も他人から投げられるし、
自分の上にきたらそれを間髪入れずに他人に投げます

しかし、いつか誰かの上で破裂するもの

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このところ、私は感覚が過敏になってきて
色々いらない情報とかも入りやすくなってきて
自分でそれらを入れないように制御するのですが

でも
その『時限爆弾』のイメージだけはいつも離れません

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実際、トラウマが癒えてくると
体の不調も心の不調も癒えてくるのだけれども

最後の砦というべき

その『加害者を許す』という感情は
生活の中でそれを創り出すのは難しく

介入などで、一緒に感じて、昇華していくしか方法が今のところ
見つからないのだ

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あなたは、許せますか?
どうしたら許せますか?

   

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