物語を紐解くとき

ひとりの人の一生というのは
どこか物語のような雰囲気があり

その物語を聴き始める時に

私は
背表紙が皮の重く湿った本のことを想像し
そして
それをおもむろに一枚ページを捲るような気持ちになる

黄色く変色した、けれども質の良い上質紙に
ガラスペンや万年筆で
インク瓶からインクをペン先につけて
書いたような文字の羅列が見えるような感覚がする

なぜか
その物語の本を届けにくるのは

スーツを着て
丸い帽子を被った男で

いつもその本を届けにくる時

帽子をヒョイと持ち上げ
会釈をして
本を私の前に置いていく

そして消えてしまう

いつもそのスーツ姿の男がくるのだ

 

さて表紙も
その人間ごとにそれぞれ『趣き』が違っており

赤い表紙だったり
金の糸の刺繍でふちを飾っている本だったり

どちらかというと
とても古いと思われる本ばかりで
そしてべらぼうに厚いので
表紙をめくるのも一苦労なのであります

 

本はルーツにより
なんとなく『におい』があって

島国の最果ての海の匂いがしてきたり
土の匂いがしてきたり

土着の匂いというのでしょうか

その本にもそれぞれに匂いがあります

 

そんなことを感じながら本の頁をめくっていくと

文字が光っていたりするところがあります

まあでもそれは、私の専門ではないので放っておきますが

私が専門として見るのは
その本にある『隠しページ』のようなところを読み解くとこです

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さて
その本の中たちの中にも色々な暗喩といいますか、
共通のモチーフが出てきます

どの本にも共通の『絵柄』というか
図案というか事柄というか
『存在』みたいなものが出てくるのだけれども

それは古代からの人類の『共通概念』みたいなものが
出てきたりします

その中でも
やはりずば抜けて多いのが
『滅亡シーン』です

映画とかでもよく、何回も出てくるものですが

『地球の危機』みたいなやつですね

それは人類の記憶の中にきちんとあるらしくて
どの方の、どの本の記憶の中にも存在していて
しかもリアルな描写だったりします

もちろん、星も生き物ですから
その『星の記憶』なんていうものも出てきます

また『眼』もよくモチーフとして登場してきます

何かを見る
感受する
何かを発する

などの能動的なイメージとしてもよく出てくるモチーフですが

『監視する』『支配する』などの意味合いを帯びて登場する場合も多くあります

 

そのほかだと
『触手』が出てくることも多いです

『捕食する』とか『支配する』とか『征服する』の意味合いを帯びて登場します
。。これはみていて気持ち悪いです

『旅』とか
『鳥』とか
『星』とか
『呪文』とか
『水瓶』とか
『壁』とか

その方のそれぞれに綴られた物語の中で

出てくるモチーフは大変重要な意味合いを持っています

それがどのような意味合いを持つのかは
そのご本人と一緒に読み解いて行ったりもしますが

全ての方がそれをすぐ為すという訳でもないらしく

なんというか『ルーツ』みたいなものを『知りたい』と心の奥から思った時に
その本は表紙を開くようです

クライアント様でも、一回卒業されて健康になられて
そしてその後体力をつけた後に
またこちらに再度カウンセリングに訪れて
今度はそれを一緒に紐解くということもよくあります

   

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