前回のブログの続きで
解離についてどのような論争がされていたか
その論争のポイントは
『取り込んだ人格』なのです
ある一方の見立ての仕方は
『すべての人格は他者を学習して自分から立ち上がってきたもの』としてある
・・・つまりすべての人格の原点は自分から派生したものという説
そしてもう一つは
『他人が入り込んでしまい、それが人格として立ち上がってしまった』という説
・・簡単に言えば憑依ですね
①『そもそももすべて自分なのだ』という説と
②『他人が乗っ取った』という説
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さて前のブログで私の取材の主治医の先生の本では
すごくグレーに①と②のどちらともが取れる説で書いていて
その②の見立て『憑依した者が内部にいる』という説は
患者をひどく傷つけるものだと書いてあった
最近でた解離の漫画では、どちらかというと①寄りのことが書いてあった
ここは、解離という世界の最も証明しづらいところで
しかも証明する手立てもない
だから憑依という概念が解離の世界で立証できるのかということは
あくまで説として。。という立場をどちらも取らざるを得ないのだけれども
では一方の私のスーパーバイザーはというと
もう清々しいほどに『取り込んだ人格、取り込まされてしまった人格、憑依した人格』は
いるというスタンスをとっておりました
患者さんには直接それを言うことはないとは言っていたけれども
でも考え方としては
『憑依された』ということはありうる・・というスタンス。
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さて
一番初めに、私が仕事をした場所では
『解離性同一性障害という症状はその方が作り出したものだ』というように言っておりました
・・つまり詐病だというのです
私はこの世界に入ったのは
それこそヒョンなことからで、下地となる資格もないまま
この世界に入ってきてしまったので
『二重人格とかは詐病だ』という話を当時聞いて
『ふーん、そうなんだ』くらいにしか思いませんでした
そこでは
『症状というものには流行りがあるんだ』
『多重人格が流行った頃には、（私二重人格ですか？）というクライエントが多くなり
今現在は「私、発達障害ですか」というクライエントが多いんだ』と言っていて
まあ、確かに流行りというものはあるのかもしれないなあと
とかく自分の中にこれといったものが何にもない状態で聞くことばっかりだったので
どれもこれも、正しいようだし 解明されてないことのようだし
そもそも『脳』や『心』のことを考えたり感じるのも
『脳』だし『心』なので
そりゃ全部が全部をわかっている存在というのはこの世には存在しないよあ
なんて思いながら聞き流していたのだけれども
そこでの仕事を辞めることになり
さて自分はどういうコンセプトが良いのだろうかとなっておりました
できれば私は『王道』『正統派』で行きたい！と思っておりました
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そんな時に
スーパーバイザーに出会ったのです
仕事の立ち上げ、コンセプトから指導、見立ての仕方を学んだのだが
その医師は只者ではありませんでした
まずとにかく透視がすごい
高之瀬にまだあったこともないのに
風貌と性格と頭の使い方を言い当てて
『ここに連れていらっしゃい』といい
高之瀬の困りごとまで治療してくれ
見たこともない私のクライエントの特徴を言い当て
そこから摩訶不思議なスーパービジョンが始まったのだ
その時の驚きと言ったら
『そんじょそこらの霊媒師よりすごいんじゃないか・・』と思っておりました
その勢いは止まらず
遠隔で誰かを治したりや
知能を高めたりと
すごい先生ってのは普通の世界にいるものなんだ・・！
そこで気になってくるのは
自分自身の腕、つまり私の腕前なのです
なぜ先生はそこまで色々視えるのか と尋ねたときに
『我々は解離ですからね』とニヤリと笑う先生
『解離というのはある意味能力で
だからそこを使いこなしたらいいのだよ』
というのです
解離だから解離の弟子を選んだのか
一生懸命に先生が視えるものを
同じものが視えるようにと
感覚を研ぎ澄ませて
それこそ真似をして（学ぶの語源は真似ぶからきたものなのです）
そうしたらば
ある時から、なんとなく法則性のようなものが感じられるようになったというか
まだまだ追いつてはおりませんが
それこそ『頭をくっつける』という感じでしょうか
相手の思考に
自分の感覚の繋げていくという感じとも言いましょうか
それ、昔できたよな・・という小さな頃の感覚を思い出してくるにつれ
そうしたらば徐々に見立てができるようになってきたのです
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おそらく解離の感覚をお持ちの方は
大体が『相手の考えてることがなんとなく伝わってしまう』ということがあります
それが最初は間違えている場合も多いのですが
修行すれば照準があってくるというか
なんとなく重なってくるようなところがあります
幼少期に解離という防衛を使える人というのは
ある意味
相手にスライドのように重なることができるというか
それを身体レベルで感じ取ることのできる人なのだと思うのです
感じ取るために
自分の感覚を飛ばして相手に合わせるチューナーを持っているので
それは使いこなせれば、独特の能力に育つ可能性があります
しかし、色々な人に感覚を合わせることができるという能力のため
悪い気にも合わせてしまうことも多いし
それがそのまま合わさってしまい人格として育ってしまうということもあるという
諸刃の危うさを秘めた能力なのだと
私は解釈しています
相手にそれこそ飲み込まれないようにするには
自分を『無』にできるように修行することが大事です
こだわらない
干渉しない
感情移入しない
欲望を照らし合わせない
そして自分の欲望をきちんと知る
など自分自分への理解が必要
ミイラ取りがミイラになっては仕方がないのです
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さて、話は戻って
そんなスーパーバイザーから
『憑依した人格』がどうなるか。。という時が
カウンセリングでの腕の見せ所だよ と言われるのですが
憑依されたクライエントは
その憑依された人格の感情を『自分のもの』として認識していることが多いのです
なので
まずのカウンセリングでの中盤にかけてまでは
とにかく切り離しをします
それをまたの名を鬼出しといいますが
自分の中に鬼が棲まっているなどと聞いて
気分が落ち着くクライエント様はおりません
なのでそこのあたりだけはこちらも慎重に
その鬼が出す感情と、自分が感じる感情の見分け方、違和感の感じ方を
カウンセリングではおさらいしながら進めていきます
これは『分離』という作業になりますが
分離は介入でもがっちりいたしますが
まずはクライエント様が『これは他人の感情だ！！』と
気づくまでは我慢してそことの切り離しを黙々と進めていくことになります
怒りが止まらない
嫉妬妄想がすごい
自分への否認が止まらない
相手をコントロールしたくなる
依存がすごい
解離ばかりが原因ではありませんが
案外カウンセリングを進めていくと
『あれ、これ私の本心ではない・・』とか
『なんであんなに怒ってたんだろう』とか
『すごい物欲しがりだったのはどうしてなんだろう』
『すごい幼稚に振る舞ってたんだ』などなど
自分への違和感の原因などがうっすら見えてきます
それが自分の中に巣食う鬼だったと気づいた時の
驚きと言ったら
それこそアハ体験に近い気付きのようなものが出てくるわけです
話は戻って
ではこちらの治療側からはといえばどう見えいているかというと
先生はそれこそ、その鬼がよく視える
『眼が入ってるよね・・』とかは普通で
その眼が誰の眼かも当てることができる
あのロードオブザ・リングに出てくるような悪い、邪悪の眼が見えるのみならず
これは誰の眼だとかもわかる
私はというと、妖怪のような風情で見えます
うわ、これ蛇が入っとる！とか
これは吸血鬼だわとか
餓鬼がたくさんついてる
とかそいういう見方になってしまいます
そういう悪い妖怪や、鬼や、そういうものに寄生されているのが視えます
先生とも見ているものは同じなので
私とスーパーバイザーとのやり取りは
そばで聞いているとかなり摩訶不思議らしいです
高之瀬も『人間の世界ではないね・・』と言っていましたが
でもこれも慣れの世界
今でも王道の正統派のカウンセリングに憧れはありますが
でも提供できる技術がこうなってしまった以上
今では『クライエントが笑顔になれればそれでいい』
と
恥も外聞も捨てました
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妖怪と言っても本当にさまざまで
悪い災いを及ぼすものもいれば
少し可愛らしいものもあります
小さな妖精のようなものがくっついている時もあります
また、泥のようにかぶせられたものが
どけられていくと
その人自身の
なんと表現すればいいのでしょうか
魂といえばいいのかわかりませんが
生命の強さのようなものが身体から漏れ出てくると言いますか
発光が止まらない！
なんていう方もよくいらっしゃって
ご自分でも、『なんか最近の私、綺麗だなあと思うんですよね・・』
てなことも言われたりもします
一つの物語だけにはとどまらない世界が広がっています
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