夜の高尾山

恒例の高尾山に行ってきました

 

私の仕事の専門としてはトラウマ治療で

特にトラウマを治癒させて記憶を取り戻したり
生き霊やら死に霊やら過去生のトラウマを介入する際の力は

私のものではなく色々な方々から力をかしていただいて
使わせてもらっているもので

近隣ですと高尾山が一番、力をかしてくれて、かつ強力なので

(こんなことを書くと、とんでもセラピストみたいですが
実際トラウマが治るのだから正直に書くけれども)

月1のペースでお礼と、また自分の立ち位置がブレていないかを確認するために
護摩祈祷をしにいくのです

 

自分の立ち位置がブレる・・とは何かというと
一番自分に戒めているのは

『驕っていないか』ということです

 

クライエントさまたちは、
自分のトラウマが変化したことをきちんと感じられて
そして生きるのが楽になったとか
周りからの攻撃が減ったとか色々と教えてくださり

そのお礼を私にいってくださるのだけれども
それを決して『自分がやった』となってならないと思っています

色々とお褒めの言葉も頂きますが

もちろん、良かったな・・と思うのですが

自分の力だけでやったというより
それこそ『神仏の力』がこのクライエント様を救うと決めたので

私のおかげではないのです

私はただ、力のようなものをを移動させただけ。

なんというか、代わりに『お祈りをしただけ』という感覚です

 

ほんの少し
人より背後にいる魑魅魍魎を感じることに敏感なだけで
あとはなんら普通と変わりません

クヨクヨ悩み
仕事で疲れ
イライラもするし
自分自身のトラウマに翻弄されることもよくあります

 

自分の弱さに日々向かい合うようにしていますが
弱さは、私の中では解消しないものです

日々、弱さを抱えて生きています

いつなんどき
横道にそれるやもしれぬ衝動性があることも承知しています

その弱さは他人をロボットのように支配して従えても
チヤホヤされても解消されないことを知っています

自分には自分で向き合うしかなく

いつも自分の弱さを溜息つきながら仕事をしているものなのです

 

私は自分が人様にしている介入を
自分自身にすることができません

他人のことは癒せるのに
自分のことはできないというのが、またなんとももどかしい

 

話がそれましたが

そんな力を大いに気前よくかしていただけるのが
この近隣だと高尾山なのです

 

私は、母の影響もあり
神社や母の宗教以外の仏閣などに入ることが
タブーとされていましたので

高尾山のデビューはこの仕事を始めてからでした

スーパーバイザーから、『エネルギーをかしてもらえる所』を
いくつか教えてもらっていたので

それからの由来で通うようになったのですが

 

ここは、本当に気風がよろしくて
尚且つ慈悲深い・・というか、どんな者でも見捨てない感じがします

そして力が強いのよね
介入との相性もいいのではと思っています

 

そんな素敵な高尾山ですが

最近ものすごく人出が多くなり
上まで登るのも一苦労で

いつ行こうかなあ、人が多いしどうしようかなあ・・なんて思っていた矢先に
高之瀬が

『早朝に行こう』と急に前日に言い出したのです

高之瀬曰く、高尾山の早朝のお勤めは6時半から(これは後に時間を間違えていたことに気がつくのだけれども)
とすると登るのに1時間15分かかるとして

登り始めは5時くらいかね〜

てことは家を出るのは4時頃

・・・・・

これは早く寝るしかない!となり
朝早く集合したのだけれども

 

そして無事に高尾山にレッツゴーとなり
私の運転で高速乗るよ!となったときに

高之瀬が怖いことを言い出したのです

『あ・・ホームページに朝のお勤め6時からって書いてある』

まじかよ30分遅れてるってことか〜〜
と、
高速すこ〜しだけ(法定速度内で)急いで
なんとか5時に着こうかという時に

 

またも高之瀬が

『電灯、上まで全くないらしいよ・・懐中電灯ないとだめだって・・』
といい出したのです

 

今のですね
日の出の時間は6時半なのです

5時と言ったらまだ真っ暗

日の出まで1時間半までの真っ暗な中を
さて登っていけるのか

それより何より、この早朝の極寒の中
戻るという選択肢はない

 

とりあえず登山口まで行ってみよと行ってみると

 

 

ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜🥶
てか真っ暗すぎて
何も見えない

 

登山口の奥から先が光も何もない漆黒すぎて
さすがの私も怯みました

『やめる?やめる?』となりましたが

私、この時、仕事用の携帯を持ってきておりまして
その携帯が実は先日買ったばかりでフル充電されていて

 

この携帯のライトで照らして進めばいいんじゃないか

 

ということになり

さて、その漆黒の闇に入って行ったのですが

 

本当に光がない世界
そしてめちゃくちゃ静か

音もない 光もない

まるで夜の押入れの中のようなのですよ

 

そんな中、空を見上げると星がたくさん瞬いていて

あーー星は生きてるーー変わらないーー

そして
空って、夜の森から見上げると明るいんだなあー

なんて思いながら
進んでいく

 

携帯のライトで足元だけを照らして
ただ黙々と進む

光だけが頼りで、その光は本当に微かなもので
大いなる闇の全てなんて照らせやしない

目が闇に慣れてみても
光が届かない深い森は、ただもう静かな暗い闇で
一寸先に何があるのかもわからなくて

振り返ると
今歩いて来た道も、もう漆黒の闇に包まれていて
本当に、夜ってのは光がない世界ってのは
恐怖感を感じるものなのね・・なんて思いながら

歩く 歩く 歩く 歩く

 

でも不思議なことに
真っ暗なのは怖いのだけれども

でも、この森は怖くなくて

溶け残った雪がほの白く浮かび上がっていたりもして

不思議な感覚だった

 

 

そんなこんなで
ただ静かな暗い森を歩いて歩いて

いつもの悩んでいたこととか
色々なことがどうでも良くなるなあなんて考えつつ

密教などの修験道の修行で
暗い山道を歩くという修行ってこんな感じなんだろうなあ

そういや高尾山の修行の山だしなあ

これで、何が鍛錬されるかって

生命の危機などを感じる時は、
日々の悩みとか本当に可愛らしく感じるようなもんだよなあ・・

とか

いつも人が混雑しているところは辛いとか言っているけど

こういう時は人恋しいなあ
・・勝手だなあ

本当に思考というのは相対的なものなんだなあ

 

なんてことをつらつら考えながら
次第に無になりつつ

ふと視界がひらけたところで見た景色は

都会の街灯りでありました

 

ああ 綺麗だな

と思いました

 

夜が明ける前の、一番闇が深い暗い時間にみる夜景は綺麗だった

みんな一人一人悩みとかあれども

こうやってみると
本当に皆んなで生きていて

それは美しいものなんだなと

初めてみる美しさの種類でもあったので少し不思議な感覚でもありました

さて、そんなこんなして
いつもより30分も早く山頂についてしまい

そこでも思うことがありました

 

登山って、先が見えるとゲンナリするし
『ああ、まだ こんなにある・・』とかえって疲れてしまうけれども

道なき道を進み
先が見えない中でなんとか必死に足元だけ見てくると

『そんなに疲れない😇』

高尾山の山門からは電灯がついているので

そして無事に6時に間に合い
さてご祈祷を・・と社務所にいってみると開いてない 笑

 

どうやら6時の早朝勤行でご祈祷をしてもらうには事前に申し込みが必要とのことでした

 

夏時間になると
もっと早い5時半らしいので
そうすると逆算して・・何時に出ることになるのやら

 

 

しかし冬の夜明け前の高尾山のお堂は素晴らしかったです

少し凍った雪がピカピカと光って残っていて

淡く蝋燭の光に照らされた
飯綱大権現さまや仏像さまなど
美しかった

もちろん6時からのお勤めは後ろからきちんと居れた

そして、かつ暗闇の中
登山の道の横で
携帯の光で照らされて浮かび上がったお地蔵さまの方々

頼もしかった・・😇

 

ずっと暗闇でもこうやって座ってらっしゃるのだと

(スーパーバイザーはお地蔵さまは徳の高い方々だからきちんとお辞儀して
手を合わせるようにといつもいう)

 

そして
朝のお勤めを見学して

高尾山の来た道を降り始めたら
陽が登り始めました

 

朝が来た

お日様って、本当にすごい

 

そしてお日様が登りはじめて
空が白々と明けてきたら

鳥が一斉にあちらこちらから チュンチュンと鳴き始めて

それがまた生命の息吹というか

自然が織りなす音楽というか極上の美しさを感じました

 

今まで色々な山を見てきて
ほとんどの野生の山は夜明け前に一斉に蠢きを止めるのだけれども

高尾山に至っては、そういう蠢きはなくて
なんというか本当に結界のようなものがはられているだなあと感じた山でもありました

山頂からの日の出

   

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