褒められたい
誉められたい
二つの漢字の違いについても考えながら読み進めていただけたらと思います
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子供を育ててきた中で
私が気を付けてきたことがある
それは『褒めるということの危険性』
何かをしたら褒められる
誰でも褒められるのはとても嬉しく快感を伴うものですが
褒めている方は
それを意識的か無識的か『飴と鞭』のように使い分けて
自分のいいように『飼い慣らしていたり』もするのです
『飴』がもっと欲しいと言うのは仕方がないことでですが
でも『飴』はやはり所詮、飴なのでして
食べすぎると虫歯にもなるし
栄養が偏る
バランスが大事なのです
なんて言ったって嗜好品ですから
嗜好品ってことは依存しすぎると
酒とかタバコ、ギャンブルと変わりない
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『褒める』と言うのは
人のよい行いに限らず、努力やセンスを個人的に評価するときにも使います
目下の者を評価する時に用いられる漢字でもあって
おやが子供をほめるという際には
この『褒める』が当てはまっています
天皇陛下から表彰される時の
『褒章』にもこの
『褒める』が入っています
（戦前から続く賞ですからね）
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一方の
また『誉める』と言うのは
多くの人や社会的に努力や才能を認められた人に対して、『誉める』を使います。『褒める』ときよりも特別な機会だと考られるようです
目上の人に対しての評価の時に用いられることが多いようです
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そのほかだと
『讃美歌』などの漢字にある『讃める』がありますが
これは神を讃えた歌であります
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いずれにしても
『されて嫌ではない』むしろ『快感』なものが『ほめる』というもの
これはすなわち
ドーパミンやらアドレナリンやらの興奮物質が脳内に出やすいということでもあります
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クライアント様たちと長年カウンセリングということをしながら
『自分の向かいたい方向に行く』ということを支援してきたのだけれども
目的が『ホメラレタイ』という人が多いのが
最近の難題でもあります
先生たちとも話していても
この『ホメラレタイ』はなかなかに難しいところだよねえと話しています
『ホメラレタイ』が目的になるということは
すなわち
誰かの意向をいつも考えていないといけないので
それはそれでしんどいであろうに
その人からの『褒め』が欲しいがために
一生懸命に認められたいと奮闘する
難しいところは
カウンセラーや医師などの『意向』を汲み取って
褒めてもらうことで
依存形態を作り上げるという場合があるということです
だから
少しでも褒められないと不安になるという方は自分の中に
『依存性』のものがあると思った方がよろしいかなと思うのです
褒められないと
認められてないような感覚になると言う方は
少しの間『飴断ち』をしてもいいかなと思います
自分も飴を他者に渡して
無意識的に相手をコントロールする関係性になっていたりもすると言うことに気づいたりします
また
この辺りで動けなくなっている方は
『自己犠牲』とか『他者貢献』とかの感覚が強い
そして水面下では
なんだか怒っている方も多い
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自己犠牲や他者貢献の感覚というものは
いわゆる『悟り』の近くにあるもので
『諦め』とか、そういうものを感じきった先に
『周りとの調和によって自分が生きているのであれば
それはそれで大変だけれども他者のために生きるのもまた喜び』
という喜びを伴うもので
『誰かに認めてもらうことが喜び』というものとは全く違うものであります
違いがわからないという場合は
その行為が
『誰も見ていないところでも選べるか』ということを自分に問いかけてみたら良いと思うのです
そして
もし『自分が誰も見ていないところ』ではそれを選ばないということが分かったとしたら
それはとても『自分に正直』になれたという大事なステップなのであります
自分に正直になると
『他者の嘘』に対しての感じ方がまた変化してきます
また自分の中で大きく全てのことの感じ方が変化するのです
そうやって
自分自身に対しての『欺瞞』のようなものをよく見ていく
たくさんの催眠やら
思い込みによって
隠してきた一つ一つのものを丁寧に剥いでいくうちに
本当のただの『感情の卵』みたいなものが出現します
それはそれはつるんとしていて
とても柔らかく
そして温かいものです
（熱い場合もあります）
感情の卵と
私が親しみを込めて呼んでいる
その可愛い存在は
どの方のもそうでですが
もう出会うと、
なんて言うか
抱きしめたくなるのです
よく出てきたねえ となります
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