たくさんいる人たち


私は 白いテーブルに座っています

この白いテーブルは長方形

そして このテーブルがある部屋は
どこから光が入ってくるのかはわからないのですが
とても明るく 
部屋の隅々の端っこまで 光が届くような造りになっている部屋です

窓はない

だから外の風景や 光で
時間をおしはかることもできません 

そこにテーブルがいるのですが

そのテーブルには複数の人が座っているようなのです

まず 
わかるのは中学生くらいの弁がたつ女の子

そして4歳くらいの女の子もいます
テーブルの位置と首の位置が同じくらいですが
きちんと 大人の椅子に座り 聞き分けは良いようで

周りの人たちに大事にされているようです 

7歳くらいの無鉄砲で勢いが強い子もいます 

やさぐれている子もおりますが
こちらは今 
このテーブルの人たちにより説得されたり
色々勉強を教えてもらったりして
目下 成長中

後は成人の男の人
このかたは
白い長い服に身を纏い哲学者のような風貌
表情があまり変わらないかたです

後は影というか、煙のような存在の方もいたり

ずっと顔を隠して話の成り行きを見ているような人や

今は椅子は空いているが
何かあったら ちゃんとそこに現れる神出鬼没な人も複数いるようです

結構多くの人数が
そのテーブルについて話し合いをしたりするのです

この人たちにいつ
『集合』がかかるかは分かりません

いつの間にか話しあっていて

次回の議題とかが決まっていたり

外部から
これを話し合うようにと持ち込まれる時もあるようです

話し合いの様子は 言語もバラバラですが

3人集まれば文殊の知恵 とも言いましょうか

おそらく10人ほどいますので
知識量は結構あるようで
そして
頼めばここに誰かも来てくれたりもするらしく
そして みんなで
『最善の策』を練ることができる 

実はこれ
私の内部です 

これが 今の私を支えている構成部員の方々です 

なんのこっちゃとお思いでしょうが

誰でも人は程度の差はあれ 
このような『パーツ』もしくは『パート』に分かれております

私は部員が多いようで
また割と気まぐれな方々が多く
休暇に出られてしまったり 出張に言ってしまったりします

これ、本当のはなしなのですよ

だから私は自分が困った時に
この部屋に呼びかけたりもします

なんかいい知恵ないかなあ・・

と 頭の中心あたりに注目してみると

ポッっと 何かのワードが出たりします

それはよくわからない言葉だったりするので
カタカナでスマホで検索してみたりすると

いい情報が出て来たりする

それで結構 私は何回も難を逃れて来ました

例えば 何年か前 
体が痛くて動かないのだけど、、という高之瀬に対して
この会議に人たちは
なにか 聞いたこともない言葉を出してきて
中国語かなあ と思って調べたら
おそらくそれは漢方の材料で

それをスーパーバイザーに言ってみたらば 
それは先生も処方してもいいかなと思った薬だったらしく
それを処方してもらい 

確か今も飲んでいたか
もうやめたかは定かではありませんが

今の高之瀬は一切、身体のことは言わなくなりました 

薬だけではなく 

行動の面でも
彼は それまでかなり努力してきましたが
彼自身の会議で出た結論みたいなものは
今までとは全く違った方向性の道で

それも急がば回りすぎるだろ っていうくらい
周りみちで無駄骨のように思えたが
今となれば 
それは最善で最速の道だったとわかりました

クライアント様達も、一見『敗退』か『後退』のような選択をその時はさせられるのだが
実際 これで敗退されていった方はありません

実は 最善で最速のルートが提案されていたりするのです

クライアント様の内部も見させていただくが
結構皆様 個性豊かであります

私の支援としましては  
この構成部員の方々を
キチンとお互い話し合えるようにしてくようにすることもあります

クライアント様からよく聞く話として

『夢で乙原が何かと戦っていた』
とかをよく聞くのですが

こちらも出張をするらしく
二十四時間体制で支援してたりするようです

私が内部に聞いたところによると
この構成部員達は 全員で寝るということは絶対にないそうで

見張りというか
夜中に起きている人もいるという

その人達がそれぞれに交流しあっているのかも知れなくて

確かに私も道が逸れそうになると
決まって先生が 夢で顔をしかめて出てきたりします

そうやって 人が普段の意識できないところで
助け合って生きていっているってわかると ちょっと安心しませんか