悩みに関わっているのは1人か2人か

自分のことで悩んでいる人は『3者関係に問題があり』

自分と他人のことに悩んでいる人は
『3者関係に問題があり』という見方があります

3者関係とは
大抵は『自分と親』の事で挫かれた事が引っ掛かってしまって生きづらくしているという状態のこと
・・・それが
『なんで自分てこうなんだ〜〜〜〜』という悩みに発展していくというわけです

3者関係に問題があるとは
『自分っていつもこういうパターンになりがちで 人とうまくコミュニケーションが取れない』
と悩みを持つことで
『他人に対して〇〇という感情を持ってしまいがちで上手くいかない』とか
『人が〇〇するのが腹たって仕方ない』
『〇〇の人を見るといつも変な感情を抱いてしまう』

と、とかくコミュニケーションで不快な感覚を持ちがちなのと適切な反応ができなくて
それについての問題を自分の中で深めて行きがちな感覚をお持ちで

それは
実は『自分と親と第三者』の三角関係で生じたことに挫けて
動きが取れなくなってしまったり
悩みを切り離せなくなってしまったりしているというのが

私が習った基本の中の一つの教えであります

 

自分のことを責めたりして
そればかりしてしまうといった方々は
とかく『父親と自分』もしくは『母親と自分』の在り方にトラウマの種を抱えた方です

そして
自分が他人にとって適切ではない感じ方をしたり
他人の動きが自分にとって腹立たしかったり不安を掻き立てるような状況にあるという悩みを
抱きがちな方々は
『自分と親と兄弟』や
『自分と親と先生』や
『自分と友達と友達』など

3人以上の関係においてのつまづきを体験されてきた方です

 

2者関係でのトラウマは比較的治癒しやすい傾向があります

比較しやすいし
相手の立場になることで理解ができて折り合いをつけられることもでき
それなりにその『トラウマ』と付き合って生きていけるのだという 強さ みたいなものも
創り出しやすいです

 

それとは違う次元にいるのが
3者関係のトラウマです

例えば『父親と母親と私』のような3者で問題があったとして
父親がアル中で母親を殴っていたとしましょう

当時子供だったトラウマを負った方が
自分の心の中を整理するのは
たくさんの過程を必要とします

 

まずは父親に対しては恐怖と怒りのトラウマがあり

母親に対しては『助けられなくてごめん』の罪悪感や
『なんで逃げないのか』という不信感
『かわいそうに』と思ってしまう痛い共感を感じやすく

そして父親と母親が
『それでもなぜ一緒にいるのか』という根本的な二人の『共依存』の関係に
自分は巻き込まれたんだ
という洞察を必要とします

そして渦中にいた時の自分自身への無力感も感じる必要があります

読んでいただいてもお分かりのように
3者関係のトラウマは非常に繊細で複雑な心の機微をゆっくり追っていく必要があります

 

3者関係だと
トラウマや催眠を自分にかけた相手の動きだけを追っていけば
それなりにご本人は回復していきますが

3者関係は複雑です

 

『母親と自分と兄弟』をテーマにしたものをトラウマとして抱えている方もいます

母親が自分以外の兄弟姉妹を可愛がり
自分に対して粗末な扱いをした時に

人は『比べられる』という3者関係独特のシステムに心を壊されていきます

 

話 は少しずれますが
幸せの国として知られるブータンの幸福度がこのところ下がっているらしいです

なぜかというと
SNSの波及が原因です

自分より豊かそうで 自分より派手で 自分より華美な暮らしをしている人がいると知ると
自分の暮らしを『比べてしまう』

比べた結果『自分の不足部分』に目が行くようになり
イライラしたり 心がここにあらずになってしまったり
落ち着きがなくなってしまいがちになってしまう

人は比べられることにより
心が消耗するようになってしまいます

兄弟姉妹などはとくに『比べられる』ということの原体験となってしまいますから

比べられすぎると
嫉妬深く
いつも孤独で
悲しみと絶望を感じやすく

そんな自分で人まえに出ていいものかと思案し始めてしまいます

その結果が
他人とのコミュニケーションでも表出してしまい

結果『人と付き合うのが怖い』とか『人が何考えてるのかわからない』
などの感覚を抱きがちになってしまいます

 

さて
ご自身の悩みの形状はどうでしょうか

自分に対しての悩みなのか
人と付き合う時に生じる悩みなのか

一度少し眺めてみる時間もいいかもしれません

   

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