解離を昇華する

解離性障害に(直接的に)効く薬は、現段階ではありません

おそらく
今後も出てきたとしても解離の一部分だけに効くとか

例えば『辛い記憶を消す薬』なんてものが出てきたら
解離性障害の一部は治癒するのかもしれませんが

解離性障害の
身体が分断されたような感覚や
記憶がつながらない感覚や
思考が自分のものではない感覚やら

そういった諸々のものは
薬で治癒するにはまだまだ先のことになるのではとみています
 
そもそも解離性障害になったわけは
『ストレスに対する防衛』が働いたわけで

人は例えばストレスに対して
色々な防衛をしてストレスと折り合いをつけるのだけれども

そう言った防衛の中でも
『解離』は、比較的人類の中の防衛としては『新しい部類』になると
精神科医のスーパーバイザーに教えられました

 

人類がストレスと付き合う・・

人類は
とめどなく新しい価値観を生み出し
正義は時代と共に変わるし

地位やら 役割やらも
文化ごとに異なっていて

それに適応するのは本当に難しくっている

『母親』の育て方も変化してきているし
『家族』の在り方も変わってきている中で

誰もが『変化』に対応しなければならない時代で

そういう激動の時代に
人類は『解離』という新しい『防衛』を生み出したというのです

面白いですね

『自分を自分から切り離す』ということを
人類はいつぞやから身につけたわけです

 

子供の時によく体験する
『イマジナリーフレンド(想像上の友達)』や
『白昼夢』、『離人感』なども解離の一種ですが

それは大人になると共に消えていきます

『イマジナリーフレンド』などを子供は心の中に創り出し
それを話し相手にしたり
遊び相手にしたりして
『自分を支える』という心の働きがありますが
それは自然な子供にとってよくみられる『心の働き』ですが

心が破綻している子供は特に
その心の防衛を必要として
解離のシステムを多用し始めることがあります

周りの世界が
あまりに自分を傷つけ 
理解できないことをされ
尊厳が傷付けられるということをされている場合

子供は解離の防衛の技を発展させ
『傷ついた自分』を自分から切り離すということをします

その時に受けて感じた恐怖感、おそろしさ、パニック、落ち込み
などを
完全に瞬間冷却します

 

介入などで
心の中を見てみると

宙に浮かんで ポッカリとした黒い穴の中に
それはただ『感覚』として浮かんでいたりします

感覚なので『言葉』でそれを説明するのは難しく

ご本人としては
『ただただ不快で、感じたくないものが、そこにある』
みたいな言い方をします

 
体感としては

肩こりの感覚だったり 肩に力がいつも入っている
万年頭痛(どちらかといえば群発性頭痛のような感じが多く見られる)
腰が痛い 手が痛い 手が痺れる 
呼吸が浅い  呼吸がうまくいかない 深呼吸ができない
真っ直ぐ立てない
めまいがよくする
睡眠が怖い 寝るのが嫌 

 

あ、そうそう 普段はこの『怖い感覚』に蓋をしているわけです

肩こりとか
身体を固めている方々は
この蓋を一丁懸命に閉じている方です

起きている時はいいのです

蓋を意識で閉めていられるから。

意識で閉められない方は『酒』や『買い物』『恋愛』とか『怒り中毒』とかの『依存』の力を借りて
閉めます

しかし睡眠中は意識では閉められない状態

もはや寝てしまったら『無』の状態になるわけなので
蓋が開き始めてしまうのですね

睡眠は
本当に身体と脳が休まるゾーンに行くまでに
意識の層を抜けていくのですが

意識の層の中に
その『不快な体感』があるので
悪夢としてそれが現れたり
不快な体感のゾーンに留まってしまい

身体と脳が休息するゾーンにまで入れないということがよく見られます

 

解離に薬はない

私も自分の中の
この恐怖の箱をなんとかできるのではと
精神科医を廻ってみたこともありましたが

もちろん薬はありませんでした

医師のどなたも『解離の専門医に行った方がいい』と言い
解離の専門医が出してくれる処方はなく

どれも結局
話だけに終わり

ううむ 

どうずればいいかと途方に暮れていたけれども

この『箱』は
なぜか『体感』を共有されたと感じる時に癒されるのでは、、ということに気がつきました

高之瀬とどんな方法があるのか
しらみつぶしに調べ上げ
ありとあらゆる方法を試した結果

『体感』なので
ある程度、訓練を積んだ人(もしくは不快な体感を体験してトラウマがあるということに自分で気づいている人)
に『共有』してもらうことによりのみ
寛解してくるのではと思っています

体感したことのない人には
解離の感覚は想像すらつかないらしいです

物理でいう『干渉』という現象を使い
それを昇華させていく。。というようなイメージをもっていただいたらいいと思います

人からでる『負』の波動を
『負』の波動で弱めると言ったところでしょうか 

それにより人からでる負の大元のポイントの形を変える
と言ったものが介入の説明に近いと思っていただけたらいいと思います

 

私の幼少期は『負の体験』しか無かったので
大抵の『負』には慣れっこでもあります

どんとこい なところもあります 
  
人は人により傷付けられるけれども
人により癒されもする

解離の治癒は今の所
そこにしか光がないのかなと思います

   

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