憑依が外れるとき

解離の人格の中の憑依

解離の人格の中で、
それぞれの人格をみていくのですが

その中で憑依をされているよね。。という見方を我々はします

大概は
毒親に憑依されて
人生を乗っ取られていそうな状況です

例えば 母親が娘に嫉妬して
娘が人生上手く行かないように
娘に寄生虫のように張り付いて
コントロールされている…てな感じです

母親そっくりな言動を取らされる訳ではなく

あくまで
娘の人生に侵食して
娘が主体的に動けないようにさせていく人格が
娘の中にある

虫が育ってしまうみたいな感じです

または、鬼に喰われかけている状況。

二人羽織

さてカウンセリングでは
乗っ取られているご本人ではない、

乗っ取っている方が
カウンセリングで喋り出したりするもので
こちらとしてはご本人ではない方としゃべっても時間の無駄だからと
引き剥がしにかかりますが

もう体内でしっかり結合してしまっていて
なかなか時間がかかるのが本音であります

しかも二人羽織みたいに
こっちが話して あっちが話して
・・でも話している人は『お一人だけ』

私の乗っ取られ経験

かくいう私も乗っ取られていた経験があります

あのときの私は、とかく自分の進みたい方向とは反対に舵を切らされてばかりでした

頭の中から
『しね』とか『あいつは裏切るから消えさせろ』とか声がして

本当は仲良くしたいのに
『嫌い』とか言って

そして相手が困るのを見て、変な加虐的な快感にまみれてみたりして

でも、実際は
そんなことしたくないのに・・

という感覚もあるのだけど

どうにも止まらない

かと思うと
ものすごい不安に襲われて
悪いことをしていないのに何故か物凄く懺悔したくなる

憑依されているのに『自分が喋っている』『私の気持ちだ』という感覚がある不思議

憑依というのは不思議なもので
憑依されている本人は
『自分が喋っている』『私の気持ちだ』という感覚があります

けど周りから見ると
目は血走り 
三白眼になっていて
首を絞められながら何者かに喋らされている様子がわかります

高之瀬は一時期、そんな憑依されている私の様子を
『黒目がすごく大きくなって ぽっかり穴が空いているようだった』と言っていたが

なるほど、本当に憑依されているとそうなるのですよ

先生は『憑依されている人は三白眼になってムキになる』というが
憑依されると余裕がなくなる状態は、そうさせるものです

何かを責め立てて
けど責め立てられている感覚で

次から次へと余裕がなくなることばかり降ってくる感覚

昔は憑依された時と
憑依が外れた時の感覚の差が分かりませんでしたが
今は分かります

とかく余裕がなく 息が浅く 声も甲高くなってしまい
脳内で『焦る』感覚が出てきたら
それは『憑依が外れかけている時』の段階なのだけれども

ここで『憑依のもと』が、
外れないようにと ご本人にますますきつく張り付いてきます

憑依を解くには[気付き』が必要

さて
ではどうすれば憑依のもとが自分から離れるかと言いますと
『気付き』が必要になります

『これは自分の感覚ではない・・・!』
と気づくことが大切

そうなんです

『気づく』と書きましたが
なかなか『気づく』って難しいのですよ

アハ体験みたいなものとも言えます

介入していくと、『憑依されていたわ・・』と気づくのが早くなりますが
とかく自分で気づいていくのには
カウンセラーとの対話も大事だったりします

何かを指摘されて
ムキになりたくなったらそれは少し憑依を疑ってもいいかもしれません

言い訳を物凄く言いたくなったら
それを言いたいのは 果たして『私』なのか と自分に問いかけてみたらいいと思います

何をそんなに『守りたいものがあるのか』と自分に尋ねてみたらいいと思います

案外守りたいと思っているものが
実は『憑依されている感覚』だったりします

憑依されているときに生じやすい感覚は
『万能感』・・(自分は周りを救う人だ 自分は才能がある人だ 
『自己愛憤怒』・・(周りが思ったように動いてくれない
『恨みがましさ』・・(なんでこんなことになるんだ
『破壊的衝動』・・(全て壊れてしまえ 
とかです

これらの いわば攻撃的感覚に加え

自分の中では
『罪悪感』・・(私が悪いんだ
『自己不全感』・・(自分には何か欠損があるに違いない
『依存心』・・(もう動きたくない 何もしたくない 人に任せたい 責任とれない
が発生しやすく

とかく不快な感覚に塗れることになってしまいます

憑依の感覚を解除する際に『恥ずかしさ』が必ず伴います

しかし憑依って難しくって
私たちは『鬼を仕留める』と評しますが

逃げるのですよ、鬼は。


鬼は仕留められた瞬間

『恥ずかしい〜〜〜〜〜〜』

という感覚になります

いわば恥部みたいなものを自分で感じなければならないので
ご本人も鬼を隠蔽したりするのも厄介なのです

この『恥ずかしい〜〜〜』という感覚は
100人に尋ねて
100人とも 皆
『恥ずかしかった』とおっしゃいます

   

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