慢性的であるにしろ単発であるにしろ
幼少期にトラウマになるような出来事に触れ(続け)た結果
大人になってから『怒り』をうまく出せない方というのに
お会いすることが多いです
とかく怒りすぎてしまう・・という方も
『怒り』を自分でうまく扱うことができない方です
もう、一度火が付いたら自分じゃ消せない
とことん相手を燃やすまで気がすまない
こんな感じだと
孤立するし、怒ってしまう自分にも自己嫌悪だし・・と
どこを突破口にしていけばいいのか途方に暮れてしまう方も多いです
ここに関してのカウンセリングの肝心なところは
『劣等感』と『自分に対する怒り』に焦点を当てて介入していきます
ただ、『怒り』って
他人に発散しても根本の劣等感と自分への不甲斐なさは無くならないんですよね
そこを早めに理解される方は回復が早いです
けど
『怒りを他人に発散する癖』を学習してしまった方は
まずはその『癖』に気づく必要がありますが
なかなか一度癖づいてしまったものに気づくようにするというのは難しいです
男性に多いパターンでは
モラハラ、パワハラを家族や部下にしてしまっています
周りが、離れていって初めて
『自分のしてしまったことの重大さ』に気がつく場合が多いのですが
それは、その方の日常に一コマのようなもので
『俺まさか、あれが
そんなに負担をかけていたなんて・・』
とおっしゃる方が多いです
少し脱線してしまいましたが
大抵のモラハラは
『普通はこうだろうが!』という社会規範を背負って
相手をやり込めにかかったりします
けど、相手からは
それってそんなに怒る必要あるのか・・?という反応くらいしか返ってこないと
余計怒りが増幅してしまいます
こちらから見ると
一番不便そうだなあとお見受けするのは
『男なのに、誰も自分のことを認めてくれない
だから
弱い立場の女性や子供に
この俺が教えをしてやって、
相手が右往左往するのを見て
自分の力がまんざらでもないことを まず自分自身で確認したい』
という思考です
要は『自分が力があるか、影響力があるかの確認行動』として
怒り狂うのがやめられないというケースが非常に多いのです
でもこんな確認行動を取らなければいけないくらい
切羽詰まっていることは
周りの人々はお見通しだったりするし
むしろ『臆病者』として
見られてしまうことの方が多く
余計に『怒る人』の気持ちは
周りの誰からも
理解される事が難しくなってきてしまいます
怒る人が
孤独になってきてしまうのも
周りが離れてしまうからというのもあります
そうすると
余計に 孤独が怖いから
また怒るようになってきてしまうのですが
うちのカウンセリングには
様々な 怒る方がいらっしゃいます
怒髪天!な人は余り居なくて
どちらかというと
理不尽な世界に ずっと怒っている方々が多いです
美人が得する世の中に腹が立って仕方ない
この性別だからって
異性にないがしろにされるのが許せない
せっかく真面目に清く正しく生きてきたのに
ちっとも得することがない
生きていたくない
…皆様
その怒りを 何とかおさめようと
自分の頭の上に
神様をお乗せになります
それぞれに 一人ひとり
異なった神様をお乗せになりますが
神様のキャラは その方々それぞれに個性豊かです
そして
その神様と 押し問答をされているようです
大概は
『罪と罰』の世界観の神さまが
創造されて
召喚されているようにお見受け致します
この神さまは
飴とムチの加減も
結構ピリッとされているようです
私は あんまり 飴とか鞭とか 好みではないので
召喚されてこないようです