現象を少しだけ変える

私のカウンセリングの特性として
人の無意識に作用するような介入をすることができるというものがありますが

これは一時的に
海の流れを止めたり
波の形を変えたりすることですが

しかし 
その間に ご本人の中で『意志』を持ち続けるという覚悟ができないと

またいつもの流れになってしまうというものです

さすがに海自体を何とかするということは無理です

また海の意志を変えたり操作することも 無理です

ほんの一時的な『一時避難』の場所を作ることは可能ですが
それは モーゼが一瞬 海を割ったくらいのもので

頼むからその間に渡ってね・・
という感じ。

渡るか渡らないかは ご本人の意志でしかありません

毎回毎回 海を割っても
波の形を変えても
渡らなかったら意味がない

うちに来て 渡るクライアント様は9割です

結構皆様 度胸があります

『あ、障害物がなくなった』という時に
きちんとそこで 自分を振り返ったり内省したり 
体力つけたり 一気に進んでしまったりします

けど面白いことに  
高い割合で『揺り戻し』的なことが起こるのですが

それは『本当に己の意志で渡ったのか』的な
覚悟を試される出来事が起きてくることなのよね・・

まるで寄せる波が もう一度くる という感じ

でも一回 体験されているから
試行錯誤しながらも 泳いでいかれたりする様子は頼もしい限りであります

ご自身で仕事を立ち上げる方が多いのも特徴ですが
体力と 経験という知恵がついて生きているので

荒波も揉まれるわけではなく
 乗りこなしていかれます

そんな時 ふと思うのですが

無意識って やはり人間が操作できたりするものではないと思うのです

また無意識が答えてくれるというのも
それこそ 存在が『超自然的』な人でない限り無いのではと思うのです

『超自然的』な人とは 無我な人

樹とか 花とか 雲とか 虫とかと存在が似ている人

つくろわず
どんな場所でもその場にいること是とできる人

無意識が答えてくれる最終形態の答えは
私にとっては ものすごく果てしないようなものでした

これが正しいのかわかりませんでしたが

答えは『在って、無い』ようなものでした

無意識は
形を今も変え
この瞬間も変化し続けるものだったので
きりが無いのです

まるで本当に海のようなのですよ

何年かこの仕事をしてきましたが
私ができることといえば
本当に ほんの少しの時間だけ 海を変化させることができるくらいで

このできることすら
『海』の意志というか
『無意識の意志』であり

自分の才能とかではなく

たまたま 当たってしまったもので
言ってしまえば  自分も海に翻弄されているのです