『なんで、チェックしないのよ』
と その方に言われた時
頭が真っ白になり
そして カーっとした感覚になっているなぁと
自分を感じていました
食材を選ぶときに
『反応を何故 とらないのか』
と 言う事に お叱りを受けたのです
私は 子育て をしてきましたが
食事を作るのが 本当に苦手でした
朝から 何を作ったらいいのか…
食材は?
等々 パニックになりながら
作っていました
いつも いつも ヘトヘトで
おかしいなぁ 普通のママ達って
楽しそうに作ってるように見えるのに
子供達に
『ご飯 何?』って尋ねられる度に
物凄い怒りが出てきてしまい
『頼むから 尋ねないでくれ』と
お願いしていたくらいでした
子供らしい 『お腹すいた〜』の声が
どうしても 倒れたくなるくらい
具合が悪くなってしまっていました
紆余曲折あり 私は 食事を全く作らないという
選択を 家族も受け入れ
殆ど 夫が 担当するようになり
やっと 具合の悪さから 開放されて2年くらい。
しかし その日は 急にやってきました
きっかけの その方は 女性でした
娘さんとの 交流の話なんかを聴きながら
『ずいぶん 愛情深い方なんだな
こんな お母さんだったら 私 どうだったかな』
と どうしても この思考がとまらないなぁ
なんて 思いながら
指導(新しいタッピング手法)を受けていたら
食材をお店で選ぶときも
反応をとる という話になり
私は 食材の買い物も苦手だったので
曖昧にうなづいていたらば
『ちゃんとやってる? 家族のものを選ぶのに
反応とらなくて どうするの!?』
と 言われたのだ
身体が 硬くなり しどろもどろに
私は 実は 昔から 食事は 作るのが
どうしても出来なくて… と 言うと
彼女は しばし 不思議そうに 私を見つめた後
『食事が作れないトラウマの根源!』
と言い
原因を探し始めました
それと同時に
『だって作ってもらった事ないんだから
わからないじゃん!!』
と 聞こえる 私からの 内部の声。
確かに 私には 実家の家族との
食事をしたという記憶が殆どありません
生きてきたから 食べてきたのでしょうが
変なサプリや
希釈しなくちゃ飲めない変なジュースを飲まされ
あと 胡桃 をやたら 食べさせられたり
煮干しを炒って 与えられていました
食事の思い出は
『白菜の漬物』にご飯 とか
施設で 障害者によって作られた 『うどん』
ガリガリに痩せていて
よく 『骸骨みたいで気持ち悪い』と言われていました
小学生の時は 自分で自分の皮を 食べていました
なのに 不思議なのは
母親は 高いお金の知育幼稚園に 私を入れておきながら
運動会などには
シートも引かずに
ただ おにぎりを手渡され
しゃがんで食べさせられる
母親は 座りもしなかったような記憶
立って 食べ終わる私を 見下ろし 待っていたような記憶
のような ちぐはぐな 育てられかた
周りの家族は 愛情に満ちた雰囲気なのに…
という
私は『落差』が どうしても
理解出来ずにいたような気がします
私立の中高一貫に入れながら
門限が厳しく
私のゴミを漁り 保管する母親
その頃には 私は
ただ ひたすら 食べる私になっていました
学校1 食べる との称号を貰うくらい
食べて 食べて 食べまくっていたら
(といっても 菓子パンや ファーストフード)
アトピーが さっぱり消えてしまい
自分でも訳がわからないなぁと思っていたなぁ
…を タッピングの最中に思い出しながら
まぁ出るよね
記憶と 涙
久しぶりに 大きなトラウマに 出会った感覚でした
なんで、今 これが出てきたのかって
多分セラピストが 女性 だったのもあるんじゃ
ないのかとも思いました
先生達は 男性で
どちらかというと 『転移』が しきれなかったんだなとも わかりました
いくら 先生達が共感してくれていても
やはり 生身の女性の
食事を作る その 雰囲気に触れて
今 やっと こうやって トラウマが
出てきたんだなあと 涙でグズグズになりながら
『食事』の意味を 私なりに
捉えなおしました
食事って 食べる前から 始まっていて
それは 食材の選び方から始まり
『〇〇を食べたがっていたよな』
とか
普段の体調や様子を観察しながら
『〇〇を食べさせたら 元気になるかな』とか
その相手に対して
『包み込む』ような 『喜ばせたい』
というものが
食事のベースにあるというのが 1番の
『満腹感』に繋がるんだな と 思ったのです
そういう意味では
母親の食事は 単なる 『餌付け』でした
毎日、よく腹壊して 正露丸 飲んでたなぁ…
普通に
『栄養失調』だったよなぁ…
母親の凄いところは
父親や 他人には 一切 悟らせないところで
むしろ 他人には
やたら 羽振り良かったりしてみせていたが
近所からは 多分 ヤバイと有名だったと思う
近所の人からの うちを見る目が
腫れ物に触るような雰囲気だったのも
子供心ながらに 感じていました
『あなたのお母さんは厳しすぎるから大丈夫?』と
先生から 言われた事もよくありました
ひっさしぶりに 女性のセラピストに触れて
私は きちんと 『転移』をおこし
恐らく 彼女も『逆転移』を起こし
それが刺激になり
2人で トラウマをタッピングで処理しきったあと
不思議な感覚になりました
言葉が要らなくても
相手と同じ空間に居る事が
苦痛ではないという感覚
栄養失調だった『小さな私』は
いま シェルターにはいり
育て直しに入ったようです
やっと気づけてよかった
スーパーバイザーからは 常々
『食事が かなりトラウマになってるよ』とは
言われていたが
生きてきたから 何かしら食べてるし…とか
今はそんなに不便してないし…とかで
触れもしなかったが
食べるときの お腹の感覚が苦手で
しゃがまないと食べづらいとかの不便や
いつも焦る感覚や
真っ直ぐに立っている事が苦手だったりとかが
これに繋がっていたとわかり
3大欲求のひとつ 『食』に
トラウマを負う しんどさ が
身をもって わかり 理解したのです
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