Case44支配者概念は毒になる

乙原先生いつもカウンセリング有難うございます。

私は幼いながらも親の苦労を目の当たりにしていたためか、我儘を言ったり、迷惑をかけてはいけないと自分の感情を押し殺してきました。本当はやせ我慢している事を言わなくても察してほしかったけど誰にもわかってもらえず、子供らしく過ごせなかった私はいつもイライラしていて、今になって欲求不満だったんだと気付きました。常に自分の事は蔑ろにし、相手の気持ちばかり考え、自分にダメ出しするのが癖になり、嫌な事をグルグル考えては抜け出せない日々。そんな私はいつも人間関係で孤立してしまう事が多く、環境が変わっても毎回その繰り返しで、次第に私は受け入れてもらえないとか人に嫌われたと思うと怖くなり、必要最低限の人付き合いしかしなくなりました。

そんな中ある本と出会い、その内容がまるで私の事を代弁してくれているかのようで、私だけじゃないんだという安心感と、無意識や支配者の事を知り衝撃が走りました。ずっと自分を責めてきた私にとって この支配者概念で、私は悪くないんだと救われたからです。でも、無意識にきくが出来ない私は、今度は誰ともわからない支配者の陰に怯え不安が増していきました。だから、無意識にきけるようになれば悩みは全て解決するはず…と思い、最初は他所でカウンセリングを受けていましたが、一向に心にきく事が出来ず、他にも何となく違和感を覚え変えた方いいのではと思い立ちこちらに予約を入れました。

初回面談で乙原先生は支配者概念は毒になるのですよと仰り、他所とは違い特にお話されませんでしたので私は？？になりました。しかし、言語化されていない事を指摘されハッとしました。私のコミュニケーション下手の理由（言えない、伝わらない、誤解される）がこれで腑に落ちたからです。なので、今後のカウンセリングは乙原先生にお願いしようと決心しました。そしてこの指摘が私の突破口になった気がします。

カウンセリングはまず私の中の怒りを取って下さいました。長年に渡りたまっていたあのはらわたが煮えくり返る怒りは、自分でも抑える事が出来ず悩んでいたのですが、少しずつ安全に解放して下さりだんだんと怒りが小さくなってゆきその凄さに驚きました。すると私の心に余裕が出て今まで惑わされて見えていなかったものが次第に見えてきたように思います。

更にカウンセリングが進み、こんな私の生い立ちに対して先生は、誰も悪くないのですよと優しく仰いましたが、私は納得出来ず（今までの人生を無かった事にされそうに感じたから）心のどこかで支配者のせいにする事で心を安定させようとしていました。そういう捻れた感情も解きほぐして下さり、今度は自分でも少し気付けるようになってきました。

いつも何で私だけ嫌な目に合うの？と思っていたけど、実は自らが望んでいないのに望んでいる事や私は特別な存在なんだという勘違い。それは自分の存在価値を確認する為だったという事。まだ心にきくは出来ませんが、心からの声は何度か届きました。（なかなか気付けないので本当はもっと届いているのかもしれません）すると、心はちゃんとあるんだと安心し、より落ち着いたように思います。また、先生はDVDや本を紹介して下さいました。それも新たな気付きとなり回復が進んでいったと思います。

私は今まで被害者意識でいたけど知らず知らずとは言え、相手から搾取していた事もあったよな…他にもある酷い自分を見ないように目を背けていました。また一見優しい言葉や態度でも、相手を思い通りにコントロールしようとしている自分の中の支配性に気付いてしまったらなんだか拍子抜けしてしまい、救われたと思っていたのはただ矛先が自分から支配者へと移っただけで、根本的な問題解決にはなっておらず、先生が仰った毒の意味が繋がり、これでやっと腑に落ちると思っていたけど抵抗しています。まだ誰かのせいにしていたい。その方が楽だし辛くないから…

そんな私に前回のカウンセリングでは『逃げ道を塞いできましたから』と仰り、そこで私は今まで色んな事から逃げてきた…逃げのは人生だったんだと認識できました。

でももう逃げてばかりいられないし、支配だってされたくない！私はただ、どんな困難も自力で乗り越えられる、しなやかで強い人になりたいです。真の自立目指して頑張ります！

まだ逃げ腰ではありますが、来たる鬼出しに向け引き続きサポート宜しくお願いします。