恥をかく現象

どこで人間というものは『恥』を感じるのでしょうか

恥って『恥ずかしい』という感覚であります

恥ずかしい・・て
具体的になんで感じるのか考えてみると案外複雑な側面を持っているのです

多分このブログをお読みいただいている方だと
『恥ずかしい』と思う体験を多くしてきて
傷ついた・・なんて体験もされている方も多いのではと思うのだけど

この恥ずかしいという感覚は『自分と人を比べられる』人のみがもつ精神構造なのではと思っています

外国と、私たちが住んでいる日本を比べても
『恥』の感覚って違います

お隣の国では、感情を身体で表したりすることを『恥』と思わないような風情があります

かといって
我が国は
『感情を抑えて きちんと振る舞うことが美徳』とされています

よく『気丈に振る舞っておられた』などの文面は
自分の感情を抑えて平静に振る舞えることへの良い評価

日本は感情を出すということを『恥』を思っている節があり

それはおそらく文化とも言えるものかもしれないが

昔から
『顔』を見せない文化もあることだし
(御簾とか扇子とかで隠したりするし)

顔というか身体から読み取れるメッセージ性は『伝えるのは美徳とされていない』
みたいなものが根付いている

かわすことができるのものは
文とかなどの『言葉』だったりする文化が奥ゆかしく継承されてきたのが日本

 

顔ってのは面白い有り様で
隠していても心の動きが表れてしまいがちな部位であります

顔が赤くなったり
青ざめたり
目がキョドキョドしたり
舌なめずりしたり
汗をかいたり
引き攣ったり

と顔が表してしまうメッセージというのは正直であります

だからなのでしょうか

今、マスクで顔が隠れているのはありがたい・・という方も多くおられます 

マスクで顔が隠れているからか
人にジロジロ見られることも減った気がします

私も人を見ることが減った気もします

顔からのメッセージというものは
思っているより人の心に大きく訴えかけてくるものなのかもしれません

そしてとかく顔を評価されないというのは楽な状態でもあります 

人は人を判断するときに顔で判断したりする方も多いのでしょうか

その評価が
瞬時にされにくいという状態は気が楽です

 

さて
少し話が逸れてしまいましたが
人は恥をかくということを避ける働きがあります

特に 恥をかいた時に
その心の動きは顔に表れてしまいがちです

恥をかかせた方は
『弱点見つけた』と察知します

そこで強者と弱者の関係性に似たパワーバランスがそこに生じる運びとなります

恥をかかされても時に動じない人もいます

しかし反対に恥をかかされる特に強く反応してしまう人もいます

恥をかかされることに強く反応してしまう人の特徴としては
感受性が強いというものがあります 

自分が『どう』見られているかを『真に受けてしまう』という素直さも含んでいます 

そういう意味だは
日本人の特徴としてある『恥』は素直さの表れなのかもしれません

素直ということは
性格が真っ直ぐであり 捻くれていないことですが

そもそも昔からある武士道などの日本独特の精神道は
実直であり 素直であり その道を邁進することこそが美徳というもので

その道を外れることはすなわち『人間としての道』から外れたことと見做され

最後に切腹などで
『生き様見せる』という裁きをされてやっと汚名が返上されるというか

なんとか避けたいのは『人の道を外れたという恥』と『汚名』から逃れることなのです

『汚名』こそが恥なのかもですね

名を汚したくない
という文化ってなんなのでしょうか

どこかで名前を持たない存在がクスっと笑っているようです

   

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