トツキ10日

その人の人生が
その人の周りに漂っているのがわかる

なんといえばいいのか

誤解を恐れずにいえば

カプセルみたいなものがあって
その中に、人間が一人、一人漂っていて

そのカプセルの世界で生きているというか

そのカプセルの中はその人の世界観で満ちていて

それは他の誰とも接着することもなく

自分だけの世界

もしかしたら世の霊能者の人たちは
それをオーラとかいうのかもしれないけれど

私には何というか
膜というか

水分を含んだ水泡の中に
一人一人がそれぞれ漂って生きているような感覚に見える時があります

随分と濁った重い水泡の中に漂っている人もいれば

水泡自体が薄くて
境界線がない方もいるし

その水泡の中で
眠ってしまっている人もいます

我ながら変な感覚だなと思うのですが
カウンセリングの時に、この感覚は役に立つようです

濁っているカプセルというか水泡の中にいる人は
何とかして
その世界から出たい出たいと
膜を叩いてもがいているけれども

柔らかく叩いても変形する、その水泡は
なかなか破ることは難しくて

どうにも出れなくて途方に暮れてしまっている場合があります

その水泡に針で穴を開けたり
破ったりすることは私の仕事です

けれどもいざ出れるとなると

『その水泡がないと生きていけない』と怖くなるのか
皆様、その水泡に戻ろうとなさったり

水泡を修復しようとされたりもする 

まるでそれは
母親の子宮に戻ろうとするような、その動きを見ていると
不思議な感覚になります

もう、出れますよ
・・と言った局面でも

その母親の子宮と言うか
水泡を自分で作り上げて
その中に居座ろうとしたがる方もいます

そんなに水泡ってのは気持ちが揺さぶられるものなのか・・と思ったりもします

皆様
その水泡の中にいるのは
苦しい 息ができない とおっしゃるのに。

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その昔
遥か昔のことだけれども

地球で初めて現れた生命体は
海で生まれて 
海に育まれて
海でその命を引き継いで来たけれども

ある時 なぜ
『陸に上がってみよう』と言う『意志』が生まれたのか

海で生きてきた生命体の一部は
陸に上がったと言います

水分で呼吸していた生命体が
空気と言うものから直接、酸素を取り込もうとしたその動きは
ものすごい転換点だったのではと思う

人類の赤ん坊が生まれる時も
母なる子宮と言うところで水分から酸素を取り込み大きくなるのだけれども

その赤ん坊が
トツキ10日経って

子宮から追い出されるように搾り出されて

その先で待ち受ける世界に出た時に

一番にすることは泣くことで

それにより肺に一番最初の空気が入り
空気で呼吸をし始めることを

私たちは簡単にそんなものだと片付けがちだけれども

ものすごい転換点を
私たちは通過してして今こうやって呼吸をして
空気からエネルギーの素となる酸素やらを取り込んでいるわけです

それは自分の力で『酸素を取り込むぞ』と言うことではなく

大きな『神の意志』みたいなのが働き
私たちは進化して(退化かもしれないけど)いる

変化し続けている

トツキ10日経つと
どの赤ん坊も子宮から搾り出されるわけなのだけれども

カウンセリングで『水泡から出たい』と言う意志のある方というのは

どうにもならない力で
『放り出される』瞬間を体験したりします

その水泡から放り出される直前という時

人はその水泡というかカプセルみたいなものに居たがりますが

もう人智を超えた動きに捻り出されたりします

   

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