ニヒリズム
ニヒリズムとは虚無主義という
この虚無主義は
今生きている世界には『意味がない』とするもので
人間の存在、人間の目的、人間の真理など
本質的な価値はないと主張する哲学的な立場の主義であります
私たちの世界には
いろいろな意味づけがされていますが
それがなくなった状態をニヒリズムが突き詰められた世界と言います
今の世界の流行りの意味づけは『所有』『勝負』『損得勘定』とかでしょうか
誰もが見捨てられ不安に怯えて
見捨てられないために
どれだけ『所有』できるかに心血を注いているのが流行りなのだと思います
だからまだ虚無主義までは行ってない状態ですね
ニーチェの超人思想
昔、むかし
19世紀に生きた一人の哲学者がおりました
名前はニーチェ
彼は数々の哲学的思考をし
人々がどう生きるのが良いか問い詰めた人でしたが
予言の人でもありました
それが割と現実的予言
ニーチェの有名な『神は死んだ』という理論は
キリスト教の『弱者優遇』『原罪思想』『禁欲主義』を批判したものでしたが
この考え方を基本とした『主義』からは
ニヒリズム(虚無主義)が蔓延してしまうといった恐れからなるものでした
実際『人間は罪深い生き物だ』と言った原罪思想から生まれるものは
『自分の存在への罪悪感』であり
憎むべき相手として自分を背負ってしまっているため
非常に苦しい罪悪感を持つことになってしまいかねません
ニーチェは当時の教会の『支配構造』に着目し
戦い続けた人でもありましたが
面白いのはそこではなく(いずれまた支配構造のことは書きますが)
ニーチェの予言の方
ニーチェは200年後に『超人』が現わるというのです
今の世界はどんどんニヒリズムが浸透してきている時代
これからもっとずっとニヒリズムという虚無主義が深まり
人々は生きる意味をどんどん失い続けていく
多くの宗教や道徳が『絶対的な真理と存在』を主張するのは
『あくまでそう考えると幸せになれるかもしれないと信じることで意識を保つため』
であり
押し付けられた宗教の価値観こそが
世界を歪め 人を根本的に弱めると考えたニーチェは
この先、その追いつけられた価値観は終焉を迎えると予言します
それがニヒリズムの極限の状態
その辺りで『超人』が生まれてくると予言したのです
『超人』はとにかく肯定的!
『意味もなく』生きることを『楽しい』と捉えることができる人々のことです
従来の人間では理解しきれない人物像であり
今の私たちには『何を考えているかわからない』人々のことです
ニーチェは1900年に没なので
その200年後と言ったら今から80年後のことくらいでしょうか
今の若者の孫世代に超人が生まれてくるという計算になりますね
私からいうと
ひ孫世代が超人なのでしょうか
ニーチェはその『超人』を生きるモデルとしました
強くあることを是とし
自分を鍛えることのできる人
自分の価値観で生きることができる人
何事にも 何者にも揺らがない人
人からどう思われるとかを気にしない人
自分の全てを肯定できる『超人』は
世界的に『生きる意味』が失われた後に生まれてくる新人類だそうです
現代は『生きる意味』となっていたものが崩れていく時代
なので今はニヒリズムの走りと言いますか
苦しい時代だとも言えますね
だって確かに
周りでは『生きる意味』となっていたものがどんどん崩れ
カオスのような状態
無秩序と『自分に肯定感がない』のでやる気も出ない人が多いです
その原因はやはり『支配構造』にあるのですが
それはまた次の話として
ぜひ私、長生きしたならば超人と語り合ってみたいものです
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