望みがあっているか

カウンセリングは主訴がとても大事で
それは『クライエント様が進みたい方向』を把握して

『何を望まれているか』をみるのだけれども

 

『調和』を求めている方と
『催眠をときたい』を求めている人と
『願望を叶えたい』を求めている人とがいらっしゃいます

 

この中でも『願望を叶えたい』系は特に注意してみる必要があります

本当の『願望なのか』ということを
クライエント様と都度、都度確認しながら進めていかないと
それこそ『怪物』を育てかねないのです

 

また、『願望』があった場合でも
その願望が、トラウマにより出来なくなっているということがあります

本当の『願望』がわかっていても
なんらかの要因でそれが出来なくなっているという場合には
それこそ、先に『催眠をとく(トラウマ治療)』をする必要があって

その後に、社会や周りの人たち、世界をどう認知認識するかということを
経ていくと、クライエント様たちは、次第に自然に『願望』に着手し始めます

 

また『願望』が
他人からの催眠で『自分の本当の望みでない』という場合もよくあります

親からの影響で〇〇の職業に就くのが自分の望むと思っていたけど・・

とか

周りが次々と〇〇していくから
自分もそうなのだと思っていたけど・・

などと
自分の人生を、自分自身で舵を取れなくなってしまっていた場合には

そこはトラウマの治療(催眠をとく)ということを経てから
本当の望みに出会う方も多くいらっしゃいます

 

そのクライエント様のお話は後ほどクライエント様の声で
ご紹介することとして

 

今回書きたかったのは
その『願望』に気づくまで、どれだけの『催眠』にかかっているかということを
先に治療していかないとならないのですが

その『催眠』は、またの名を『洗脳』とも言います

私たちは生まれてから幾多の『催眠』と『洗脳』にかかってきました

私は昭和のバブル時代の生まれなので
それこそ特徴的な『催眠』にかかってきました

今になればそれらが『催眠』だったとわかるのですが

例えば
『友達100人できるかな』という歌を小学校前の幼稚園や
小学校に入りたての頃によく歌わされるのですが

歌いながら、私はよくこう思っていたものでした

『・・・ハードルが高い』

100人出来たら、それはそれで楽しいのかも知れないが
すごく難しいんだけどな・・

たった数人でさえ、仲間はずれが起きたりするのに

100人友達作るって大変なんだけどな・・

 

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小学校でもよく朝礼なんかで言われたものです

『沢山友達を作って、楽しい学校生活を送ってください』

難しい・・
友達いないと楽しくないのかな・・

楽しく学校生活を送るってどういうことなんだろう

楽しくない自分はダメだなあ・・

 

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今となればドロップアウトすればよかったのに
『皆んなができていることが出来ていないことを知られてはいけないんだ』
と思い

周りを観察して、振る舞いを真似する

そんなことを繰り返しているうちに
小学校時代から私は頭痛持ちになってしまいました

これらは誰しもが出会った催眠ですが

楽しく生活を送らなければならない

沢山、友達を作らねばならない

これは
カウンセリングをしていると
多くの方達が初歩の段階で、社会から施された催眠と洗脳だと
気付かされる方か多いのです

 

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カウンセリングで多く出会う方の特徴として
『実はあまり人と関わりたくない』という
脳の持ち主の方は多くいらっしゃいます

1人で、ゆっくりと何かを感じていたい

1人で何かに没頭したい

これらの脳の特性を持っている方は
自閉的と言ったら言い過ぎかも知れないですが

いわゆる天才脳の持ち主です

天才の脳とは
自分の感覚で、『世界から何かを取り出したい』という方です

世界から、自分だけが見える『法則』などを感じて
それを表現したりができる方達です

私はそれを『職人脳』とも呼んだりしますが

ずっと1人で、自分から生み出されるものを、生み出し続ける

という方達です

この方達が、より健やかに生きていける環境は
静かで
穏やかで、争いごとが少ない世界
ノルマや時間に追われることが少ない環境です

この方たちが、幸運にも
そのような環境で育つことができた場合には
研究者や、開発者、職人など

文明を引っ張っていく人になっていくことが多いのですが

いかんせん
今の教育は、なかなかそういう人たちが
ゆっくりと心の底から
熟成するような成長をさせてもらえないために

そういう方たちは
胸の奥にものすごいフラストレーションとジレンマを感じていることが多いのです

 

そのフラストレーションとジレンマが
どうにも苦しくで身体症状にまで発展してきてしまって
やっとカウンセリングや心療内科などのドアを叩くことになるのですが

でもお薬を出されて
『元の社会復帰を目指してね』という方向性の治療をされてしまうと

もう動けない・・しんどい・・

などになってしまうのです

社会的にも、本当の意味でものすごい『損失(こういう言葉を使うのは本意ではないけれども)』
です

穏やかな社会を創ることができる脳が
途中で社会によって破壊されてしまうようなものですから

社会の自家中毒のようなもので、惜しいことをするなと感じます

 

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また主訴として
『社会で活躍したい もっと仕事ができるようになりたい』
とおっしゃる主訴の方の場合

カウンセリングをしていくと
実は、もっと違う『望み』が自分にあったんだ・・と気づく方も多いです

 

ある方は、親から高学歴の進路を決められて
それが『幸せになる道』だと信じて生きてこられたのですが

なんだか身体がどうもおかしくなる

とおっしゃられてこちらにいらっしゃいました

自分の望みとしては『もっとバリバリ仕事がしたい』とのことでしたが

カウンセリングで親からの催眠、洗脳を解除していくと

『あれ・・親が私に望んでいたことって
親自身の見栄のためだったんだ』
と気づかれて

しばらくは物凄い怒りを感じておられました

 

それでも頑張って通ってこられて

カウンセリングからカウンセリングの間は、もっぱら
『自分の観察』をされていたと
ノートで細かく自分のことを観察していたものを見せてくれます

きちんと怒りを感じるということは
とてもしんどく、身体に負担がかかるものですが

ノートに書き出すことで
体内の怒りを整理していらっしゃり

すると『あれ・・恋愛観も、もしかしたら親からの刷り込みだったかも・・』

『あの時、私のためと言いながら
親が自分のことをコントロールするための
ミスリードをされていたのかも・・』

となり

うんうんと
こちらとしては話を聞くのみにして

たまに背後に憑いていた『親』が喋る時もあるので

そういう時は
『誰が喋ってるのか、分かるように』
刺激になる言葉(質問)などをしていくと

『お腹の中から声がし始めた!』
となったのです

 

お腹の中からの声は
本来の自分の意志だったりします

(反対に脳や、背中、肩あたりからする声は他者の声の場合が多い)

そのお腹の声は『恋愛したい!』
だったそうな

『恋愛したいと言っているんですよね・・
でも、親は恋愛とかは下らないものだと言っていたから
なんか堕落したような感覚がしんどい』

と言っておられましたが

 

それでも一ヶ月後に
パートナーが現れて

そして見事成立されてしまいました

 

 

このような例は、相当数ありまして

こちらにいらした時の『主訴』や『こうなりたい』という
その時点での『望み』は
親や社会からの『圧力的望み』なことが多いのです

このかたの本当の望みは『個人的な願望実現』よりも
『人と調和したい』ということが望みだったのです

 

人は、それぞれにいろいろな役割があって
それは使命というより

なんとなく、そのポジションだと
自分も周りもスムーズ

といったニュアンスのものです

晴れてそのポジションに就かれると
周りから何やかんや言われても
別に人から言われることはどうでもいいや😊

みたいな境地に至るようです

 

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また、自分の今の状況を察知しておられて

『他人から搾取されやすい』とか
『人に騙されやすい』
『なんだかいつの間にか苦しい状況になってしまい動けない』
という主訴の方もいらっしゃいます

 

そのような方は
とりあえずの応急処置をする場合と

根本的、抜本的な処置をする場合とあります

何度も何度も、同じパターンで苦しむことになってしまうんだよね・・
という方々は
根本的な処置をした方が
今後の人生を考えたときにスムーズだと思います

その都度、困った状況に陥って
やれ占い、やれ恋人、やれアルコール・・

などでなんとなく乗り切っても
また同じようなことが繰り返される場合には

根っこの治療をした方がいいような気がします

 

私も根っこの治療を何個もしましたが
根深いがゆえに時間はかかります

根っこの治療の主なものとしましては

・家父長制からくる洗脳(男尊女卑とか
・愛されたい執着
・損得勘定
・宗教
・いじめ
・家系(家族)での隠し事
などもありますが

発達の途上で、育たなかった部分を
改めて綺麗にしてから伸ばすということもします

愛着がない・・とかですね

人のことを人として認識できない
なども割と重症だと思われます

 

そして最後になりますが
いろいろな方を見て、これはよくあるなあと思っているのが

実は最初の自己イメージと反対のものが自分の本当の姿だということ。

なので
主訴も、真反対(もしくは120度ほど違う方向性)のことが
本当の望みだったということが多いのです

先生から気をつけなさいねと言われることですが
クライエント様の本当の望みを
私は割と最初の時点で口走ってしまうことが多くて

それが、突拍子もないくらいのいい場所で
笑っているクライエント様が見えるので、つい言ってしまうのです

どの方も『そんなことありえない』とおっしゃるのですが

自分の本当の望みと、自分が一致すると
世界がお膳立てしてくれて
結局その分野にいかれます
後から答え合わせのようになります

   

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