最初に見たてを聞いたあとに
どうなりたいですか
と聞くのは訳があります
どの方も進みたい方向というのがあって
その方向に進んでいけば自分らしく生きていけると信じています
ある意味それはあっておるのですが
でも
まだその時点では本当の望みでは無い場合もあります
このかたは本当の心からの求めるものをを感じているのか?というのを
カウンセリングのはじめの時点でお伺いすることはとても大事
ある方は
ただ本当に楽に生きたい
と言います
楽に生きるとはどういうことですか
というニュアンスの質問をしていくと
どうやら家族に怒りが湧いてきてきて止まらない
子供に対しては必要以上に心配になり不安でしかなたい
この自分でもコントロールできない自分をなんとかしたい
という意味での楽に生きたいという願いなのです
心の平穏を求めている
だから周囲の追い立てるような競争や
SNSからの承認欲求などにもザワザワとしてしまう
この人の場合は
『困ったことへの対処法』としてのカウンセリングがご要望ということになる
こういう困ったことへの対処は
幼少期になにかしらのトラウマがある場合が多く
ほとんどの場合はトラウマの治療をしていくと
どんどん落ち着かれていき
自然と自ずから行動のパターンが
自分が落ち着けることを選択できていけるようになります
またある方も楽に生きたいとおっしゃいます
またいつものように
どうなったら楽に生きられると思いますか
とお尋ねすると
自立したいとおっしゃる
どうなるのが自立だと思われますか
とさらにお尋ねしていくと
お金を稼げたらいい
いい仕事につけたらいい
それはどんな仕事ですか
自活できて、親からの援助を受けないで・・
ふむふむ
今は親からの資金援助があるとのことで
いい暮らしをしている
でもその暮らしを自分のお金で賄いたい
なぜなら親がうるさいから
・・この場合は少し時間がかかるケース
まず親との共依存が疑われるということ
そしていい暮らしというのが実は親からの刷り込みとして入っているかもしれないということ
なのでいい仕事というのも
いきなり、ひとっ飛びに
イキイキ働いているオフィスワーカー的な
まるでドラマに出てくるような暮らしをしたいという
仕事したいという時に
まず気をつけなくてはならないのが
差別意識があるかもしれないということ
仕事を選ぶというのは大事なことですが
仕事に対して『貴賤がある見方』をしていたりすると
まずはそこからの課題が待ち受けていたりするものです
なんとか道を作って、そのオフィスワーカーのイキイキした仕事まで漕ぎ着けても
実際に仕事をしてみたら
上司がうるさいとか
考え方が違うとか
そういうことが目についてきだすと止まらなくて
結局止めるも虚しく
あっさり辞めてしまったりする方は多い
その仕事で、鍛錬していくにつれて
どんどん自分の中の差別意識や驕りなどが是正されて
自分の中の至らなさだとか改善点が見つかり
それを治していくと
周りとの調和も取れてきていい感じにワークライフバランスが取れてきて
自然と自分のやりたいような仕事のバランスが取れてきて
自分の仕事が誰かの役に立っているとかいう喜びとか
休息の時に罪悪感や焦るような感じを感じずに
充分に休んで楽しめるなどのメリハリもつく
ということいい循環につながるのだけれども
案外、鍛錬という言葉自体が古いのでしょうか
自分には合わないからやめるという選択を
まだこれから!という時期に下してしまう方が多い
なので
まずカウンセリングで
『自分を鍛える面白さ』のようなものを感じていただく必要があります
面白いことがポイントですし
新しい自分が自分から発掘されていくのは
揺るぎない自信につながるのだけれども
ひとっ飛びに『自信が欲しい』という時に
人から羨ましがられるとかいうことでエセ自信を欲しいという道を選んでしまうと
結果的にいつも周りに褒めてくれる人が必要となるし
人はそんなに人を褒め合わないものだし(日本人は特にそう)
なので
なんだか承認してくれる人を探し回ることになり・・と
道がどんどん複雑にならざるを得ない生き方になってしまうので
注意が必要です
またある方は家族の問題で悩んでいるのだとおっしゃる
夫が
妻が
親が
子供が・・
とケースは様々だが
DVだったり
アル中だったり
ゲーム依存だったり
この依存という症状は
なにかしらのストレスへの対処法なので
『その方が選んだものが今の時点でも対処法なのだ』とまずは観察から始まりますが
注目するべきは
家族が依存症の場合
クライエントさまがそれを助長するような存在になってないかということが
一番この場合のキモ
クライエント様のご要望と治療の背後には
必ず影響を受ける家族がいらっしゃいます
家族の皆さまが健全なコミュニケーションを取れるくらいの風通しにしたいので
例えばその方のご要望の
子供のゲーム依存を無理やり辞めさせたとて
子供にかえってフラストレーションが溜まってしまい
後々に爆発して
もっと家族内が不協和音という未来を作っては仕方ないのです
家族全員の運命がカウンセリングにはかかってるということを
みないと
目の前の方だけを持ち上げても
ハリボテのようなバランスが悪い状態の共同体を創るようでは
いけないなあと思っています
全員のバランスを取りたいというのがカウンセリングでの
一番の私の目的
ちなみに私はバツイチですが
子供も、別れた夫も、全員がそれぞれの自分の道を自分で切り開いていけるくらいにしたい
と強く思っておりました
なのでやることはやって別れました
まだ小さかった息子の方は
別れた後もフォローをし続け
とにかく耐える時期もありました
その、とばっちりを高之瀬も受けて
息子のフォローも沢山してもらいました
これがまた面白くて
よく喧嘩してた 息子と高之瀬の2人 笑
高之瀬は本当疲弊して
子供育てるってほんと大変・・・とこぼしていたが
でもなんだか喧嘩できる男同士っていいなと思ってみていました
あんなに感情をぶつける息子
家族では為し得なかったんでは・・と思う
どちらもプライドが高いから
大変だったと思うが
高之瀬が本当によく折れてくれて
負けるが勝ち
この場合の勝ちは 息子の夢が叶えば勝ち という目標だったのですが
ある意味サンドバッグ的なポジションだった高之瀬はすごかった
何十年後かに今の俺の努力が
良いものに変化してればいいや と笑う
自分のなにも得にはならないことをした高之瀬だが
ある意味得たものがあって
それは経験なのだけれども
でもそれは自分のことも振り返る意味もあり
自分がどれだけ周りに助けてもらってたかと
気付かされたのだという
なので自分の人生のなかでの
わだかまりがこんな形である意味少しとけてきたという
高之瀬のご両親に
私はよくお礼を言われるのだが
そのお礼が
『鍛えてくれてありがとう』『私たちにはできなかった』
だったのは印象的
息子がとても大きく見えて頼もしくどっしりなったと言っていた
(高之瀬の)身体の障害のこともあるから
どうしてもそういうことができなかったのだという
その気持ちもとても痛いほどわかる
『負荷をかけないといけない』
ということをするというのはとてもしんどいものがあります
リハビリをするかしないか
させるか させないか ということですね
私自身も弟が障害者だったから
リハビリをどれくらいするものなのか
リハビリしたらどうなるのか
リハビリは一体誰のためにあるのか
ということは死ぬほど考えた案件でもありました
特に『リハビリは誰のためにあるのか』
という問いは
今でもずっと問い続けているものです
いわゆる健常に合わせることがいいものなのか
障害者のお世話やケアをする人の悲しみや
心の負担は誰が請け負うのか
(・・特に家族は孤立しがちなので)
実は違うカウンセリングのホームページを出していて
それは『きょうだい児』をテーマにしていまして
徐々にそちらからのクライエント様も増えてきました
きょうだい児とは『障害をもつ兄弟』のことです
やっぱりカウンセリングをしてみて感じることとしては
罪悪感がすごいということと
『諦め』がすごい
こちらもこちらで、これから特に発展していく分野だと思います
『ケアする人』のケアをどうするのか
・・ということ。
『ヤングケアラー』という言葉も知られるようになってきましたね
痛いとか
苦しそうな顔を見ながら負荷をかけざるを得ない立場にあるということは
本当にしんどいものです
カウンセリングでも
毎日、リハビリをクライエント様にしているようなものです
負荷(痛み)を感じるのはご本人ですが
でも
それを想像しながら感覚的に共鳴しながら
なるべく痛みを私とも分散しながら進めています
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仏陀も言っていたけれども
生きるというのはどの方も四苦八苦があるもので
でもそれをどうするかという対応の仕方で
『人間が見える』と言います
自分自身がわかるということです
でも昨今の日本の教育や資本主義的な
好きなだけお金を使うことが幸せ・・などという広告を間に受けてしまい
自分の幸せすら
洗脳を受けているということは多々あります
カウンセリングにいらっしゃるかたの特徴として
『自分で感じられない自分』を知りたいというかたは多くいらっしゃいます
そのほとんどはポテンシャルが高い方々ばかりであります
カウンセリングでは
『本当の自分の道』をまずは確認することが大事ですが
それは割とサスケ的な道でもあって
多少の鍛えは必要ですが
でもそれでもすごいジャンプなんかをできたりするもので
そんな自分に気がつくと
今まで憧れていた存在に
自分が近くなっているのだと感じたりした時の顔は
もうなんというか
万感の思いです
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