親からの洗脳と催眠

親の実態を知る時に参考にしたい『不健全な養育』ということ

前回のブログにも上げましたが
それの続きになります

子供を不健康にコントロールする親の『手口』を知ることは
『もしかして、自分の困っている部分はここに起因しているのではないか』

自分を責めることから一旦抜け出すために必要なステップになります

なぜなら
不健康なコントロールにははっきりとわかる露骨なやり方から
はっきりとわからない微妙なやり方まで色々あるからです

残りの『不健康な親からのコントロール』の残りを見ていきましょう

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⑥ 子供の発言をコントロールする
  子供がいつ、どこで、どのように発言するかを指図する
  親の考えと異なる意見や質問を禁じる

  結果:
  自ら進んで話そうとしなくなる
  人とのコミュニケーションを取らなくなる
  心の鬱積感に悩まされ 自信がなくなりがちになる

⑦ 子供の感情をコントロールしようとする
  子供の心の生じる感情を否定したり、指図、嘲笑う、取り合わないなどする

  結果:
  沸き起こる感情にどう対処したら良いかを学ぶ機会が奪われる 
  自分の感情をどう表現したら良いのかについて考えが歪みがちになり  
  なぜ、その感情が起きたかを理解することができない
  他人の強い感情に接した時にうまく対応できなくなる

・・・・・・(このケースはカウンセリングでも非常に多く見られます)

⑧ 子供の考えをコントロールしようとする
  子供の価値観や好みを親の望むように統制しようとする
  親の人生観を絶対的なものにしようとする
  子供が新しい価値観を持たないよう画策する

 結果:知的発達が遅れる 
    物事に興味を持ったり何かを学ぼうとするのではなく『誰が正しくて誰が間違っているか』
    にばかり意識が向いてしまう
    一人の人間として存在していることへの自信が生まれない
    他人の考えに気づく力が失われる

(「不幸にする親」 ダン・ニューハース著 講談社+α文庫より)

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このあたりにきますと
いよいよ親が子どもにしていることが結果的に子供にとって
親からの『洗脳』と『催眠』だということが少しわかるのではないでしょうか

例えば
⑥の子供の発言をコントロールする親で、うちのカウンセリングでよく見られるケースは
人前で子供の発言を叱責するケースです

なぜそういう発言をしたか などを問う前に

『そんな発言をするな』『子供は黙っていなさい』

など
一方的に発言の機会を失われ続けた子供は
自分のコミュニケーションに自信が持てなくなり
何が『正解の発言なのか』を常に考えるようになります

⑦の子供の感情をコントロールする親の場合で
カウンセリングでよく見られるケースは、ズバリ『解離』です

子供に多大な精神の負担がかかっているときに
追い討ちをかけるように
『あなたが悪いんだから』と
負担を取り除くよりも、負担をさらに増し増しにしてくる親・・

例えば子供がいじめられているという訴えを親にしたときに
まず子供が親に求めている感情は
『庇護してほしい』や『安心させてほしい』という感情と共に
『悲しかった』『怖かった』などの感覚を理解してほしいとなりますが

その時にコントロールする親は

『男の子なんだから喧嘩で勝ってきなさい』とか
『あなたが何か悪いことしたから仲間はずれにされるんじゃないの』とかえって言われたり

子供が純粋なヘルプをしているときに

親が自分の価値観(多いのは勝ち負けにこだわるタイプ)を
押し通してくることで
子供は余計にパニックになってしまい
結果 
自分の感じている悲しみや理不尽さ、苦しさをなんとかしようと
救命手段の『解離』を用いり防衛します

また性的な『恥ずかしさ』を逆手にとって
異性の子供にコントロールを仕掛けてくる親も多く
結果、解離の感覚を強める子供も多いのですが特徴です

子供は2歳くらいからでも、自分のプライベートな部分を侵害されていると
なんとなく察することができます

しかし言語化が難しいため、親がニヤニヤしてきたり、真剣な顔をしながら
性的な侵害をしてくることと
その『恥ずかしさ』がうまく結びつくことができません

親がしてくることなのだから
『親の顔を立てなければならない気がした』と
子供の頃の感情を説明される方もいます

ここのあたりはまた追ってブログで書きたいと思っている部分です

⑧子供の考えをコントロールする親の場合
 もちろん幼少期にもコントロールする親は多いですが

よく見られるのは
子供が思春期を迎え、異性の目を気にし出す行動を取り出すときに
コントロールする親です

『娘が色気づきやがって・・』と憎々しげに娘を眺める親の目線は
非常に子供を混乱させます

子供に下着を買い与えない、なども手口としてよく見られます

化粧禁止
夜間の外出禁止

など
どちらかというと女性に対しての『制限』と

男性に対してはよく見られるのは
『志を大きくもて』と
親のかなえられなかった『欲』を子供に託す場合があります

これは男性も女性も根っこは同じ

『家父長制』のコントロールです