感覚と 器

暖かくなってきて 先日 私 蚊に刺されました

ぷくりと腫れてくる刺され跡を眺めながら 蚊は二酸化炭素の「匂い」を感じて人間を目掛けてやってくるのだなあと本で読んだことを思い出していました

ところで
二酸化炭素の匂いって?

確か二酸化炭素て無臭としか人間は感じないのに

・・・蚊って凄い

でも人間が 二酸化炭素の匂いを感じないと何故言い切れるのかって
実は 言い切れないですよね

それが生まれつき個体に備わった感覚だとして それと共に生きてきたのなら そこに
違和感はないからです
(他人に指摘され そこで初めて自分の感覚が違うと認識するかたがほとんどのようです)

それと共に 人間は自分が感じていないことは 知る手段さえないので
なかなか 難しいとこであります

私たちのカウンセリングは共感を軸に治療を進めていきますが
一番にこだわったのは 我々カウンセラーの器についてです

治療にいらっしゃる方々が
私達に一生懸命に 伝えてくれる言葉のなかに
どんな感覚をお持ちになっているのか

それを真正面から受け止めるだけの私たちの器を
常に
無意識と連携させながら 綺麗に そして空っぽにしてきました
(トラウマがかなりつまっていましたからね・・
ちなみに「トラウマ」という言葉に反応してざわざわしたり 気になったりする場合はトラウマ持ちだったりします

「トラウマ」がない方は「虎」と「馬」を連想したりするらしいです)

だけどトラウマをもったが故の 魅力って かなり皆さんお持ちなんですよね

そしてそれを治療 もしくは自力で克服した場合のその方から出てくるオーラといったら
素晴らしく美しいものがあります

またトラウマ持ちゆえの 底知れぬ魅力というものを
備えている方がほとんどです

迫力ある美しさというか
造りモノではない 底光りする光を皆さまお持ちになりトラウマと共に生きてらっしゃったんだなぁと 感服してしまいます

私たちの治療は共感を使わないとできないものなので
色眼鏡をかけずに つねに空っぽの器でもって共感し共鳴し 治療してまいります

ちなみに 共感する脳の部位は「痛み」を感知する部位と一緒で「前部帯状皮質」です

つまり自分の痛みを感じるために備わった部位が
他人の痛みを理解するときに活性化するということを示しているということで

自分の苦痛を感じる部位が発達すればするほど
他人の苦痛にも共鳴しやすいということになります

なので よく『人の痛みのわかる人は その痛みを経験したからだ』というのは
然りな、話。

私たちが 何故 トラウマ治療にこんなにも魅せられたか

何故 脳と心、無意識にこんなにも 私たちは
可能性を感じるのか いずれお話出来たらと思っています

自身の虐待のお話になります

初夏の陽気を感じる風も吹いてくるようになり
季節の移り変わりを 光で感じられる季節になり

皆さまにおかれましては
いかがお過ごしかなぁと 話しています

ではまた

乙原

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