回復の形 

第二次・・とか
第五次・・第・・・と、勝手にクライエント様の
初回のご来所の時期から
グループ分けをしておりました

スーパーバイザーは
『最初の三年にくるクライエント様の傾向が
そのカウンセリングの持ち味になる』
と言っていましたので

初期の方々・・
第二次・・というように
傾向を掴もうとしておりました

 

さて、この『最初の三年で決まる』というのは
精神科でもよく言われることらしく

統合失調症の方がいらっしゃる傾向だとか
人格障害
解離性障害
うつ
適応障害
不安症
など
それぞれに持ち味のようなものがあるらしいです

 

カウンセリングを開いてからの三年はというと
結局、どの症状の方も満遍なくいらっしゃったのですが

やはり多かったのは
『催眠』と『洗脳』にかかった方々でした

 

ルッキズム
富めば富むほどいい
所有
学歴 経歴
パートナーシップ
親子問題
トラウマ
異性問題

 

どれもこれも
簡単で単純な構造ではなく

ずっと代々、脈々と受け継がれてきた問題なのです

いわば負の遺産です

 

さて
私のカウンセリングルームは最初の部屋は
窓もない小さな小部屋でありました

備え付けの机と椅子が二つだけ入れたら
もうそれで何も置けないという部屋から始まって

少しすると経営も軌道に乗り
今度は同じフロアの、大きな窓があるお部屋に移動しました

そこの大きな窓からは
遠く秩父の山や
東京タワーなんかも見える眺めの良い場所でした

 

その後は横浜から東京に拠点を変えて
神楽坂のオフィスを借り
そこもなかなかお洒落なお部屋でしたが

今は神楽坂の一軒家を借りて
そこに子供のカウンセリング用のアトリエと
大人用のカウンセリングのお部屋を用意しました

 

今の一軒家はなんと築70年

けれどもとても綺麗に使われており

不思議な落ち着きのある家で
私たちは一目惚れしてしまいました

内装を変えて
照明を変えて・・と頑張りながら

今ここに至るわけなのですが

 

全てのクライエント様が
どのカウンセリングルームの時代に
ここに初回でいらっしゃったかという
その『時』をきちんと記憶しております

もちろんオンラインのクライエント様もそうです

 

どの季節だったか
服装
様子
何を話されたか

初回のクライエント様のご様子は
ものすごく記憶に残っております

初回のご様子というのは、とても大事で

またそのクライエント様を
どのようにこちらが見立てたかというのもとても大事なのです

ズレはないか
間違った誘導をしていないか
タイミングはあっているか

カウンセリングは
その方の人生にモロに影響を与えるポジションにあるので

支配的にならないように
被害妄想を膨らませないように
落ち込まないように
よく眠れるように

私はどちらかと言うと

クライエント様の『言葉』よりも

カウンセリングで見えた映像をそのまま写真のように記憶していくので

特に初回の映像は
頭に残ってしまうのかもしれません

 

そんな中で
わりと初期から通われていたクライエント様がおりました

先ほどの勝手な時代区分でいえば 第二次期のクライエント様なのです

割と重症な方で
その方は必然的に長く通われてくることになってしまいました

 

いらっしゃった当時は
もう『動きが取れない・・』とぼろぼろで

確かにこれでは
しんどいだろうと思っておりました

そのお姿は今でも目に焼きついております

回復するにあたっても
住む場所や
社会生活をどうするかなど問題は多々ありました

なにしろ『社会との接点』を
ことごとく他者から奪われてしまうのです

 

どうしたものか

と初期の私は悩みましたが

 

でも、このかた
持ち味が『素直』だったのです

どんなにどん底でも
もがき続けると言いますか

結果的に
ものすごいV字回復をされていき

今では新しい職場で、管理の仕事を任されるくらいにまで
なったのですが

そこに至るまでは
住むところ
お金
親族

など問題は山積みでした

 

このかたの素直さは
時として騙されやすかったりする危うさを持っていますが

でも、カウンセリングで
『できますよ!大丈夫!』
と言う私の声を聞き

そのまま住むところを探してきて
すぐ引越しをしたり

邪魔してくる人と縁を切ったり

やりたいことを見失わないようにしたり

間違ったら
すぐ『謝罪する』と言うことを学んだり

 

そうしたらば

外の世界も目まぐるしく変わり

仲間が増えて

人と対等に繋がりたいという気持ちも芽生えて

そんなこんなで
いつの間にか

お召しになる洋服の系統も変化して

美しい女性になられた

 

見送った後ろ姿は

本当に颯爽としていて

初期のあの時の記憶と照らし合わせて

すごい変化に拍手喝采をお送りしたい気分であります

 

このような姿を見ていると

いかに
毒親やいじめなど
『心を傷つける行為』が人に与える影響は
その人の人生を曲げてしまうということを感じます

いじめや毒親が
もう少し自分を反省して律して行動をしてくれていたら・・

と思ってしまうものですが

仕方ないのかもしれません

 

この世の道理として
『悪』を知る ということはかなり重要な課題であるようです

そもそも
『神』の存在は『矛盾』なので

その『矛盾』にぶつかった際に
どう行動するかということが
その人の『人間性』というものになっていくのだと感じます

人間性は
矛盾にぶつからないと成長しないので仕方ないのかもしれません

ある方が『自分が悪になったらどうしよう』と
いらっしゃったことがありましたが

しかし誰しもが
誰かの『悪』になり得るのだと思います

 

嫉妬の対象になったり
生まれただけで『邪魔』と罵られたりなど

自分で選んだわけでもないのに

誰かの『邪魔』や『負の感情の矛先』になるということはよくあります

そこで『邪魔』などと言われて
『自分って邪魔な存在なんだ・・』と真にうけてしまうのが

いわゆる『洗脳』や『催眠』にかかった状態です

 

 

 

カウンセリングでは
まずはその洗脳や催眠を解いていくことをしますが

洗脳が解けて

その先の『矛盾』にぶつかった際に
どう生きていくか・・ということは
ご本人次第だなと感じます

   

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