Gの仕業(虫ではない)

ある時に
なんだかどうにも何をしてもザワザワとした不安感があって

『多分、車の事故に遭うだろうな』
なんていう予感がしてたまらなくて

スーパーバイザーに相談したことがある

先生は『餓鬼が寄ってきてるようですね』と
事もなげに言い

『護摩を焚いてもらってきなさい』
『護摩のお金は税金だと思って払ってきてね』

と司令が下った

 

まだこの仕事を始めて間も無い頃でしたが、でも毎日仕事はかなりの忙しさでした

『餓鬼が寄ってきてる・・・?』
(何それめっちゃ怖いじゃん)と
早速言われたお寺に行ったのだが

その一週間後にきちんと事故にあった

と言うより
高速で走っていたら急に警告マーク⚠️が出て
『タイヤがパンクしています』と表示され

すぐさまディーラーに電話をしたら
迎えにきてくれたのだが
車に大きな釘が刺さっていたのだ

何事もなく、タイヤも緩やかに空気抜けている状態だったので
ディーラーさんが乗って帰って
私はその代車で帰れたのだが

その時に、しかと考え込んでしまった

 

これは一体、何が起きたのだろう

 

ーーーーーー

ユングはよく『意味のある偶然の一致』があると言いました

これはシンクロニシティといって
因果関係のない事柄が偶然とは思えない形で一致することですが

一ヶ月前ほどから『車がなんか起こりそう』と言う感覚から
『それが起きた』と言う出来事は
特に、まぁよくある出来事で、どうってことがないのだが

私は『難を小さくできた』ことの方が気になってしまったのだ

 

もちろんお寺で
ご祈祷を受けたから、こんな大したことがない出来事で済んだのかもしれない

と言う感覚の方が強くて

でも
それならば
『難』とは一体何なのか

と言うことが知りたくなってしまったのだ

 

当時、仕事を始めたばかりの私は
たくさんの難件ばかりを抱えていて

先生も頭を悩ませるほどの難解なケースばかりで

でもそれは『意味のある偶然の一致』なのだと先生は言っていました

こういう、難解なケースが来るのは必然で仕方がないことなのだ
と言うのです

 

これはもう、先生が予言的に最初から言っていたことですが

『このケースたちを進めていくことで
自分からも鬼が出ていくから』

『鬼になるには鬼を出さなければならないよ』

 

先生のことばってのは
意味を尋ねることはできないのです

意味を考え続けることが修行なので、必要以上の言葉をあまり言いません

メールも暗号のようなものの羅列とか
詩のような
説法のようなものばかりです

 

なので一生懸命に考えてもわからないことは
わからないと自覚して 勉強を信じて仕事を淡々と進めていかねばならぬ

とやっているうちに

一つの法則性のようなものがわかってきたのです

 

それは相手の中に『嫌悪』するものがあったら
それは、自分の中に 何か刺激されているものがあるのだ
と言うことです

私の場合はほとんどが『罪悪感』だったので
自分の中の『罪』だと思っていることを認めなければならない
と言うことから始めました

しかし まず、それが
口に出すことができないのです

言語化できないほど強固に固めた罪悪感などは
『本当に言いたかったこと』を言えないようにしています

言いたかったことが言えないので
それこそ『おかしな防衛』をしていて余計に拗らせているのです

 

おかしな防衛とは『退行』だとかでした

退行とは受け入れ難い許容できない衝動を
自我を一時的または長期的に、発達段階の初期に戻してしまう事です

いわゆる赤ちゃん返りや、子供返りや
ごねる、だとかが一般的ですが

私の場合は『緘黙症』になってしまうというような状態でした

ひたすら固まりしゃべらない

頭の中がすごく喋っているのに
口が動かない

喋りたいことが出てこれない

これはおそらく罪悪感などから喋れなくなったのではと思うのですが
自分が固まった大きなガンダムのように感じて
そのガンダムの中に
小さな私がいてすごく喋っていると言う感じ

大きな外側の自分をしゃべらせるということができないのです

 

でも自分でも難しかった、自分の中の『要望を喋れない』と言う状態は

自分自身に注目を向けるのではなく

他人に注目を向けて
そしてその他人とのコミュニケーションを取りたいと
激昂するくらいにまでゲージを開けた時に

それこそダムが決壊するかの如く
本音のようなものが出てくるのです

 

これはカウンセリングにおいて治療者として
相手の心の言葉に『耳を澄ます』と言う修行をしていたら

こちらも刺激されてダムが決壊しました

今ではほとんどのダムは決壊しまして
さらさらと川が流れている感じですが

でもたまに大きなダムが発見されて、『あーーまたこれかあ』なんて
これから登らなければならない山の頂を見上げる感じになります

ーーー

この『感情を堰き止められたダム』は
実はすごい様相をしています

あまりにも感情を堰き止め、しかも無きものにしていた場合
ブラックホールのような穴になってしまって

感情をどこかの異次元に放出していて

でも実際、それはエネルギー体なので
同じようなものを引き寄せてしまうような仕組みになっているのではと
考えています

 

私の場合は、それはもう『負』のエネルギーが強いところがあって
それをずっとダムのように溜め込んでいたらば
それはいつの間にか貯められる許容量を超えたら
ブラックホールのような形に変化していて

(そりゃブラックホールだったらなんでも飲み込めますから)

でもそうするとブラックホールですから
周囲のそれこそ同じような波長のものも引き寄せてしまうのかもなあと
感じています

 

実際に、私の場合
数個のブラックホールが発見されましたが

もちろんそのブラックホールの中心にいた感情(人格化しているものもあったけれども)
を迎えに行く時ってのは

空間がぐにゃりと曲がり
時間の進み方はおかしくなり
ひどい時は被爆します(高之瀬は最高にその被爆を受けいつもぶっ倒れていました
でもその被爆を受けると自分の中のブラックホールも変化するという一石二鳥が生じると言うのが
また面白いところですが)

無理やりそのブラックホールの中の感情を出すことは不可能で
こちらは、その中の人格なり感情なりと話を通じる必要があります

感情や人格が、人格者というわけではなく
負のエネルギーの中に居ざるをえなかったので
どちらかというと『鬼』に近いものもいます

そういう時は詰将棋のように、ブラックホールの逃げ場所を塞いておいての
処置になります

でもめちゃくちゃ、その鬼も嫌がっているようだと待つことになります

合意が大事

 

話が冒頭に戻って
その時、車で事故るんじゃないかなあと思っていた節は
そのブラックホールの中と通じていた頃で

そのブラックホールの中は『恐れ』がいて
その様子に餓鬼が引き寄せられてきたのかもしれないなあと思っているのですが

でも、結局その頃に
ブラックホール化して鬼になっていた『恐れ』は先生と高之瀬に尻を叩かれ
出て行ったので(このあたりは大変だったのでまた後日)

その後、餓鬼が寄ってくることもなくなりましたし
餓鬼が寄ってきても
とくに普通のギャラリー(見物客)が来たな・・くらいの認識です

   

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