蜘蛛人間

無意識の世界というものを見させていただいて
トラウマを治療するということをしていますが

いつも思うのは
無意識の世界というものは、得てして混沌としており
何かの規則的なルールや、バインドみたいなものが無い世界であるなあということ。

例えるならば『不思議の国のアリス』のように
奇妙奇天烈、奇想天外な不気味な世界が広がっていて

あまり、そこに長居をするということは
精神的にも危ないなあと思うので

仕事以外では、なるべく無意識の世界には注目せずに興味もなく放っておくのですが

 

その無意識の世界から
呼ぶ声がする時があります

そいういう時は、『あちらの世界と回路が繋がってしまいやすい時だから』と
気をつけて過ごしたりあまり無茶をしないようにしています

 

無意識の世界というのは
色々な層に分かれているように感じます

師匠の先生たちも
『無意識というのは層になっていて どの層に自分が在るかというのをいつも
見ていないとならないよ』

と言っているけれども
本当にそうだと思う

 

その層の在り方を分かり易く表現したのが仏教でありまして

どこかで耳にしたこともあるのでは無いでしょうか

『六道(ロクドウ)』と言って

①地獄道
あらゆる恐怖に苛まれた状態。

②餓鬼道
眼前の事象に固執する餓鬼の状態。

③畜生道
動物的本能のままに行動する状態。食欲、睡眠欲、性欲、物欲、支配欲など、欲望のままに行動する状態を指す。

④修羅道
会話を持たず「武力」をもって解決を目指す状態。日常的な喧嘩から国家間の戦争に至るまでの全般を指す。

⑤人道
平常心である状態。だが、人間的な疑心暗鬼を指すともされる。

⑥天道
諸々の「喜び」を感じる状態。主に瞬間的な喜びを指す。

人間の内的世界で繰り返される輪廻の世界のことを言いますが
それが上の六つの世界を行ったり来たりするというのです

 

この六道に付け加えて
天台宗などは四聖(シショウ)という世界を付け加えていて

四聖は

⑦声聞界
仏法を学んでいる状態。仏法に限らず、哲学・文学・物理学、さらには大衆娯楽や子供の戯言に至るまで「学ぶ」状態を指す。

⑧縁覚界
仏道に縁することで、自己の内面において自意識的な悟りに至った状態。仏界における「悟り」とは根本的に異なる。

⑨菩薩界
仏の使いとして行動する状態。自己の意思はともかく「行動」そのものを指すとされる。

⑩仏界
悟りを開いた状態。

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併せて10の世界があるとして『十界』と分類したりします

 

 

この⑩の世界を無意識の世界は
混沌としながら感じ取ったりするのでは思うのです

もちろん無意識の世界は
お互いに近しい情報をやり取りしていますから

混沌とした右も左もない無重力的な無意識の中でも
ある一定の法則みたいなものが
うっすら見えてくる時があります

それを見ると
とてつもなく恐怖感を覚えていたものですが

もう何年もそれを見ていると慣れてきた部分もあります

 

しかし最初にそれを認識した時の衝撃は
今も思い出すと怖いものです

私は、最初その感覚をスーパーバイザーから教わったのですが

それは、いわゆる都市伝説的に近しいものでもありましたから

最初の何年間かは
『本当かなあ・・🧐』と思いながら観察しておりました

 

だからクライエントさまにも
見えるものは共有せずにいましたが

実はクライエントさまも『介入』されて
自分の無意識の世界を眺めることができると

私たちと同じものを見ているのですよね

 

介入が終わると『あれが見えたんだ・・』と
ご自身でも信じられないという感じで
首を傾げながらお話しされるのだけれども

それが私たちが最初に見ているものを共通しているので

ゾッとしたりもします

 

 

さて
今日はそんな中でも『皆んなの世界でも認識していたんだコーナー!🎈👏』ということで
行ってみましょう

一番目によく出てくる『モノ(ノケ)』は

『蜘蛛人間』

・・・・これは本当におぞましい限りであります

私はもしかして『牛鬼』という妖怪なのかな???なんてことも
思ったりもしますが

足が蜘蛛のように沢山生えている生物がおります

 

私の母親なんかは
無意識の世界では、この蜘蛛人間で現れます

顔は母親で笑っていて身体は蜘蛛です

小さな頃から
どうしても母親にさわれなかったのですが(どうにも触ることが嫌だった、触ると電気が走る感覚がするのもあるが)

なんとなくざらつく感じとも言いましょうか

このざらつく感じを
無意識の世界観で見てみると蜘蛛なんですよね

なんか、こう、人間じゃない感覚と言いますか

皆さま、これをみると
なんとなく深いレベルで納得されてしまったりします

『親がなんとなく虫っぽいと子供の頃から思っていた』などと
告白されたりします

『親がざらつく感じだった』とおっしゃる方もいます

これを聞くとなんとなく悲しい気分にもなります

親に思いっきり抱きついたり甘えたり安心して身を任せたりしたかっただろうに
なんだかそれが肌感覚からして叶わない・・という感覚を

『もう諦めましたけどね』と言いつつ
なんとなく寂しげにおっしゃる方の多いこと

カウンセリングだからだとは思いますが
親が蜘蛛だ・・という方は割と多くお会いします

 

では蜘蛛ってなんなんだろう??という話なのですが

ある時
どうしてもプライベートで欲深そうな方と話さなくてはならなくて

話すだけでもしんどいなあと
目合わせないようにしとこ・・と焦点をぼかしていたら
不意に無意識の世界的なものピントが合ってしまい

急に目の前に
大きなダニが出てきたのだ

『マダニだ!!』と思った瞬間

携帯で調べたら、マダニは蜘蛛の仲間なのだという

吸血系なのね・・

その方、時間が経つにつれて
もうほんと欲深くて虚言がすごくて大変だった 

自覚がないから余計に怖いなあと思ったのだけれども 

蜘蛛系は、なんとなく喰らい付いてくると言いますか
ずっと獲物を狙っているような感じでありまして

蜘蛛系だから獲物を狙っているのか
獲物を狙っているから蜘蛛系になるのか

鶏が先か 卵か先か

は分かりませんが
兎角、よく出てくるのは『蜘蛛人間』であります

 

ちなみに蜘蛛人間は言葉が通じません 笑

いつもニカニカと裏で笑っているような風貌でもあります

少し違うバージョンでは
『ネズミバージョン』などもあります

うわあ・・こりゃかなり強烈だなあ と思って
入れ込まれたものを追い出したらば

その日家に🐀ネズミが出た方もいて心底驚いて

でも始末できないから何とかせねばと
とりあえずなんとか介入して
どうなるかなあと思っていたらば

二、三日後に
ネズミは自ら安らかに永眠されていたところが発見され
無事平穏が戻ってきて正気に戻ることが多くなったという

まだまだ親の残骸はあるが
このクライエント様は本当によく頑張られている

 

他に
『蜂バージョン』もあり

無意識に羽虫が見えるねえなんて思っていたらば

実際にも蜂が出て

実際に大量に発生した蜂🐝は、業者さんや家族の目の前で
壁をすり抜けて出現してきたらしく
皆んな、その場で腰が抜けたそうな

この蜂の大群は、めちゃくちゃ退治が大変だったけれども
よく頑張ってクライエント様も通われて

蜂が落ち着いた頃に
クライエント様も何十年も悩んでいたものが解消された

 

 

正直
この無意識の世界を眺めていると

世界の果て

もしくは宇宙の深淵を覗いてしまっているような
恐ろしい気持ちになることが多々あります

深淵を覗くものは
あちらからも覗かれている

とはよく言ったもので

こちらが認識すると、あちらからも認識されるようです

 

そんな中で唯一頼りになるのは『身体』の感覚です

鼓動や呼吸の筋肉の動きというのは
天からの恵みに他なりません

『生きている』という感覚は
『生かされている』という『ありがたさ』につながります

怖いものを見ても
とりあえずは『今日も生かされてる』から
とりあえず寝よ

という図太さが
無意識のそれぞれの世界といい距離感を保てるコツのような気がいたします

   

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