無意識というものは
よく氷山に喩えられて、水面に浮かんでいる氷山の一角が『意識できる場所』
そして海面の下にある、氷の大きな塊が無意識
・・・そしてその氷山を浮かばせている海は
氷山と同じ成分で
海の一部が凍って固ってできたものが氷山で
ーーーーーーーーー うまい喩えだなあと思う
やがて、いつかその氷山も時が来れば
融けて、海の一部にと戻っていくのだけれども
『人間の一生』というものは、
氷山として存在する一刻の存在であるということをも
内包するメタファーでもあるのです
さて
でも無意識というのはどんな形状になっているかということなのだけれども
無意識と現代催眠のエキスパートであった、故吉本武史先生は
『無意識というのは それを捉えようとする意思すら
無意識からのシグナルのようなものであって
意識と無意識の明確な差というものは、あって、無いようなものだ』
とよく言っていたよと
一緒に長く仕事をしていた禅の先生は言っていました
確かに、吉本先生の遺稿集だったか、にも
そんなことをメタファーにした催眠の文章がありました
どこからが意識で
どこからが無意識だか
それを判別するのは意識なのか
無意識なのか
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さて、私の感覚ではありますが
私がよく見る世界
・・あちら側の世界のことですが
それは自分的には無意識の世界の一角なのではないかなあ・・と思って眺めているのですが
それは氷山ではありません
私が見えるのは『森』です
深い森、暗い森があるのです
それはいつも夜の時間帯であり
深く、低い梟🦉の声と
木々が黒くキリリと何本も何本もそびえ立ち
その森自体に『何かの意志』を感じるような存在なのです
森の入り口は、木をくぐれば
すぐに森の中に入れて
そしてその中はランプの灯り一つで進んでいくしかないという感覚を持つのです
木々の黒い影の上には
満天の星があって
そして森の最果ては無い
どこまでも森に入ったら森でしかなく
深く暗い森なのです
森を出るには
その入り口の境界から出るしかないという感覚
森を出たら、そこは原っぱでまた違う世界が広がっているのだけれども
その森の中に
実は秘密が眠っているということが
カウンセリングではよく見つかったりします
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さて、私の森の中には静かな湖が存在します
湖の湖面はとても静かで、波紋一つなくぽっかりした空の月が映っています
湖の表面があまりにも静かで滑らかなので
この湖がどれくらいの深さで、どれくらいの温度なのかは計り知れませんが
湖の底は、それこそ底知れずで
何かとつながっているような雰囲気を持っています
そして
その湖の水辺には白いスベスベした陶器で出来かのような家がぽつんと建っています
その家には玄関などはありません
開け放した出入り口があって
誰でもそこに入れるようです
そして
その家からは柔らかな温かみのあるオレンジ色の灯りが
外にもれでていて
誰かがいるような雰囲気はあるのですが
何故か覗けない
でも、そこに
何かの存在が静かにいて、
夜になると夜空を眺め
少しのパンと牛乳を飲み
いつも折り紙をしている様子がなんとなく分かるのです
部屋には綺麗な色紙が置いてあるようで
それをずっと織り続けているようなのです
外の世界に興味がなく、とても静かで、喋れない子がいるのを
私も何故か知っています
それが自分の中の
変な空間に存在しているのは分かるのだけれども
でもコミュニケーションを取れないので
ただ眺めているだけなのです
さて、このように無意識の世界の、ある分かりやすく捉えやすい部分を紹介してみましたが
『森』の他にも無意識が
意識に登ってきてどういう形を取るか・・という傾向があるので少しお話ししてみると
まず現代だからでしょうか
『電車』というメタファーはよく色々なかたのお話しに出てきます
・・夢なんかでも、よく出てくるモチーフのようです
他は『階段』
上へと続く階段なのか
下へと降る階段なのか
、、とかく階段は無意識へとどう繋がるかの『道程』の中にあるようで
よく出てきます
あとは『頭蓋骨』とか『歯』とかですね
これも面白いシンボルの一つ
鳥も、出てきますね
羽根がある存在というものを人間は複雑に捉えているようです
『糸』も人によって捉え方が全然異なる面白いものです
『蛇』とかもよくありますね
『草原』を無意識の層の一つに
お持ちになられている方も多くいらっしゃいます
・・この方々は霊感がある方、もしくは霊障がある方に多い特徴かなあとみています
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無意識というのは
ほとんどの方が『下の世界』とか『自分の心の奥に潜っていくような場所』と
おっしゃるのですが
実はそれだけではないのですよ
上にもあるのです
『クラウド』と言ったら分かりやすいでしょうか
無意識の場所は上の方にも在って
そこはまた少し違う働きをする所でもあります
私がしている『介入』は記憶を取り戻したりトラウマを処理したりすることですが
それは上の無意識の『データ場所』みたいな所にサーチをかけて(カッコ良く言ってみたが
普通にお伺いをしているだけなのですが)
そこがOKを出せば
その記憶と繋がれるみたいな感覚があります
先生たちは無意識というのは『層』になっているんだ
と言います
色々な層に行き来できるのはいいですが
かなり体力を消耗するので1人の人の頭脳では恐らく難しいのでは・・と思います
その点、解離の人は頭脳が一つだけではないので
色々な層に行き来できたりすることが
もしかしたら強みになっているかもですね
今日のブログは
現場で感じていることだけを書いたので悪しからず
ではでは😊
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