自分の心の内部を表現するというセラピーがあります
よく、絵にしてみたり・・とか
文章にしてみたり・・なんてこともできますが
この度クライエント様の1人が
自分の心の中を数ヶ月かかって探り
そして
その心の粒と言いますか
存在の一つ一つを粘土にして作るということをされていました
それが、まあ面白い
私もやったことがありますが
私のは、なぜか、自分自身で捨てたくなってしまって
どこかに封印したような気がするので探せないのですが
他の方のものは面白く拝見させてもらっておりまして
それを今回は少し紹介しようかなと思っております
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さてまず、このかたは女性でありまして
小さな頃から自家中毒などで病弱な体質だったとおっしゃっておりました
仕事は福祉関係
夫と結婚して、子供も授かったが
なぜか夫の問題行動が発覚して
そしてそれに伴い自分も制御できない強い衝動があると自覚され
こちらのカウンセリングにいらっしゃいました
仕事をされてきた中でも
女性がゆえの、男性からのパワハラと女性同士のいじめと潰し合いを
潜り抜けていらした方でもあります
社会に対するフラストレーションと
男性社会からの吊し上げとセクハラからのPTSDがありまして
そして通い始めた数年は
実は、このかたは親のことを悪く言えない方でありました
『お母さん大好き』とおっしゃり
『お父さんもそんなに悪い人ではなかった』と思い返されており
なかなかそこに辿り着かない
親の『実態』と『本当の姿』を見るには
少し時間が必要だなあ・・ということで
カウンセリングを進めてきました
親の実態とPTSDの実態が体感できるようになるにつれて
自分が作った家族に対しても
自分の行動がどこか、実感を伴わないような感覚になり始めてしまい
鬱状態に。（これはみなさん、こうなります）
（実態を知ると落ち込むし、自暴自棄になるものです）
なので
カウンセリングを来所ではなく
オンラインですることになり
それがまたいい効果をもたらすことになりました
対面ではない分、外出しないからと、武装しなくて済むという心の負担が減り
カウンセリングで自然な心の吐露ができるようになり始め
そうして、ご自身の歴史を書いてみよう！ということになり
この『書く』という体験も
コツが必要なのですが、『客観的に書く』というやつですね
・・これが次第に掴めてこられて
そうしたらば、ご自身で自然と
自分の表現をされるようになられてきたのです
その表現が、もう面白くて！！
粘土で作るという手法を用いることになったのですが
ご本人様の了承をいただきまして
ここで少しご紹介いたします
是非ご覧になってくださいませ
まずは『怒りと寂しいのキャラクター』これが一番最初に作られたものになります
制作は布と糸と綿
表のキャラクターが怒りで黒い
（これは怒りのキャラクターのようです）
そしてこの裏の面が寂しいのキャラクター
こちらは表裏一体というところがポイントのようです
そしてこれを作ったらすぐ眠くなってしまったようで
起きたらすぐ取り掛かったのが
『イメージはすぐ湧いてきたんです』
とのことの
『ヘドロの化身と夫と母親』
介入中に見える姿も、これだそうな
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そして母親のもう一つの姿の『母の化身の赤グモ』
・・・作っていたらどんどん怖くなってきたそう
（これが体内に入り込まれていたら、確かに恐ろしい）と、私でも思う
そしてそんなことをしていたら
自分の中の『怠惰くん』が登場したそうです
それがこちら⬇️
七つの大罪で『怠惰』は罪とされているが、作ってみたらば
案外好きだとご本人様はおっしゃていました
そして
こちらが⬇️ 批評家
笑！！
いやいや、ごめんなさい 笑っちゃいけないのかもですが
批評してそう〜〜〜！！
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そしてお次が⬇️
天邪鬼
確かに、天邪鬼います 笑
そしてエネルギー強そう！
そして面白いなあと思ったのがこちら⬇️疑心暗鬼ちゃん
このキャラは、自分が『信じていいのかしら？？』となった時に
出てくるキャラクターなんだと作られたようですが
作っていたら、くねくねして
含み笑いをして、不安を煽る感じになったと。
こちらのキャラ、なんか有りそうだなあと
私は思った次第であります
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この後もたくさんのキャラクターが出てきております
なんというか
このキャラクターの皆様は清々しさがあって
私は好きなのです
意地悪だとか、拗ねるとか色々ありそうですが
この豊かな表現の素晴らしさよ
これでこそ、人間よ
最近、皆様から
『内的なもの』を絵にしたりして送っていただくことが増えまして
私からしても
それは『精神的な構造』を見るのにもとても参考になります
しかも、その絵やら粘土などのオブジェに
コメントを添えていただいたりするのですが
もう、いつもと文才が違うというか
秀逸なのよ 自分自身へのツッコミとかが 笑
こないだも他のクライエント様ですが、送っていただいた絵が、また素晴らしくて
感心してしまった
キャラクターへの名付けとかも唸ってしまうくらい凄いのです
面白くって、こんなにトラウマカウンセラーが楽しんでいいのかと思うのですが
私の師匠は言っておりました
『最後の薬は、笑い だよ』と
トラウマの治療は、どうしてもシリアスに苦しくなってしまうものですが
こうやって、トラウマ治療をしていた頃のことも
先の人生で『いい時間だったなあ〜』と思い出していただけるようなものとして
やっております
なので、これからも涙あり笑いあり、たまに喧嘩ありなどの
カウンセリングをこれからも一生懸命やってまいります
もし、刺激を受けてやってみようと思われた方がいらしたら
是非お声がけくださいませ
コツがあるので一緒にやってみましょう
ご協力いただきましたクライエント様、ありがとうございました
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