心象風景の中に行けると会える

それに気づいたのは、ひょんなことからでした

私の中にはいくつかの人格があって

それは虐待によって生じたものもあれば
虐待から自分を守るために自分で作り出したものもあり

その人格のそれぞれを自分で把握することは割と困難でした

ただ、『私の中』と思うと
分裂して存在しているいくつかのゾーンというか
世界がそれぞれにあって

ある世界はお花畑で草原でそこに骸骨が転がっていて、眼窩からお花が咲いていて
そのお花が風に吹かれているみたいな場所もあったり

あるところは黒くてドロドロしたトンネルで
何かと繋がっているゾーンがあったり

変なミイラがいるところもありました

と、ふと夜になると
黒い森が浮かび
白いすべすべした丸みを帯びた小さなおうちに灯りが灯って
そこの中で女の子が折り紙を夜中ずっと寝ないで折っていたり

ともすると
割と広い開けた明るい黄色っぽい光の空間で
大きなテーブルが置いており
そこは集合場所というか

何かの意思決定をされるところで
外部からの使者?みたいなのもお迎えする場所で

そこに訪ねてくる人がいたら
そこで一緒に会議をしたり
知恵を絞ったりするところで
大抵の未来予知とか、英語を話し始める人とかはここに現れる

見たこともないことを見ていたりする人や
知らない薬を教えてくれたり
危険を予知したりする人たちが集まるところでもあります

開催はどのタイミングかわからないが

私の方で、例えば『このクライアントさんどうすればいいか』
ということを投げかけると
この会議が開かれたりするようです

たまにスーパーバイザーが飛んで来たりします

よっぽど危険という時しか
口を開きませんが とかく困った時に知恵を静かに貸してくれたりするようです

 

そんな私の内部ですが
ある時から違和感を私が感じ始めるようになったのです

それは脳内で私のことを虐待するのですが
罵倒する声が本格的に聞こえてくるようになり

そして何かがくっついているというか
私にまとわりついているというか

それは老婆のようでした

その老婆の感覚が強くなり始め

私は自分を鏡で見るたびに
老婆がうつるのでぎょっとするのです

見たこともない老婆です

母親か?祖母か?と当てはめるのですが
それのどれでもないようで
けど、自分でもない

そんな時、ある介入をしてもらいました

そうすると脳内で
母親が私の頭の中を滅多刺しにしている場面が浮かんだのですが
その母親を外していく時に

次第にその老婆が出てきました

母親からのいじめが私の中で人格化したのが老婆でした

どうやらその老婆は
他の私の人格をいじめているようでした

脳内でいじめの構図が出来上がっていたのです

なので、その老婆から逃れるように
いわゆる私の味方の人格たちは居場所を作ったり
小さな人格の子たちを避難させたりするのですが

その攻防が脳内でされているとは知りませんでした

攻撃的な人格はどうやら今のところ2人?います

1人はその老婆で
私の中の人格たちを虐めて
そして実生活の邪魔をする・・・例えばパートナーとうまくいかないようにするとか
怖がらせるとか、お前なんか誰も相手にしないとか囁いて不安に陥れる

そしてもう1人?というかそれは巨神兵のような巨大な存在

これは怒らせると怖くて、実際怒らせた人は燃えたりします

高之瀬は何回も燃えてました
身体に何かが起こるのですよね

巨神兵は見捨てれられ不安から育った人格のようでした

今ではこの攻撃的な人格たちは
なりをひそめ、というか
他の場所に移動したので
私の脳内は割と静かになりました

ただ一番手こずったのは老婆でした

私がその存在に気がつかなくて
なんかおかしいなあ、なんかくっついているみたいだなあとしか思わなくて

脳内で自分に罵詈雑言を言ってきたりするのも
変だなとは思っていたけれども
尻尾が掴めなくて
誰が言ってるんだろうなと、いつも思っていました

母親が脳内にいるのかと思っていましたが
どうやら少し違うニュアンスもあるようなのです

母親はこの老婆の『生みの親』で
母親はこの老婆を私の脳内に産み落とし
そして何かで変異したというか

老婆は私の中で育っていたのです

この老婆は姑息で
気づかれないように毒を守るというか

白雪姫に出てきて毒林檎を渡す老婆のような風貌をしています

この老婆が脳内で
私に気づかれないように立ち回り
他の人格を虐めてはダメージを加えていたなんて気が付きませんでした

ことの発端はやはり、私の母親のようでしたが
しかし母親だけではないような気もするのです

 

しかし虐待はやはりあったのだなと理解しました

私はものすごく空想的な子供で
五感で物事を感じるのが好きでした

言葉はあまり自分の中で必要ではなくて

体感だったり匂いだったり風だったり光だったりを
そのまま感じて受け入れることが喜びの人間でした

そんな私を母親は見ていて『知能が低い』と思ったのでしょうね

実際『あんたは知能が低いと思ってた』と言い

そこから母親は『知能を高く』育てる教育を私にほどこすのですが
それがもう体罰の嵐で

トラウマ治療をしていて気づいたのは

母親の思う『賢い生き方』って『人から搾取する生き方』だったのです

『気が強く自分の欲しいものは人から奪い取る』のが『人生』だと思っていたのが
私の母親でした

その理念を私に教育したのだから
そりゃおかしくなるはずです

搾取して生きることに興味がなく
ただ自然と戯れて五感で感じるだけで生きていきたい私に

『人って弱肉強食なものなんだから戦ってこい』
とばかりに
わざと閉じ込めたり
体罰したり

学校で何ヶ月も虐められたら、余計顔が輝いて喜んで『戦ってこい』と送り出す母親は
私を『搾取人間』に育てて、それが彼女の喜びというか
そして『搾取したもの』をまた母親が搾取するという構図がありました

 

あー恐ろしい
人造人間のようになっていた

 

母親に用意されていた最後の土俵を降りた時に
私の中で味方の人格たちが拍手しているのが見えました

『コントロールして搾取する』という土俵は非常に緻密に気づかれないよう張り巡らされていて
そしてそこのたくさんの管に繋がれていました

土俵の行司さんは
どこかに逃げたようです

 

 

 

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