女性の哀しみ

介入をしていると
目の前のクライアント様の解離の人格が、大きな口をして
絶えず何かを飲み込んでいるような映像を見る時があります

あのニンテンドーのマリオの中に出てきた
土管の中から生え出てくるパクパクする人面花みたいなやつです

目とか鼻とかはなくて
口だけの存在で
バクバクとないかを喰らうような存在

これは何なのかな・・と思っていたのですが

どうやら何かの変幻らしいのです

そしてこの存在があると
お腹がいつもすいていたりするような感覚に見舞われるひとが多いです

実際、何かを食べても
お腹がいっぱいになった感覚がしないとか

もしくは
どこか違うところに、その食べ物が入ってしまっている感覚がするとか

食べていると
自分が他の『者』に変身していくような感覚になる

などの訴えを持つひとは多く

それを紐解いてみていくと
『母から背負わされた飢餓感』みたいなものがテーマに上がってきます

もちろん、今我々が背負ってきている『重圧』や『重荷』は
毒親由来だとか生育に関連されてあることは前提なのですが

私たちの遺伝子だとか魂だとか文化だとかマインドだとかに刻み込まれた
『歴史』の中の傷の一つが
今現代の私たちの上で表面化してきているという現象もあります

 

その中で本当によく見かける

そしてほとんどの方の上にある傷みたいなものの一つとして

『女性が虐げられてきた』と言う傷があります

娘だけではなく

母も
祖母も
曽祖母も

日本という文化の土壌を保つために
『虐げられてきた』もしくは『踏み台にされてきた』という歴史があって

でもそれは今の今まで

この文化や社会を保つためには『必要』なんだと言われてきたことが

『実はどんな犠牲を強いてきたのか』という
目を背けたくなるところが
表層化してきた感覚があります

 

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私の住む土地は昔からの『怪談』が多く語られてきた現場でもありまして

例えば『番長皿屋敷』とか
『四谷怪談』とかありますが

諸説あるし
色々な物語になってはいるのだけれども

なんとなく昔から惹かれるものがあって
たまに時間があるとそういった文献を読んで
共通点やら何やらを考えたりするのだけれども

女性が『無実の罪』を着せられる

とか

女性が『男性からの誘い』を断ると『罠に嵌められて殺される』とか

女性が『男性から搾取される(夫の帰りを待ち続けて働き続ける でも夫は外で妾と暮らしている)』とかですね

とかく『女性の無念』がすごくているのですよ

 

それに似たものを
似た雰囲気と
カウンセリングでクライアント様に介入をしていくと

もう目の前で

幕が上がるわけです

『こんなに私は悔しかったんだ』とか
『怒り狂う』さまとか

七変化のような

アクロバットな
その時の様子や歴史絵巻みたいなものが
だだだーっと流れていくのだけれども

私はそれを眺めていていつも思うのです

 

『そりゃ恨むわ・・』って。

 

だから無理やり成仏(あえて成仏という言葉を使いますが)とかはしないで
声に耳を傾けるのです

たまに怒りや恨みの流れ弾にくらって、介入中に具合悪くなりますが

まあ実際、昔
それくらい辛かったという『想念』や『想い』みたいなものを
そのままにして置けないですから

気が済むまで、耳を傾けて その絵巻を見せてもらうのです

気が済むと
本当にその方々や存在は『いいもの』になられて

そしてなんと、その方の『悪いもの』も一緒に持って
上に上がられたりするのですよ

それを期待しているわけではないですが

そういうものを見ると『うふふ』となります🤗

 

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最初はその、口だけだった存在が
次第にちゃんと『身体』を表してくれるようになり

そして『話』をしてくれたりするようになるのには
ご本人の『共感』みたいなものも必要になります

自分にそれが『現れても』
必要以上に怖がらない
忌み嫌わない

そして理解をする(決して同調して、とかではないです)

今までの先祖の女性たちの『悲しみ』や『無念さ』を知るということは
ものすごく大切なことなのだと身をもって思います

女性は、女性からしか引き継がない遺伝子をいうものがあると言います

そこに
もし『悲しみ』が在ればそれは癒したいと思うのです

   

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