童話の不思議

 

一番偉くあるために
一番偉くない存在であらねばならない

 

と 宮澤賢治は 『どんぐりと山猫』の中で
書いていたが
本当に、そうよなぁと思う

偉いからこそ
偉くない存在になることも厭わない

世界中にある童話は このような
『逆説的な本質』がよく見られます

 

青い鳥を探さないようになったら
青い鳥は 近くにあった

とか

道行く貧しい人に
もっているものを 全てあげたら
星の金貨が降ってきた

とか

 

クライアント様を見ていても
これは 本当に 多い

 

 

で、本題だけれども

反対の立場の物語もございます

 

最初から
『持つ者』だった場合のお話

才能
器量

など、いわば 『天からの授かりもの』ですね

それは 他人からしたら
喉から手が出るくらい 欲しがられるもの

皆んなが その『天からの授かりもの』の前では
ひれ伏して

そんなに 凄いものを 天から貰えるなんて
貴方は 凄いに違いない

と 尊敬と羨望を一身にうけた者が
どういう末路になるかのお話

 

本人も、身に覚えがないが
とりあえず 自分にきた恩恵は
『自分が天から選ばれたからだ』と
思いこむようになる

そして、そこから 本人は
『欲望を育てていく』のだ

何故なら 叶う状況が目の前にあるから

名誉欲
征服欲
支配欲が
『天からの授かりもの』によって
どんどん 育てられていくのだ

 

欲望ってのは
それが『叶うかもしれない』という土壌が
あって 初めて 出てくるものなのかもしれなくて

だから 一番最初にきた
『天からの授かりもの』は
『試練』的なものかもなぁと 思うのです

誰かの欲望を 大きくする
『きっかけ』になるかもしれないからです

 

ある、見目麗しい
顔がいい方がいらっしゃり
その方は
行く先々で 顔がいいねえ と褒められるものだから

それが 自分の『良いところ』と思いこみ

世界と 自分との『繋がり』を
『自分の顔が良いところ』で接着してしまった

 

それで 繋がりをもっておけば
自分は一目置かれるし、、と

相手の欲望を刺激すれば
余計に 自分自身が満たされるという
反比例的 繋がりを
維持するようになってしまった

 

そして 自分自身が
『相手から 欲される顔の存在』
になってしまったという事があった

それが 無くなったら
世界との繋がりをまた作るのは
難儀だからと

なんとか維持し
他人を惹きつけるようにするのだが

寄せる年にはあらがえず

次第に 『人の欲望が見えてきてしまう』

 

……
顔がいいだけで 寄ってきたんじゃないか
という欲望での繋がりの真実

 

そして こういいます
『誰も 本当の私を知らない』

 

そういった時に ご本人も
『本当の私』ってのをご存知無い

 

だから まるで
自分も

自分自身が存在しないような気持ちに
なってしまい 途方に暮れてしまうのです

 

 

なんだか 暗くなる顛末でありますが

こういった 『天からの授かりもの』がある場合には どのように それを 使って生きるかは

『循環』が大切になります

カウンセリングで ほとんどのクライアント様に
共通している 公式みたいなものがありまして

それは 循環の公式に乗ってしまうことなのですが

ほとんどの苦しみは
苦しみとしては 存在しなくなります

悟りみたいなものになりますが

世界の童話にも
日本の童話にも
仏陀さんの悟りのお話も

同じ 公式が 裏には きちんと書かれています

 

 

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