こんにちは。高之瀬です。
前回の記事に引き続いて、高之瀬から見た、
カウンセラー オトハラヨリの特徴を、今回も書いていきます。
↓前回の記事はこちら↓
野口晴哉氏のエピソード
まずは私が尊敬する人の1人である、野口整体の創始者である野口晴哉氏のエピソードをご紹介します。
(野口晴哉氏は、野口整体の創始者そして整体指導者として名を馳せていますが、実は身体の構造だけではなく、身体と感受性の関係や、潜在意識すなわち無意識の働きなどについても深く研究した、優れた心理指導・療法家でもあったのです。)
野口晴哉氏は、あるときこのように語っています。
「僕は子どもの時から自然に見えてしまうんだ。人の体でも、じっと見ると、悪いところが黒く見える。だから、道場で向こうから歩いてきて僕にお辞儀をするまでに、みんな判ってしまうんだ。僕が背中を調べるのは、それを確かめるためだった」
野口昭子著『回想の野口晴哉 整体法創始者の伝記』61ページより引用
(野口整体では背骨にその人の多くの情報が表れるとして背骨の観察をとても重要視します)
人の悪いところが黒く見える、というのは少しオカルトチックに感じられる話ではありますが…
最初に悪いところがわかってしまえば、あとはそこに向けたアプローチをしていけばよいということが一目瞭然ですね。
ちなみに、整体の世界では、相手に意識を向けることで、相手の感覚を自分のものとして感じ、その自分の感覚を変えていくことで相手の体に変化を与えていく、という手法が用いられる時もあります。
これは、もしかしたら相手に意識を向けることで、ミラーニューロンシステム(※)を使って相手の脳と繋がって、相手の感覚が感じられるからこそできることなのかもしれませんね。
(※ミラーニューロンとは、1996年にパルマ大学のリゾラッティ博士が発見したもの。
脳には相手の動作をまるで鏡のように映し出す神経システムが存在することが明らかとなり、それがミラーニューロンと名付けられました。
われわれ人間が他者の行為やその行為の目的・意図を理解認識できるのも、ミラーニューロンのなせる技と言われています。
ユークリッド・カウンセリングが行うエネルギー療法を用いたカウンセリングでは、まさにこのミラーニューロンを用いて、クライアントさんの身体反応を受け止め、共感して、治療を行っていきます。
詳しくは、改めて記事にしたいと思います。)
そういう意味では、整体の世界と心理療法の世界とで交わる部分があるのかもしれません。
オトハラヨリはといえば・・・
さて、なぜこのような話をしているかと言うと、
オトハラヨリは、クライアントさんの様々な情報から、その方がどの部分で不自由を感じているのか、どこが楽になればその方がより自由になっていくのかを感じられる特質を持っているからです。
クライアントさんの様々な情報とは、例えば…
インテーク(初回)面接においてクライアントさんが話される内容はもちろんのこと、
その時の話し方、声色、目の動かし方・合わせ方、身体の使い方、におい、どのような服装や髪型かなどの見た目、等々…
五感をフルに使ってクライアントさんの今抱えている問題を認識、理解します。
皆さんも、「がん探知犬」の存在を聞いたことがあるのではないでしょうか?
吐く息や、尿や血液のにおいを嗅ぐことで、がんがあるかを嗅ぎ分けることができる「がん探知犬」。
この探知犬を、がんの検査に導入しようという試みもされています。
(最近では、体調1ミリほどの「線虫」も、がんのにおいを嗅ぎ分けられることが研究によって判明しています。)
また、現代のような検査機器のなかった明治時代の日本においては、患者さんの臭いで病気を診断する「嗅診」が行われていました。
病気になると、体内物質の合成や化学反応が健康時と異なるため、それが吐く息や汗などによって体臭として表れるのではないか、とされています。
そして、それは身体疾患のみに限らず、精神疾患さらには心の状態でも同様であると考えられます。
統合失調症の方には統合失調症特有のにおいがあり、怒りを抱えている方には怒り特有のにおいがあると考えられるのです。
このような視点があると
言語的な情報以外に、ひとつでも多くクライアントさんの状態をうかがい知ることのできる情報を得ることができれば、クライアントさんがいま抱えるお悩みに対して、様々なアプローチが可能になります。
一つのアプローチを強く裏付ける情報が沢山得られれば、自信を持ってそのアプローチを進めていくことができます。
そして、時には、いくつかのアプローチを並行して進めていったり、一つのアプローチがしっくりこないときには、すぐに別のアプローチを提示したりと、常に臨機応変なご対応が可能となります。
また、クライアントさんが自由になったところをカウンセラーオトハラがイメージできることで、それに向けた治療という、ゴールをしっかりと見据えた治療を提案することができます。
また、治療の途中でも、今このくらい治療が進んでいます、ということをお伝えすることができます。
クライアントさん目線からすると、今自分の治療がどのくらい進んでいるのか、自分ではわからず、不安に思われることもあると思います。
ゴールが見えないと、まるで迷路に迷い込んだような感覚になってしまうこともあります。
そのような不安な気持ちをクライアントさんが感じることのないよう、「治療のゴール」すなわち「クライアントさんが楽に自由に自分の人生を生きることができるようになる」という光を常に見据えて、カウンセリングという航海をオトハラヨリが責任を持って先導いたします。
興味を持たれた方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
Euclid counseling
ユークリッド・カウンセリング
高之瀬
(次回へ続く)