トラウマの治癒の経過は
ほとんどの方が同じ道を辿ります
まずは外在化をすること
外在化とは、自分の中での思い込みや出来事を
一旦『外に出すということ』です
具体的に言うと『罪悪感』や『自分が悪かったのではないか』と
自分を責めてしまうことを
口に出してみたりして言語化する
そして、その事柄をカウンセラーと客観的に眺めながら
多方面から眺めてみることをします
その事柄について
カウンセラー(他者)からの問いかけや質問などを通して
『一体その時自分は本当は何を感じていたのだろうか』
と
またその事柄を身体に戻して
身体の中に戻した事柄を、また外在化して他者の目線から眺めてと
出したり、また入れたりを繰り返しながらいると
その事柄が違う目線で眺めることができるようになります
例えば
『いじめられた』という出来事を
『自分が醜かったからだ』と原因を自分の中に断定してしまっている場合
があります
そういった場合は
『醜いものは、あなたもいじめたりするのですか?』
とか
『醜いとは具体的にどういったことだと思われているのですか?』
など『思い込んてしまった世界観』を
少しずつ解体していきます
人間は『理解が及ばない出来事』と言うものは
記憶の中にしまうことが出来ません
また、知能が発達していればしているほど
『獣性を帯びた出来事』を理解することが出来ないのです
いじめや、虐待や性虐待などは
いわば理性が吹っ飛んでいる人がやることです
その理性の飛んでしまった獣じみた出来事を
理性と知性と節制ができる人間が、自分の中に落とし込んで
相手を理解するとことは
なかなか難しいことです
ましてや、相手が『人間の皮をかぶっている』場合は
人間に見えてしまうから
その奥の隠れた獣性があるなどということを
すぐに悟ることは難しい
獣性とは、本能じみたものではなく
私たちはむしろ『性的倒錯』もしくは『異常性癖』と捉えています
カウンセリングでよく見かける異常性癖は
まずは
サドです
相手が痛がるとか
苦しむ顔を見ると興奮するという性質
私の友人が、自分の小さな娘が泣く顔が好きすぎて
何度も泣かしてしまいたくなり、何かといえば責め立てて泣かせているんだ〜と言っていたが
小さな頃はすごく朗らかで明るい子だったのに徐々に
母親から離れて行動したがり
でも母親は余計に行動を見張り制限をするようになり
中学生になったら心の病気になってしまったという成長過程を見てしまい
ものすごく私自身落ち込んだ経験がありました
娘さんからしたら
理由は絶対わかるはずもない
母親が、自分が泣く顔を
本能的に喜び、それでなんだかんだと責め立てられたなんて
しるよしもないと思う
私の横で、
娘を責め立てて(それも大した理由ではない、お菓子の開け方がなってないとか
そんな理由)
泣いたら
こちらを向いてニンマリする顔を思い出す
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また他の異常性癖としてよく見かけるのは
『失敗愛好』です
他人の失敗などを見ると、興奮してしまうという性質
だから、人を陥れたりという画策をしてしまうらしいのですが
でもそこに、快感があったら・・ということは
よくみられます
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書いていると、げんなりしてくるので
これくらいにしておきますが
こういう『獣性』を持っている方は
『自分が楽しいから』とは決して言いません
必ず『相手が悪いから、自分が正してあげるんだ』というような
構図に持ち込んでいきます
なのでカウンセリングの介入で
クライエント様たちが
この相手の方の『獣性』をそのまま映画のように
みてしまうと
皆様、ショックを受けられます
『獣性』は
よくあるのは『妖怪』の風貌をして出てきます
また『エイリアン』の場合もあります
エイリアンの場合は、少し時間が余計にかかります
都市伝説とかで、『地球には、もう宇宙人が紛れ込んでいる!』
なんてものをYouTubeでたまに見かけますが
実際のところ『さもありなん』です
いい宇宙人もいるようだし悪いのもいるようです
ハリウッドの宇宙人系の映画は
本当によく出来ているなあ・・と思うのですが
私、カウンセリングの仕事を始めてから
初めて、エイリアン系の映画を少しみたのですがかなり似ているのね・・
でも実際の私のプライベートでは
そんなことを見知っていながらも
普段はその回路を全く使わないから気にもしません
カウンセリングの時にだけ見てしまい
『あーあ・・・』となります
本当にこの世界はよく出来ているなあと思うのですが
見立ては一つの概念だけでは無理です
あるクライエント様を見るときには
まずは身辺の生活から見て
その後ルーツを見て
内的な世界を見て
目的を見て
見通しを立てて
とやっていきます
そして、クライエント様ご自身にやっていただくのは
最初は『外在化』になるのです
まずは『全てを外に出してみる』
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そういえば、ある断捨離?のプロの方が
『まずは引き出しの中から、全て外に一旦出す』と言っていて
まるでトラウマ治療のようだなあ・・と思ったことがあります
どこに何が入っているか分からないということが
『家の整理』では、必ず一番に『みる』ところらしい
そしてそれを、どれもこれも出していき
引き出しの奥に隠れていたものも出す
その後、『収められるものだけを残していく』というのは
まさに
『いらない他者からの思考』を捨てることと似ていて
実際に捨てていたものは
『流行りで買ってしまったもの』『もらったもの』
『おまけでついてきたもの』が一番で
他には『他人からいいよと言われていたけど気に入らないもの』
を捨てていて
本当に『自分が大事にしたいもの』だけを残していく過程は
トラウマ治療とよく似ていると思っておりました
心には余力が必要で
それは、『空間』であり
空間は、どんなものでも広げたり、作業したりできる
いわば
『展開できる場所』であります
日々、どう生きていたって、周りから色々と情報がは入ってきて
それを『取捨選択』して
自分に取り込むか捨てるかどうかを『考える余白の場(時間)』は
必ず持っておかないと
どんどん情報は入ってくるから
捨てられなくて、溜まっていってしまう
その情報の中には『他者からの評価、裁かれたもの』とかも多く
またその他者が悪質に
その方を操作したがっていたらば、それは早く捨てたほうがいいよな
と思うのです
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