恐怖症というものがあります
例えば
蜘蛛恐怖症
などの蟲の恐怖症
高所恐怖症
閉所恐怖症
などの場所の恐怖症
男性恐怖症
女性恐怖症
などの人間に対しての恐怖症
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恐怖症は
神経症的な、例えば不潔なのが怖いとか
戸締りしているのか、とか
強迫症的なものとも繋がっているようなところもあるので
けっこう注意深くみていたりもします
そして
カウンセリングに来る方は割とこの『恐怖症』をお持ちの方が多い
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私の恐怖症?とまではいかないかもしれないですが
かなり苦手で鳥肌が立つものは
『蜘蛛』であります
なんか、もう
知能を持っているような気がするのです
小さな頃から本当にかなり苦手だったのだけれども
この仕事をしてトラウマの治療を受け始めて
驚いたのが
母親が蜘蛛人間だったということ
母の顔がついた大きな女郎蜘蛛が私を襲ってくるのです
しかもその母の顔は
目がどこを見ているのか分からないような眼で
そしてめちゃくちゃ長い舌を出して
頭がカクカクして揺れているのです・・・で身体は蜘蛛。
もしかしたら
私の何か無意識的なものは
母をそう捉えていたのかもしれないのだけれども
それにしても酷いありさまなので
その蜘蛛を駆逐したのだけれども
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この親がじつは『人間ではないものに見えている』という状況は
多くのトラウマを持つクライエント様に共通します
蛇・・ってのが多いですね
後は触手を持ったエイリアン的なもの・・というバージョンも多い
伺うと
もれなくそれぞれの方々は
蛇は嫌いだとおっしゃるし
タコとかイカとかの甲殻アレルギーを持っていたりもします
だから
ふと考えたりします
アレルギーって、異物を攻撃してしまうというけれども
もしかして、その何かが入っていて
自分の身体と相容れなくて
出てしまったりするのかも・・・と(これはもうただの仮説のストーリー、全然科学的に正しくもないけれども)
でも私は
母親の食事を摂らなくなってから
アレルギーが激減しました
もし自分の体内に入ってくるものが
自分にとって脅威なものであれば
それは『恐怖』としてのシグナルを出すということは自然なことでもあるよなあと思うのです
そしてもう一つ
私は『網』が大嫌い
張り巡らされているものがダメなのです
もちろん蜘蛛の巣とかも気持ち悪いのですが
網で捕獲されるとか
縛られるということに
異常に嫌悪感があります
これも何かあるのだろうなあと思っていたけれども
トラウマの一つとして
それがあったので
解消したらば 恐怖感が和らいできました
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禅の先生は
昔、実は脳の薬を作る研究者だったのだけれども
その先生曰く
『恐怖症は、それに慣れるしかない』と言っていて
それを怖がれば怖がるほど
恐怖を感じる感覚は増幅するので
恐怖を感じたら、それを『ぶっ潰す』くらいの気構えがよろしい
・・とにっこり笑っておられました
だから
私はたまに今も蟲が出ると
蟲相手に
これでもかというくらい威嚇するのだけれども
威嚇すると蟲って
本当に寄ってこなくなるのよね
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話がずれたけれども
その恐怖症の中でも『ピエロ恐怖症』というものがあります
このピエロ恐怖症は
有名なハリウッドスターも告白していて
なんとなく少し注目していた恐怖症だったのだけれども
このピエロみたいな存在が
実はトラウマ治療の最中に出てきたりするのです
ジョーカーみたいな風貌の時もあれば
日本だと
猿?のような
日本の伝統芸の能に出てくる
『猿飛出(さるとびで)』という存在がそれにすごく近しい
猿飛出は、阿(あ)形(ぎょう)の鬼面である飛(とび)出(で)類の一種で、造作は小飛出に似ている。『平家物語』に取材した夢幻能「鵺(ぬえ)」の後シテ(のちして)にもっぱら使用される面で、その首が猿、尾は蛇、手足は虎のようであるという異形の怪物をあらわす。猿飛出には牙がないので、牙飛出とすべきかもしれない。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/527073より引用
まあ妖怪に近しいのだけれども
これをよく見るのだ
この猿は男性の化身みたいなところが多く
内実は介入する時に見てみると
『駆け引き』をする存在ということが多い
日和見の存在というか
強いものに弱く
弱いものに強い
相撲の行司のように
すばしっこい
これがあると
男性に対して不信感を抱きがちだったりすることが多いなあと見ています
なので
こちらとしては
お縄を持って、それを捕らえんと介入しながらの大捕物が始まるわけなのです
今回のお話は
カウンセリングでの
いわゆる、よもやま話なので
話半分に聞いていただけたらと思います
では