人は生きている時に、誰でもなんらかの葛藤やストレスを感じます
なんなら
生まれたばかりの赤ん坊もストレスを感じます
赤ん坊が感じるストレスとは、
例えば(今まで用水の中でぷかぷかしていたのに急に生まれてみたら)重力を感じるとか
(羊水の温度は一定だったから)寒い、暑いなどの体の感覚
そして(臍の緒が切れたので感じる)空腹や
(自分を包んでくれていたものがなくなるので)落ち着かない感じ
と
言われているけれども
それらのストレスを赤ん坊は『泣く』という防衛で 乗り切ろうとします
一番最初に生まれたばかりの人間がとる防衛は
『泣くことで周りの人間に自分のストレスの世話をさせる』という方法です
でもちょっと考えてみてください
赤ちゃんでもおっとりしていて
おむつが汚れていようが、お腹が空いていようが、一人で放って置かれていようが
あまり泣かない赤ちゃんもいます
それに対して
少しの環境の変化や寒いや暑いなどで
ものすごく泣いたりむずがったりする赤ちゃんもいます
前者の赤ちゃんは『おっとりさんね〜〜』なんて言われて育てられ
後者の赤ちゃんは『神経質ね』とか『かんのむしが強すぎる』などと言われて
神社なんかに連れてお祓いを受けさせられたりする子もいたりします
どちらが悪いとか良いとかいう話ではなく
これは感受性とストレスをどれだけ感じやすいかという器質の問題かなと思うのです
ストレスを感じやすい子は
やはりストレスとどう折り合いをつけていくかが大事なところになります
大概のストレスの元は『見捨てられる不安』というストレスです
孤立と孤独の恐怖です
何があってもとりあえず生きていける・・という人も中にはいます
その日暮らしでも生きていけると自分をある意味流れに委ねている方々です
そういう方々は強いですね
家ももたず
食事も溜め込まず
行きたいところに行き
寝たいところで寝る
精神科医の斎藤学先生はそれを『高尚な生き方だ』と称していましたが
私もそれに同意します
誰も支配せず
誰も導かず ただ生きている
死ぬ時は死ぬ
でもこんな生き方はなかなか凡人にはできなくて
ほとんどの方は『生きられなくなったらどうしよう』と思って生きています
だから仕事をするし
規律を守るし
コミュニティに属したがる
人は見捨てれないように
その見捨てられるかも・・というストレスと対抗すべく
ある人は美しく装ったり
ある人は権力を握って人に囲まれるようにしたり
ある人は罪悪感でもって人を洗脳して離れていかないようにしてみたり
色々と画策します
どれもこれも『見捨てれるかも』というストレスを感じないように普段から
用意しているわけです
『見捨てられるストレス』というのは『死の恐怖』です
私はまだ死ぬかも・・という体験をしたことがないのですが
死ぬ恐怖とは『神から見捨てられる恐怖』なので
世界から放り出される恐怖と近しい感覚になります
これはほとんどの方が持つ恐怖で
しかし毒親育ちの方は日常でこの『見捨てれらる恐怖』を感じやすい環境にあったので
より身近にその恐怖を思い出すことができます
なので普段からどうやればその恐怖と共存しつつ
自分の生命と心を守ることができるのか・・と
毒親に育てられた子供は悩み人生を模索するのですが
その模索が、
音楽や美術などの芸術で爆発したり
心を打つパフォーマンスをできるようになったり
人ともっと親密な関係を結べるようになったりと
恐怖と戦い
模索するという行為が
実はその人の人生をものすごく後押しして展開させていく原動力となっていたりするのです
クライアント様が初見でお見えになった時
この『感受性』がどういうような働きをしているかは
大切なチェック項目の一つです
感受性は遺伝したね〜という場合もあれば
突然変異か!というくらいの親とは違う感受性を持って生まれたりする子もいます
父親も母親もなかなかな毒親っぷりを発揮しているのにも関わらず
なぜかそんな親元に『天使か』みたいな赤ちゃんが生まれたりすることも割とあるようです
なのでこの感受性はどこからきたんだろう??というような『由来』が
私としてはめちゃくちゃ気になります
『感受性の由来』を辿っていくと
過去世とか使命とかを持った方々が多いのに気が付きます
ご本人には言えませんが・・と言いながら
でも私、割とその見立てを申し上げてしまっています
毒親の元とか
家族内がしっちゃかめっちゃかとか
・・そんな中でも
頑張ってなんとか自分を律して生きてきていて
そしていきなりカウンセリングの中盤くらいに
大化けすることがあります
それはなんて言いますか『大リーグ養成ギプス』みたいな毒親からの負荷が
実はその人をものすごく鍛えていて
その鍛えっぷりが実は世界に羽ばたくために必要なことだった
みたいなことをよくカウンセリングで目撃するのです
Instagramはじめました カウンセリングルームの様子を よかったらご覧ください